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誰でも書ける『Web記事』の作り方|取材・インタビュー・撮影編

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誰でも書ける『Web記事』の作り方|取材・インタビュー・撮影編

こんにちは! バーグハンバーグバーグ編集部です。

新人ライターさんから編集部によく寄せられる「どうやって記事を作ればいいですか!?」という声。

そこで前回は、どんな人でも書けるようになる『Web記事の作り方』ネタ出しアポ取りに絞って解説しました。

誰でも書ける『Web記事』の作り方|ネタ出し・アポ編

 

今回は、取材に行くときのコツインタビューのやり方撮るべき写真を解説します!

 

前回と同じく、ジモコロ編集部のギャラクシー(左)と加藤(右)が、新人ライター瀬戸はるかさんに、解説する形で進めましょう!

 

▼登場人物

WEBライター|瀬戸はるか

フリーの新人ライター。取材やインタビューはほぼ未経験。

ジモコロ編集長|ギャラクシー

雑誌の編集、通販番組の脚本を経てWEB編集者に。【ギャラクシーが書いた記事】

WEB編集者|加藤亮

編集プロダクションで編集とライティングを学んだ。【加藤が書いた記事】

 

服装について

早速なんですが、取材の時ってどんな服装で行けばいいんですか?

新聞記者とかではないので、ぼくらのようなメディアだと普段着で大丈夫なことが多いですね。

あんまり堅い服だと、先方が緊張しちゃうっていうのもありますから…。ただ、真面目なテーマの時は普段着の上にジャケットを羽織ることもたま~にあります。

基本は普段着で良いと。ただ、「普段着」ってどこからどこまで?っていうのがちょっと怖いですね。

NGな服装でいうと、PR記事(先方がギャラを支払って取材を依頼してきた形)の場合は、版権が絡みそうなものはやめた方がいいですね。

デカデカと無関係のアニメのキャラクターとか映画のロゴが描かれたTシャツはアウトってことです。同じく、競合メーカーのものを身につけるのもよくないですね。

そんなこと言い出したら、ユニクロとか無印しか着れないのでは?

あくまでデカデカと目立っちゃうとよくない…ってニュアンス。そもそもPRじゃない普通の記事なら、あんまり気にしなくていいですよ。

それと、インタビューの時はあんまり派手な格好はしないほうがいいかなーって思います。僕は今日、あえて黄色のTシャツを着てきましたが……僕がインタビュアーとして瀬戸さんに取材する場合―

 

ほら、取材相手(瀬戸さん)よりインタビュアー(ギャラクシー)が目立っちゃってますよね?

なるほど! 取材となると気合が入ってる方がいいのかなと思っていました! 写真にも写るのでおしゃれしたい気持ちもありますし……。

読者はインタビューされる側の情報が知りたくて記事を読んでいるだけなので、ライターが見た目で自己主張しても邪魔になることが多いかな。自己主張するならインタビューの役に立つもの……質問とか文章で表現したほうがいいかも!

座談会など複数人が集まる記事だと、今度は「全員 黒ばっかり」とかを回避するためにカラフルな服を着たりしますよね。服装でキャラ付けするために、あえて目立つようにするというのもアリです。

 

インタビューのやり方、会話のコツ

ここからはいよいよ実際に取材・インタビューするターンですね。

挨拶や名刺交換が終わって、さぁ今からインタビューを始めます!って直前に言っておくべき言葉があるんですが、わかりますか?

わかりません!

「記事を書く時のために録音させていただきます」ですね。それと「インタビューの様子を撮影させていただきますこの2つを取材前に必ず確認します。

もちろん事前にメールとかで伝えているとは思いますが……とはいえ現場で初顔合わせの人間に、一言もなく急にマイクやカメラ向けられたら不快じゃないですか。なのでマナー的な意味合いもありますね。

実際にインタビューする段で、気をつけることってありますか?

取材を始める前に、まずは二言三言 雑談した方がいいですね。「このへん初めて来たんですけど、住みやすそうな町ですね~」とか、「このあたりで美味しいご飯屋さんありますか?」とか。

先方も緊張してるんで、いきなり本題に入っちゃうと固まっちゃってスムーズに会話が進まないことがよくあるんです。まずはその場の空気をほぐすのが大事ですね。

取材前の雑談が意外と大事なんですね!

