こんにちは、ライターのギャラクシーです。
僕はフリーターの時期が長かったので、今まで数え切れないほどアルバイトをしてきました。その時に学んだのは、どんなバイトにもひとつくらいはおもしろいエピソードがあるということ。
失敗談や、変わったお客さん、得した話や実はあまり知られていない豆知識などなど、みなさんもお持ちじゃないでしょうか?
というわけで今回はこちらのメンバーに、バイトのおもしろエピソードを語ってもらいしょう!
登場人物紹介
ギャラクシー|ジモコロ編集長
経験したバイトは警備員、工場、居酒屋の調理、ぬいぐるみショーなど
長島|(株)バーグハンバーグバーグ社長
経験したバイトは宅配便の仕分け、ファミレスの皿洗い、寿司屋の宅配など
モンゴルナイフ|WEBディレクター
経験したバイトは家庭教師、居酒屋、林業など
みくのしん|WEBライター
経験したバイトは警備員、コンビニ、スーパーに売ってる寿司を作るバイトなど
※現在ジモコロでは、読者の皆さんからの『バイトおもしろエピソード』を募集中です。編集部で審査し、おもしろかったエピソードは記事としてご紹介します。
1位にはなんとAmazonギフト券3万円分をプレゼント! 参加賞もあるので、どんなエピソードだろうと とりあえず応募してみよう! 詳しくは記事の最後に!
バイトおもしろエピソード
輪投げのバイト中に出会いが……?
「では、最初のエピソードは僕から発表しますね! こちらです!」
「高校一年の夏休み、お祭りで輪投げ屋台の短期バイトをした時、女子大生二人組の客が来たんです。二人ともすごくきれいな人で。『美人には輪投げの輪をおまけしてるんですよ~』って言って、倍の数の輪をあげたんですよ」
「美人にだけサービスする奴……」
「いや、もう祭りが終わる時間帯だったから、実はすべての人に“美人には”“イケメンには”ってサービスしてたんです。彼女たちはすごく喜んでくれて。しょうもない携帯ストラップを一個だけ取って、去っていきました」
「倍の回数チャレンジしてストラップ一個……ヘタ過ぎません?」
「ちなみにわなげのコツは“投げるのではなく落とす”感覚でやったほうがいいですよ。さて、そんな女子大生二人組がしばらくすると戻ってきまして。さっきのお礼にと、たこ焼きを持って来てくれたんですよ。しかもそれだけじゃなく……」
一緒にカラオケ行かない?
「激アツの展開!?」
「うお~やったー!!!とは思ったんですが、同時に、当時の僕は男子校だったから女子に免疫がなくて。『年上の女性とうまく喋れるだろうか?』と怖くなって……結局 断っちゃったんですよね」
「ぼえええ~~~!!!」
「僕なら絶対行く。屋台をほったらかしてでも行く」
「最高の夜になったかもしれないのに」
「もちろんそういうことには興味津々だったんですけど……若い男をからかって遊んでるだけかも?と思って。後ろ髪を引かれながらも断りました」
「じゃあさ、もし精神だけが時を遡って、30年前の自分に憑依したらどうする? その時はついていく?」
「何そのありえない設定」
「もちろん行く! 行って後悔を払拭する!!!」
「その場合、僕も精神だけを金魚すくい屋とかに憑依させるんで、一緒に行きません?」
「金魚すくい屋がかわいそう過ぎるだろ」
ライブをタダで聴けた
「では続いては僕から。こちらです!」
「高校生のころ、ライブ設営のバイトをしてたんですが、GLAYのライブをタダで聴けてめちゃめちゃ最高でした」
「いいな~!」
「長島さんが高校生の頃っていうと、まさにGLAYの絶頂期じゃん!」
「『HOWEVER』のあたりですよね。誰もがGLAYのライブを見たい頃だ」
「まさしく『HOWEVER』で盛り上がったライブでした」
HOWEVER
「設営バイトはステージを組むのが仕事ですが、ライブが始まってしまうとやることがないんですよね。なのでライブ中は警備がてら、出入り口を向いて立ってるだけでした」
「あぁ、ステージに背を向けてね。だから『聴けた』っていう言い方だったのか」
「見ることはできないとはいえ、音に限って言えば完全にお客さんと同じ音質ですよね? タダでライブ聴けてバイト代もらって、最高じゃないですか」
「ちなみに僕、ステージを設営する時、場当たりチェック(演者の立ち位置を確認する)役としてドラムセットに座らせてもらったんです。一瞬だけですが、これはもうGLAYのメンバーだったと言ってもいいのではないしょうか」
ちなみにGLAYにドラマーは居ません
教え子がケガ?
