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顔写真だけで自分に似合う服を見つけよう! 顔の傾向は12パターンで表せる!?

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顔写真だけで自分に似合う服を見つけよう! 顔の傾向は12パターンで表せる!?

自分に似合う服がわからない。「コレ良い!」と思って買っても、家に帰って着てみたら全然似合ってなかったという経験は誰にでもあるはず。

 

「骨格診断」や「パーソナルカラー診断」で自己診断してみたが……自分ではしっくりこないアイテムや形が似合うと書かれていて、「ほんとかな?」としか思えない。

 

自分に似合う服、マジで教えて欲しい!

 

というわけで今回は、「その人に似合うものを顔写真だけで超的確に提案する」というサービスをおこなっている女性社長に話を聞いてみた。

 

中川社長|newR株式会社社長

newR株式会社社長。顔写真から対象者に何が似合うのかを分析し、一生使える自分だけの似合うの法則を教えてくれるサービスを提供→公式HP

ひにしあい|WEBライター

服は人並みに好きだが、いつもワンピースとか凹凸のない同じような服ばかり着ている非常勤ライター。37歳。

ギャラクシー|ジモコロ編集長

男性視点も欲しいということで参加してもらった。昔からファッションは好きだが、少々好みが独特

 

私に似合う服を見つけるメカニズム

お話を聞く前に、事前に筆者の顔写真を送りつけた。これだけで私に似合う服を分析できるというが……

 

 「事前に、顔写真を2枚送りましたが、それだけで本当に『私に似合う』を教えてもらえるのか、正直なところ半信半疑の状態です」

「ひにしさんと中川社長って、顔も雰囲気もスタイルも全然違いますよね? 好みとかも対極では? 真逆の人に似合う服なんて、わかるのかなぁ」

「今テストマーケ中で、色んな方にこの分析を受けてもらっているんですが、結果として大多数の方に『確かに!』って言って頂いてます。すでにアドバイスを活かしてワードローブを改造してる人も多いですよ」

「ってことは、顔写真だけでそれを当てているってことですよね? どんなメカニズムなんだろ」

とりあえず、これ見てもらっていいですか?」

 

「ひにしさん、パーカーもワンピースもお似合いに見えるけど、ワンピースは少し老けたような印象になってるのわかります?」

「この取材ではあえて正直に言いますが、確かにフォーマルなワンピースだと老けて見える」

「確かにそうだわ。なんか、パーカーの方がしっくりきてる」

「ですよね。逆に私の場合、パーカーだとすごく手抜きした部屋着みたいになっちゃうんですよ」

「わー、同じ服を合わせて人によってこんなに違うもんなんだ! おもしろ……」

「これ男でも同じことが起きるんですか?」

「男性でも正反対のアイテムで合わせると同じようなことがおきますね。こうやってまず最初に、フォーマルな服が似合うか、リラックス寄りの服が似合うかというのを見るんですよ」

「私は完全に『リラックス』だわ。なんでこんなにハッキリ分かれるんだろ? それで次は?? もっと私を分析して!!」

「 次は『顔のパーツの大小・形状』を見ていきましょう。ひにしさんは、顔のパーツが大きくて、その形状は丸っぽいです。頂いた写真の一枚目と二枚目の印象が違いすぎてちょっと悩みましたけど」

「ギクッ」

「一枚目の写真だとパーツに丸みがなくて、クールなお顔立ちに見えるんですよね……。でもおそらく二枚目が本来のお顔ですよね?」

 

確かに印象が違いますね、なぜかと言うと……

 

「実は一枚目に送った私の顔、アプリをゴリゴリに使って美顔モードで撮ったやつなんですよ……」

「正確な分析をしてもらいたいって時に、見栄を張るなよ」

「あーだから、ちょっと不自然だったのね。二枚目を見ると笑ったときに頬が盛り上がったりしてるんで、パーツは丸い要素が強いと判断してます」

「私の本当の顔がどんどん分析されていく……」

「すべての顔のパターンは、

(1)フォーマルが似合うか、リラックスが似合うか
(2)顔の各パーツが大きいか、大きくないか
(3)顔の各パーツが丸いか、丸くないか、どちらも併せ持つのか
この12の組み合わせで表せます」