一般的な人ってインタビューされることに慣れてないので、「必要なことだけを正確に答えなくちゃ……」って思いがちなんです。「雑談混じりで大丈夫ですよ~」って雰囲気を作りましょう。そのほうがよく喋ってくれるんで。

どんな人でも、録音とかカメラとかが入ると急に身構えちゃいますもんね。

 

あとは、言葉遣いもすごく大事で。かしこまりすぎるのもだめだし、フランクすぎるのもよくない。

え、かしこまりすぎるのもだめなんですか!? むしろ良いことでは!?

堅い口調だと真面目な本題しか話してくれないんです。インタビューって、ちょっとした雑談から思わぬ本音が聞けたり、想像してなかったおもしろい方向に話が転がったりした方が良い記事になるんですよね

ということはフランクな口調のほうがいい……?

フランクすぎると今度は雑談ばかりになって本題について喋ってくれなかったりします。バランスが大事ですね!

 

加藤さんは他に取材時に気をつけてることありますか?

後で文字起こしがスムーズにできるように意識してます。例えば、難しい言葉や専門用語は後で確認できるようにオウム返しをするとか。すると書き間違えないし、相手も詳しく説明してくれたりするので。

音だけを後で聞くと、意外に何言ってるかわかんないんですよね。動画を撮った方がいいケースも結構ある。

最終的に文字にするのに、動画を撮るんですか!?

 

例えば文房具店に取材したとして、「この商品はこの色が特徴で、こっちの商品はここの形が珍しいんです」って言われたとしますよね。でもあとで音声だけ聞いても「“この商品”はどれで、“こっちの商品”はどれのこと?」ってわからなくなるんです

そういう時に動画を撮っておくと混乱しなくなるってことか! なるほど!

動画じゃなくても、自分の声で説明してしまうのもアリですね。例えば、「(値札を指して)これぐらいの値段です」って言われたら、「この黄色いTシャツは3,980円なんですね」と繰り返す、みたいな。メモをとる感覚で。

後で自分が書くということを意識して工夫しておくことが大事なんですね。ギャラクシーさんは取材のときに意識してることとかあるんですか?

 

僕が昔、先輩から教えられたのは、インタビューは尊敬8:疑惑2で聞くということですね。

疑いの目を向けるのが大事なんですか……? え、なんで?

取材先の言うことって全部まるっと信じてイエスマンになっちゃいやすいんですが……「はい」とか「おっしゃる通りです」って言うだけだと、インタビューである必要がないんです。御本人がエッセイでも書いたほうがいい。

あぁ、確かに! 聞き手が不要になっちゃうんですね

なので、「とはいえ、こういうケースもあるのでは?」とか、「本当はこういう気持ちもあったんじゃないかな」といった感じで、疑う余地を心の中に2割だけ作っておく。その質問をぶつけてみると、新たな面が発見できたりするんですね。

それと、2割くらい疑いの目があると、その取材対象に興味のない読者でも、信用してくれやすいんです。

たとえば、タイガースファンの人が阪神タイガースをベタ褒めする記事を書いても、「そりゃあファンだからいいように書くでしょ」って思いませんか?

確かに、「信者だから悪い面を見てないだけでは?」って思っちゃうかも。

でしょ? 2割ぐらい「疑いの眼差し」があった方が客観的に見えるから、読者は共感しやすい。通販の「でもお高いんでしょ…?」みたいなことですね。

なるほど……!

それとこれは慣れてからという条件付きですが、「5%くらいの失礼」を混ぜて会話すると良好な関係になることが多い気がします

えっ失礼なことを言うってこと!?ダメじゃないですか!

そう、本来ダメなんですけど……例えば後輩に「昼食をおごるよ」って言った時、遠慮されるよりも「やったー!じゃあ1600円のステーキ頼んでいいっすか?」ってグイグイ来る人のほうが かわいがられるじゃないですか

あ~~、本来はマナー違反だけど、かわいい後輩だなって思っちゃいますね

インタビューしながら「この人はちょっとした失礼を喜んでくれそうだな」と感じたら……ツッコミの時だけ「なに言ってんすかwww」ってフレンドリーにしたり、そういう5%の失礼を混ぜると気を許してくれやすいですね。

 

あとは、前回の記事でもお話ししましたが、記事の流れは取材前にある程度想定しておくといいです。「これだけは聞きたい!」っていうところは事前に決めておく。

想定しておくと、どんないいことがあるんですか?

最低限聞きたかったことを聞いた後なら、「聞かなくてもいいこと」を聞きやすいです。関係ない話からポロッと他では話してないようなことも聞けたりするので。

どれだけ「聞かなくていい話」をできるかっていうのが実は結構大事です。インタビューの質問ってどのメディアも大筋似てるじゃないですか。どんなきっかけで始めたんですか?とか苦しいことありましたか?とか。

読者が全部のインタビューに目を通してるわけじゃないから、定番の質問も押さえておくことは大事。だけどその上で、独自の少し外れた質問ができるといいですね。

少し外れた質問って、たとえばどんなこと聞いたりするんですか?