「次は私から、こんなエピソードをどうぞ」
「???」
「意味がわからない」
「まあ聞いてください。家庭教師をやっていた頃、ある男子中学生に勉強を教えていました。ある時いつものように家を訪れてその子の部屋に入ると、顔中めちゃめちゃにケガしてたんですよ」
「ひょっとして、いじめ?」
「私もそう思いました。『いじめだとしたら、なんとかしてあげたい』と。親や警察に言ったほうがいいのかな、なんて。でも理由を聞いてみたら、パンを奪い合ってたって……」
「???」
「ますます意味がわからない」
「その子のクラスでは、給食の残りのパンを『奪い合う』という競技(?)が流行っているらしく、今回はたまたまエキサイトしてケガしてしまったと」
「競技の内容は? ラグビーみたいな文字通りの奪い合いなのかな。それとも映画『ファイトクラブ』みたいな?」
「詳しくは聞いてないんですけど、かなりのケガだったんで、激しい競技なのは間違いないですね」
「激しい競技」を予想
「給食のパンって奪い合うほどおいしいか?」
「その子が通ってたのは進学校で、普段抑圧されてるんですよ。エキサイトしてストレス発散できれば、賞品は何でも良かったんだと思う。ちなみに『今回は自分がパンをゲットできたからめっちゃ嬉しい!』って満面の笑みで言われました」
「バカだな~」
「はい。かなり頭の良い学校に行ってるハズなのに、めちゃめちゃバカでした。いくら教えても成績は上がらなかったんですが、素直でかわいい子でした」
かっこいいキャッチコピーを考える
「続いて僕からは、比較的最近のお話を」
「デザイン会社でバイトしてた時、その会社がトレイル(山の散歩)に関するサイトを作ってて。急に『トップページのメインビジュアルとして山の写真をドーンと入れるから、そこに入るキャッチコピーを考えてみてくれ』って言われたんですよ」
「『紅葉の秋、〇〇の山に思いを馳せる……』みたいなやつね」
「そう! そういうのが正解! でもまだバイトを始めて一週間くらいで、右も左もわからなくて。一生懸命考えて提出したのが……」
『ここで麦茶』
アチャ~~~……
「トレイルってもっと大人な……落ち着いたキャッチコピーが良いんじゃないですか?」
「なんでそんな安っぽくしたんだよ」
「反応はどうだったの?」
「『ありがとうね、じゃあ』って言われて、終わりですよ。まだ人間関係も築けてない時期だったから、『あれ?スベっちゃいました?www』みたいなことも言えなくて……黙って帰りました」
「あ痛たたた」
「みくのしんが帰った後、どういう会話がなされたのか聞いてみたいわ。『麦茶www』って笑われたんだろうな~。『どこで?どこで麦茶?』って」
「翌日には別の人が考えたキャッチコピーが使われてました。こういうポエミーなやつを外すと本当に恥ずかしい。今考えても顔が赤くなってしまう」
「コピーの腕がどうこうより、入社したら人間関係はできるだけ早めに構築したほうがいいっていう教訓だね」
狙撃された先輩
「どんどん行きましょう!次は僕です」
「夜勤の警備員をしてた時、H県A市の現場に50歳くらいの先輩がいました。このおじさん、怒りっぽい性格だったから嫌われてたんですけど……深夜2時頃、そんな先輩から突然、全員に無線が飛んできたんです」
「気になる」
「『誰か助けてください! 狙撃されてます! 撃たれてます!!』って。え、やべぇ!と思いましたよ。幸い、先輩のポジションは僕の位置からは30mくらいの距離だったんで、急いで駆けつけたら―」
「中学生二人にエアガンで撃たれまくってて死ぬほど爆笑しました」
「笑ってる場合か」
「僕の姿を見て中学生は走り去ったんですが、その背中に向けておじさんは『効いて無ぇぞ!!』って叫んでて。『人を撃ってはいけない』とかじゃなく、最優先で自分にダメージが無いことを伝えたかったのかよ……と思いました」
「原因は何だったんですか?」
「普通に『工事中なので迂回をお願いします』って言ったら撃たれたらしいですが、たぶんあの性格だから偉そうな口調で言ったんじゃないですかね。仕事が終わったあと、そのおじさん以外の全員で王将に集まって、大爆笑会が行われました」
「それ以前にH県A市、怖すぎません?」
スキルを身につけて得をする
「続いては僕ですね。アルバイトはお金以外にも得られるものがあるよというお話をさせてください」
「いやバイトで得られるのはお金だけでしょ」
「バイトはお金を稼ぐ手段というのは僕もアグリー(同意)ですが、特殊スキルを身につけられるっていうのも大きな魅力ではないでしょうか?」
「急にすごいビジネス系メディアっぽい話になった」
「僕はガソリンスタンドでバイトしていたんですが、意外と暇な時間が多かったんですね。その時間を使って、エンジンルームの構造について先輩に聞いたり、オイルの交換やチェック方法などを教えてもらってた」
「暇な時間が多いならサボればいいのに。袖の中にコードを通して袖口からイヤホン出して、ラジオ聞いたり」