 

「なるほど。私の顔は、

リラックスが似合う

顔のパーツが大きい

顔のパーツが丸い

というパターンなんですね」

「これはあくまで傾向の話で同じグループの顔なら全員同じものが似合うって訳でもないことはご注意ください。その人のキャラクターとか持っている雰囲気によって違うので、詳しくはちゃんと分析を受けたほうがいいです」

「同じグループでも違う場合がある……。骨格診断とか顔タイプ診断とかあらゆる診断をやったことあるけど、『理屈ではそうかもだけど全然しっくりこないな〜』って納得いかなかったのはそのせいってこと?」

「その可能性は高いです。大雑把にグループで診断して終わりではなく、結局はさらに個人個人に合わせて分析する必要がありますね。なので私は、AI任せとかではなく、一人ひとり人力で分析しています」

「あと自分では自分のことを正確に判断できないって部分もありますよね。自分の顔のパーツは大きいと思いこんでたけど、他人から見るとそれほどでもなかった……とか」

「私が作ったサービスでは、大量の顔写真と、洋服や色味が似合うかの検証をしまくって、私自身が分類をしてます。選ぶべきものを言語化して、その人が実際に買い物に行った時に、迷わないようにしてるんです」

「そうして分析して頂いた結果の一部がこちらですが―」

 

 

※他社製品が混ざっているのでモザイクをかけてますが、かなり具体的に「こういうのが似合う」と教えてくれてます

 

※ひにしに似合う要素

 

「私に似合うものを、細かく素材や柄でも選び方を教えてくれるのがまじですごい。あと嬉しいのが、似合わないものを取り入れる時のポイントを超明確に教えてもらったこと!

「ざっくり言うと、ひにしさんにはゆったりしたサイズ、曲線的なデザイン、色はコントラストが強くて鮮やかな色彩のアイテムが似合うなどの傾向がありますね」

「厚い生地が似合うとかまでわかるのは、服を選ぶ時にありがたいですね」

 

※★マークがついているのが私に似合う組み合わせ

 

「色違いのワンピースで顔を合わせてもらった図、合う合わないが自分でも納得できる。パーソナルカラー診断した時よりも納得度が高いというか」

「本人が納得できるっていうのは大事ですよね。僕はこんなにいっぱい ひにしさんの顔が並んでるのを見てちょっと気持ち悪くなってますが」

 

※ひにしに似合う髪型

 

「服だけじゃなくて、アクセサリーや髪型とかも全部、似合う形を教えてもらえたんですよ!」

「なるほど、髪型は、大きめで前髪があり、ドライなものが似合うわけね。確かに、ひにしさんは髪がツヤツヤビチャビチャだったら、ちょっと不潔感出ちゃうかも」

「ひょっとして私のこと嫌いなの?」

 

『私も分析を体験したい!』って人は……

現在、社長ががめちゃ人力でやっているため、一人の分析に半日かかることもザラだそう。なので、興味を持った方はnote公式サイトから飛べる『WAITLISTフォーム』に登録すると、準備ができ次第ご案内をする予定とのこと

 

「似合うを提案」アニメキャラにもできる?

IMAGINATION WORKS ドラゴンボールZ 孫悟空 約180mm ABS&PVC&シリコン製 塗装済み可動フィギュア

私の結果だけ見ても、なんだかよくわからんなーという人も多いと思ったので、社長に「ドラゴンボール」のキャラクターを使って簡易的にどの分類に属するのか分析をしてもらいました。

 

「ちなみに私、ドラゴンボールを見たことが無いのでキャラの性格などは一切わかりません。これは顔だけで分析しています」

「ドラゴンボールを見たことない人がやる診断……」

 

実際に様々な洋服にこれらのキャラの画像を当てまくって、検証した結果がこちら。

12パターンそれぞれの区分のイメージと共にキャラを置いてもらったけど…

 