「好きな駄菓子なんですか?」とか。

外れすぎでは!?

 

もちろん唐突に聞くんじゃなくて、話の流れに沿って「ちょっとだけ」ハミ出すって感じです。駄菓子はあくまで例ですが、どういう子どもだったのかとか、世代共通のあるある話とかに発展しておもしろくなったりしますね。

筋を押さえながらも、少し話を外すと。

慣れると、どういう方向に外すと話が転がるか…というのがなんとなく嗅覚でわかったりします。

部屋にアニメのフィギュアがあるとか、イントネーションが西日本だなとか、履いてる靴下が本人のセンスじゃないっぽいけど娘さんからのプレゼントかな、とか。そういうサインを見逃さないことですね。

 

あとは、流れを決めておくと「このペースだとちょっと時間が足りないかも……」ってときもコントロールがしやすいです。

ある~~!!! 想定してたより話が長いときとかね。

ケータイ観て時間確認するのも不安にさせちゃうので、腕時計をチラッと観るのがお勧めですね。インタビューって1時間か1時間半ぐらいが限界なので、その中で必要な質問をしなきゃいけない。となると……不要な話をうまく切り上げるのも大事なテクニックになったりします。

そういうときってどんなふうに切り上げるんですか?

僕は「これだと第二弾の記事とか出すのもいいかもしれないな〜ちょっと今度詳しく聞かせてもらってもいいですか?」っていったりとかしますね。

あとは、リアクションで話題の方向をコントロールすることもあります。

リアクションで?

話を引き出したいときにはリアクションを大きめにして、話題を終わらせたいときにはリアクションを控えめにします。例えばその話をもっと詳しく聞きたい!って時だと…。

 

「へ~!それおもしろいですね!」ってメモを取ったり

(実際には何も書いてないこともある)

 

「ちょっ、それ本当ですか!?」って身を乗り出したりとか

 

爆笑しながら手を叩いたりとか

 

それはさすがに大袈裟すぎます。

リアクションは「その話に関心を持っています」っていうサインなのでめっっちゃ重要です。先方も、自分が喋ったことで相手がウケたり驚いたりすると気持ちいいので、「その方向の話」をどんどん喋ってくれます。

相手も何を話していいか不安なので、食いついてくれると嬉しいんです。

で、逆に必要じゃない話題が広がりそうになったら、少しリアクションを薄める。「あ~そういうことなんですね~。ところで先ほどおっしゃっていたお話ですが……」みたいに舵を切る感じ。

リアクションが重要……確かにメモとか取られると、ここ大事だと考えてるんだなって思えます。

メモをとっているという姿勢自体がコミュニケーションになっているんですね。ただ、メモを取るときに1つだけ注意したいのは、顔を下に向けすぎないこと。

 

後で写真を見たら、下向いてる写真しかねえ! ってことがよくあります。カメラマンが自分を撮ってることに気づいたら、顔を上げてください。

インタビューって難しい…! 頑張ってはみますが、どうしてもインタビューがおもしろくならなかった場合、どうしたらいいですか? 相手があまり喋ってくれない人だった、とか。

インタビューが面白くなかったなら、大抵の場合インタビュアーが悪いです。うまいインタビュアーなら、相手がどんな人でもおもしろい話を引き出せているはずなので。

ううぅぅ……。

相手が「はい」と「いいえ」しか喋ってくれなくても、「ということはこういうことですよね?→はい」「こういうケースもありですか?→いいえ」みたいな感じで、質問に見せかけてほぼ答えを喋っちゃうとかね。

アナウンサーや芸人さんでもない限り、相手は「喋るプロではない」ので、うまく答えられないのが当たり前。答えやすいように質問を絞って具体的にしたり、回答例を提示したり、雑談でリラックスさせたり、そういうのが良いインタビュアーですね。

 

必要な写真

※中央は今回カメラマンを引き受けてくれた編集部の松岡

 

取材と同時に写真も撮ると思うのですが、気をつけていることはありますか?

まず、ノイズをできるだけ減らすっていうのが大事です。

ノイズ……?

ノイズっていうのは「記事の本筋とは関係ない余計な要素」ってことですね。例えば、机の上のこのゴチャゴチャしたコードって記事の情報としては不要ですよね?