「やるやる」
「でもそうやって学んだおかげで、自分で車検に出せるくらいには なれました。先に値段だけ言うと、車検って普通は10万くらいだと思いますけど、自分でやると3~4万円で済むんですよ」
「安っ!」
「浮いたお金が6~7万。サボるよりよっぽど得したと思いません?」
「暇な時間を有効に使えるかどうかで、その後の人生って激変するんだろうな。実際長島さんは現在会社の社長だもんな……」
「僕ら、得意げにサボりテクを披露してる場合じゃなかったですね」
みなさんも空き時間は有効に使いましょう
バイトで築く人脈
「では私からのエピソードを。さっきと同じく家庭教師時代の話です」
「家庭教師をやっていた頃、私は大学生で就職活動の真っ最中だったんですね。でもいくらエントリーシートを書いて応募しても、まったく手応えがなくて、内定が出ないまま困り果ててました」
「周りがみんな内定決めてるのに、自分だけ箸にも棒にもかからない状態だと焦るよね」
「そうなんです! うちは代々自営業だから、家族は就職活動なんてしたことがないし、誰にも相談できなくて焦ってたんですよ。そのことを家庭教師先のご両親に話したら、そこのお父さんが『私がエントリーシートを見てあげよう』って言ってくれて」
「めちゃ良い人じゃん」
「私が書いた文章を細かく添削してくれたり、自分を売り込むための書き方を教えてくれたんですよ。『君の経験や能力を、会社のためにどう使えるか書いたほうがいいね』とか」
「プロ?」
「実はそこのお父さんは、とある新聞社に務めている方だったんですね。で、言われた通りに書き換えたらエントリーシートがめちゃめちゃ良くなって。実際、それから書類選考に通るようになったんですよ」
「ほらね、バイトはお金だけじゃないのよ!」
「書き方のコツがわかったから、私も知り合いのエントリーシートにアドバイスしてあげたんですね。そしたらめちゃめちゃ喜ばれました。バイトしててよかったなーって思えたことですね」
「バイトで人脈を築く……考えたこともなかった」
誘い文句が気功!
「じゃあ最後は僕から、バイト先のおもしろい先輩のエピソードを紹介します!」
「料理屋でバイトしてた時、職場に気が弱い50歳くらいのおじさんがいたんです。無口で大人しくて、童貞とのことでした」
「それはいいだろ」
「そんなおじさんが、バイトで入ってきた若い女子大生に恋してしまったんですよね」
「えっ、急におもしろそうな話になった」
「ちょっと変わったおじさんだし、大人しくて怒ることがない人だったから、僕も女子大生も、おもしろがってよく話しかけてたんですよ。それで、その気になっちゃったんだと思います」
「めっちゃ悲しくなってきた」
「おじさんはどんどん恋心が募って……女子大生をデートに誘いたかったみたいなんですけど、なんせ女性を誘うことに慣れてないから。出てきた言葉が―」
「『一緒に気功にいきませんか?』って」
「なんでやねん」
「誘い方がヘタすぎるでしょ」
「普通にレストランとかカラオケに誘ったら、ハッキリと『恋愛沙汰』になっちゃうから、怖かったんでしょうね。でも気功なら、整体とかマッサージみたいに『健康に良いから』みたいな言い訳ができる」
「おじさんなりに、必死で考えたんだろうなぁ」
何の経験もないモンゴルナイフに気功を試されるみくのしん
「結局女子大生はOKしたの?」
「『なんで気功行かなきゃいけないんですか~wwwウケる』って大爆笑して断ってました」
「悲しい」
「その後も『気功がいかに素晴らしいか』を説明しつつ何度か誘ったみたいですが、すべて本気にされず、玉砕したそうです」
「逆に気功に興味わいてきたわ」
まとめ
というわけで今回は、ライターたちがバイト中に経験したおもしろいエピソードをご紹介しました。
どんなバイトにも必ずおもしろい話があるはず! そこで―
ジモコロでは、読者の皆さんからの『バイトおもしろエピソード』を募集中です。編集部で審査し、おもしろかったエピソードは記事としてご紹介します!
1位にはなんとAmazonギフト券3万円分をプレゼント! 参加賞もあるので、どんなエピソードだろうと とりあえず応募してみよう!
・大賞:Amazonギフト券30,000円分
・2位:Amazonギフト券10,000円分
・3位:Amazonギフト券5,000円分
・4位~10位:Amazonギフト券3,000円分
・参加賞:抽選で100名にAmazonギフト券500円分
▼応募方法
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失敗談や、変わったお客さん、得した話や実はあまり知られていない豆知識などなど、バイトに関するおもしろエピソード、お待ちしてます!
▼募集期間
2020年10月31日まで
▼結果発表
結果は12月25日公開の記事上にて発表いたします
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