「これキャラの性格とかまで一致してない? こっわ……悟空が通常時とスーパーサイヤ人化した時で結構変わって『誠実』から『強さ』になるのすごい…その通りじゃん」

ベジータの『内に秘める愛情深さ』もすごい」

 

女性キャラバージョンも作ってもらったけど、ランチさんの金髪の時と青髪の時の変化もなるほどーという気持ちに。

 

「ピッコロという人に関しては……人間なのかどうかすらわからなかったので、ちょっと難しかったですね」

「顔だけ見て似合う服どころか、結果的に性格まで当ててるのすごくない?」

「これは余談ですけど、私が今まで見てきた分析だとご夫婦や恋人同士は、自分の対極にいるお顔のタイプ同士になっていることが多いですね。また、特徴が偏ってない平均的な顔の方は、同じく平均的な顔のパートナーを選びがちです」

「それめっちゃわかる

「わかるわ……」

 

ズブの素人が「似合うを見つける」サービスを作るまで

「そもそも、なんでこのサービスを作ることになったんですか?」

「主人の仕事の関係で北京にいた時に、『親子お揃いのワンピース』を買って二人で着たら、娘がすごく喜んでくれたんですよ。でもね、このワンピース私には驚くほど全然似合ってなくて(笑)」

「まあ、ありますよね。なんでこんなに似合わねーんだろうなって服は。誰しも」

「それで、『なんでだろう?』って、似合っていない理由を考えれば考えるほど、気になっちゃって。『自分に似合うワンピースを自分で作ろう』って思ったんですね。北京の仕立て屋さんと仲良くなってオーダーメイドで作ってみました」

「これがその時のワンピース?」

 

「そうそう。これを着てると周りのママ仲間から『私に似合うのも作って欲しい』とか『見立てて欲しい!』みたいな相談を受けることが増えたんですね。それで15組の『親子ワンピース』を作ったんですよ」

「こんなママ友が近くにいたら便利すぎる」

「でも、私に似合うデザインをベースに作ったから、私ほどには似合わないママ友もいたんですよね……当たり前なんだけど」

「そりゃ、そうだわ。だって、そのママ友の中に私みたいな顔の人がいたら似合わないもん」

「そういうきっかけで、人それぞれ違う似合う色、似合う形があるはずだから、それに合わせたワンピースが作りたいなと思ったのが全ての出発点ですね」

「なるほどなー。なんかもう途中素人とは思えぬむちゃくちゃ感あったけどそれからは、ゆっくりと学んだりサービスを開発したり…?」

「やりたい!と思ったら即行動する性格なんで、すぐに一時帰国して『骨格診断』と『パーソナルカラー診断』の勉強をしました。ゆっくりやる時間はなかったので、先生に懇願して特別受講をしてもらいました」

 

「そして、必要な勉強や技術をマスターした直後に、色んな人に似合うワンピースを作る会社『newRを起業したんです」

行動力のバケモノですね。どういう育ち方したらこういう人になれるの。超絶お金持ちで英才教育を受けたとか?」

「いえ、私が生まれ育ったのは島根のド田舎で、Googleマップにすら出てこないような僻地です。環境的に大学進学も難しかったんで、地元島根の商業高校の情報処理科出身です

「真逆かい」

「そこでプログラミングと出会いまして。プログラムの世界って作ったものを、検証して、デバッグして、また検証して、の繰り返しじゃないですか。だから、そういうのが染み付いていますね」

「それこそ、自分に似合う服をAIで探すプログラムも作れるのでは?」

「AIでやれたら楽だと思って色々試してみたんですが、やっぱり“雰囲気”とか“キャラ”は人間じゃないとわからないみたいで。自分でやるしかないって結論になりました」

 

ワンピースを作るだけじゃ全員を幸せにできない?