 

そうですね。

こういうのが写ってると「あのゴチャゴチャしたやつ何だろ?」って感じで読者の気が一瞬それちゃう。長い記事はリズムとテンポで読ませるので、たった一瞬のせいで読みにくい印象になったりします。

前段で言った「ライターの服が目立っちゃってる」とかもノイズの一種です。あとよくあるのは、ライターのカバンや脱いだ上着が写っちゃってるとかね。

 

ゴリゴリに写る位置にカバンを置いていた新人ライター・瀬戸さん

ノイズって、読者はそこまで意識してないかもしれません。でも意識してなくても「この人の記事、なぜか読みやすいな……?」と感じてくれたりするんです。できるだけ気をつけましょう!

 

▼その他よくあるノイズ

・テレビや窓ガラスの反射でカメラマンが写っている

・メガネが光って碇ゲンドウみたいになってる

・物撮りする時の机の汚れや照明の反射

・アップになった時ツメが伸びてる

 └特に食リポ系の記事だと伸びたツメや無精髭などに不潔感を覚える読者が一定数います

・時計

 └写真は必ずしも撮った順に使うわけじゃない(前半に撮った写真を後半に差し込むことはざらにある)ので時間軸がおかしくなりやすい

写真を誰かに撮ってもらう場合、慣れてないカメラマンだと遠慮しちゃって、遠くから撮った写真と横から撮った写真しかない…なんてことになりがちです。

そういう場合「このあたりから撮っちゃってください」って声をかけましょう。この“声かけ”によって、取材先も「あ、撮影ってこういう感じなんだな」っていう免疫ができるので、顔の真横でシャッター押されてもビクッてしなくなります

 

これくらい割り込まないと正面からの写真って撮れない

 

あと基本的なことを言うと、同じ風景の写真でも「ライターが入っている写真」と「風景のみ」の2パターンを撮っておくと便利です。↓この写真は車椅子についての取材をした時のものですが……

 

ライター有りの写真は「へ~車椅子ってこんなに種類があるんですね~!」みたいなリアクションの時とかに使います。

 

ライターなしだと説明画像などに使いやすいです。「車椅子」だとピンとこないかもしれませんが……「池袋駅」「夕暮れ」「カレー」みたいな写真だと、ライターがいない写真なら別の記事で素材として使えたりもします。

車椅子ってどんな種類があるの? 費用は? 専門業者に聞いてみた

ちなみに、インタビューのときに絶対必要な写真ってなんだと思いますか?

ろくろ回してる写真……?

 

こういうやつね。これも「話に熱が入ってます感」が出るから欲しいんですけど、必須ではないですね。絶対必要なのはインタビュー風景の全体を横から撮った写真です。

横から…?な、なぜ?

 

こういうのとか―

 

こういうの

 

つまり―

・メインの登場人物が全員写っている

・少なくとも後ろを向いていない

・どういう場所かわかる

―ような写真ってことです。上記の条件を満たしているなら正面でも大丈夫です。

 

例えばこういうのとかでもいい

 

こういった写真は、記事内でインタビューが開始された直後に使います。「このインタビューがどんな場所でどういう位置関係で行われているのか」のイメージを、読者の脳内に作るためです。

どこでどれくらいの距離感で話しているかによって、全然印象が変わるんです。

何人で喋っているのか、会議室なのか居酒屋なのか、パイプ椅子に座っているのかソファなのか、向かい合っているのか、横に並んでいるのか……そういった絵が脳内にないと、文字だけ読んでも頭にスッと入りにくいんです。

脳内に絵を作る……なるほど。ただ、部屋が狭くて画角的に全員は入らないってこともあるのでは?

取材場所が狭い場合は、スマホのカメラの広角モードとかを使ってもいいです。

スマホでもいいんですね!

印刷の場合は高解像度の写真が必要になりますが、WEB記事ならスマホで十分です。とはいえ、僕らはメインはちゃんとしたカメラを使ってて、たまにスマホでも撮るって感じです。

ライターは「WEBならスマホで十分」って知ってますが、先方からすると「スマホで雑に写真を撮られている」って思うこともある。ちゃんとしたカメラで撮っていると、それだけで信頼してもらえたりしますね。

 

あと、事前にざっくりとはメールで確認してると思うんですけど、「顔出しOKですよね」とか、「会社の風景写っちゃって大丈夫ですよね」って改めて確認した方がいいです。

現場で改めて聞いてみると、「背後に写ってるあの社員にはモザイクかけてほしい」とか、「積んでるダンボールに取引先の名前が入ってるので写さないで」とか、予想外のNGが出たりするので。

でも、背景が段ボールだらけだとどう頑張っても写っちゃいますよね……?そういうときはどうしてるんですか?

そういう場合は、「とりあえず一旦撮っちゃって、後からモザイク入れますね」って説明しましょう。撮る段階でアングルを調整するより、撮ったあとでいじったほうがいい。

それと、写真はできる限り多く撮ったほうがいいです。想定の10倍くらい撮るつもりでいたほうがいいですね。

そんなに…!具体的な枚数の目安とかありますか?

いろんな角度で一人あたり5枚から8枚、それを距離を変えて繰り返し……さらに二人同時に写ってる写真を同じくらいの枚数。手や表情に動きがあったり、リアクションがあったりすると都度撮って……それらを時間いっぱい繰り返す感じです。

被写体が3人くらいいると、誰か一人くらい目を瞑ったり変な顔してることが割とあるので、余計に何枚か撮りましょう。

ある~! どうしても全員目が開いている写真がなくて、合成したことありますよ。あとは、写真はアップすぎず少し“引き”(遠くから)で撮ることをおすすめします。

遠くから撮るとどんないいことがあるんですか?

トリミングができます。後からPhotoshopなどで「中央の人物だけアップにする」か、「背景込みの遠景画像にする」か選べるってことです。逆は無理なんですよね…。

あ、なるほど!

あと、人間が撮るとどうしても水平垂直がとれてなかったりするので、記事に使う時は画像を回転させて調整したりするんですよ。この時、ギリギリのアップで撮ってると、回転させた時に写真の端が切れちゃったりしますね

 

アップで撮った写真を水平にするために回転させると……

 

端っこが切れたりする。1cm後ろから撮っておけば背景に余裕があったのに……

 

慣れてない人や、逆にプロのカメラマンに頼むと「その一枚でバチッと使える構図」で写真を撮ろうとするんですが……記事用の写真って「後でトリミングや加工を行う」前提なので。ここがベスト!の位置よりちょっとだけ遠くから撮ると良いです。

 

取材終了後

取材が終わったら、最後に必ず「今日は取材にお時間をいただきありがとうございました! いや~すごくおもしろい話ばかりでした!」って言って帰りましょう。先方も「緊張してうまく喋れなかったかも……」って不安に思ってるので。

あと、帰るときは会社にいる他の人たちにも「ありがとうございました。失礼します」って声をかけてから帰りましょう。人の印象ってたったそれだけで全然違うから。

帰ったあとで「あ! あれ聞くの忘れた!」ってこと、今までなかったですか?

もちろんあります。そういう場合は、メールで追加で質問したらいいです。

そういうのもありなんですね。取材の場で聞けなくても後で聞けると思うだけで緊張がほぐれそうです。

現場では「あれもこれも聞かなきゃ」って感じで焦って質問を詰め込みがちですが、後でメールで聞けばいいので焦らなくて大丈夫です。焦りって相手に伝わるので…。

他にも、その場で答えるには時間がかかる質問とかもあるんですよ。例えば急に「好きなマンガをベスト10まで教えてください」って言われても、パッと思い出せないじゃないですか。そういう場合も「あとでメールで」ってことになりますね。

確かにその質問には自宅の本棚を見ながら答えたい。

ですよね。こういう、回答に時間がかかる質問をしちゃうと、相手も「その場でパッと答えられなかった自分が情けない」って思っちゃったりするんです。

 

なので、時間がかかりそうだなと思ったら「後でメールでいただいてもいいですか」って伝えましょう。これ、できれば取材の最初の方で言っておくといいですよね。インタビューされる側も、この場限りじゃないって思うと緊張がほぐれるので。

気遣いがすごい…!

あとは、「出来上がった記事は一旦チェックしていただいて、変なとこがないか確認していただきます」って伝えてください。紙媒体ではあまりない風習ですけど、Webでは公開前にチェックしてもらうことが多いです。

 

今回お伝えすることは以上ですね! 少しでも勉強になったでしょうか?

はい! 今日は取材にお時間をいただきありがとうございました! いや~すごくおもしろい話ばかりでした!

(今日の記事読むと嘘にしか聞こえなくなるな……)

 

まとめ

というわけで今回は、新人ライターでも簡単に書ける『WEB記事の作り方|インタビュー・取材・撮影編』をお送りしました。

前回に引き続き、取材がうまくいかない、どうやったらいいかわからない…とお悩みの方に役立てば嬉しいです!

 

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構成|瀬戸はるか


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