「『色んな人に似合うワンピースを作る』が発端で起業をされたんですよね? それがどうして、『似合うもの提案サービス』になったんですか?」

「当初、『骨格や色で様々なパターンのワンピースを作れば多くの人に似合うものが作れる』と思って始めたんです。実際、売れ行きも好調でECサイトなんかでもよく売れてました」

「順風満帆じゃないですか。新しいサービスを行う必要なんてないのでは?」

「そう思ってたんですけど………違ったの(笑)。ポップアップショップ(期間限定のお店)を出した時に来てくれた方の何割かには、ワンピースが似合わなかったんですよ」

「え、なんで!? それまで好評だったんですよね?」

「今まで買って頂いてた方は、潜在的に『うちが出しているデザインが自分に似合うことがわかってた』から、購入して喜んでもらえたんですよ、たぶん」

「なるほど。でも、似合わないグループの人達に向けた新しいワンピースを作れば済む話じゃないんですか?」

「もちろんそれも考えたんだけど、ポップアップに出店した時にワンピースを売るだけでなく、骨格分析やカラー分析を踏まえた『似合うもの提案』をやってみたら……これまで受けた診断とかに納得いかないって方々にも大好評で」

「それはすごいわかる」

「ワンピースの販売より、そっちが大人気の行列になっちゃって。こんなに『自分に似合う服』を探してる人って多いんだなーと」

 

「人それぞれの魅力が引き出されるような、“似合う”が提案できれば、それ自体が我々の強みとしてサービスにできるんじゃないかと考えたんですよ」

「なるほど、合理的だ…」

「しかもそのほうが、個人だけでなく、アパレルメーカーや工場に到るまで、多くの人を幸せにできるなと。だって在庫になってたものでも、誰かにそれがぴったり合えば……みんな幸せじゃないですか」

「ああ……確かに!」

「例えば、お店の販売員の人がこの似合うの理論を学べば、在庫になってしまっている洋服に『価値を与えることができる』。これなら、私たちが全てのタイプの方に似合う物を作るよりずっと多くの人を幸せにできるじゃない!と思ったんですよ

「完全にその通りすぎる」

「あ、あとね、例えばひにしさんと同じ分析傾向の人が100人いたとしたら、その人たちに似合うドンズバのお洋服が100着売れるって計算ですよね。100着ならロットとして十分作ってもらえる数なんです」

「なるほど。大量生産品だと自分にドンズバのものが見つけにくいし、自分だけに合わせたフルオーダーだとお金がかかる。でも同じ傾向の人向けに100着なら、ロットとして十分作れると」

「そう! それって、昨今の大量生産大量廃棄とは全く逆方向なんですよ。今後ビジネスってそういう、お客様の顔が見える方向にシフトしていくと思うんですよね」

「より、”個”に向かっていくってことですね」

「小さい工場でも、いえ、むしろ小さい工場だからこそ細かいニーズに対応できる。結果、下請けからの脱却のお手伝いなんかもできたらいいなあ……と考えてます」

「めちゃめちゃ、ワールドビジネスサテライトみたいな話になってきてしまった」

 

※newRさんのニットの製造パートナー(有)サイフクのファクトリー

 

「自分に似合う」は一生モノの技術

「なんかもう、見た目の慎ましいイメージとど根性さにずっと圧倒されっぱなしだったんですが、社長!最後に一言ありますか?」

「『似合うで笑顔』になれる人を一人でも多く増やせたらいいなといつも考えています。転職や結婚など人生の節目でも使える『一生使える技術』みたいなものとして、『newRパーソナル分析』を体験してもらえたら私もハッピーです」

「なるほど、今日はありがとうございました! この分析、私もすごく勉強になったし、買い物に絶対役立つし、素直に多くの人に体験してほしいなあ」

「男性としても、妻や恋人にはいつも自分に似合う服を着て、きれいでいてほしい。そして、似合う服をわかってくれてたら……買い物の時に長時間付き合わされることがないから楽ですね」

「似合う服がわかってても長時間かかるのが女性の買い物。それは付き合ってあげてください」

 

取材協力:newR
note:https://note.newr.co.jp/
公式サイト:https://newr.co.jp/


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