こんにちは、ライターの根岸達朗です。
みなさんはお金の未来に興味がありますか?
興味があるもなにも、今の時代のお金と向き合うのが精一杯だよ! なんて人も多いかもしれません。
お金がないとおいしいご飯も食べられないし、住むところも得られないし、余暇を楽しむなんてもってのほか……
これがないといろいろ大変なんだからーーーー!
と、つい大きな声を出したくなってしまう人もいるでしょう。まあ、わかります。私もそうですから。
でも、私たちはこの「円」をお金として使っているだけで、世界にはこうした紙幣や硬貨だけをお金として使ってこなかった文化も、実はたくさんあるんですよね。たとえばこちら。
石貨(せきか)。
ミクロネシア連邦のヤップ島では「石貨」と呼ばれる巨石がお金として使われていたといいます。
この石貨はヤップ島では産出されず、約500キロ離れたパラオで採掘し、石斧で何ヶ月も加工し、いかだで持ち帰っていたそうです。すごい労力。
さらにはこんなものも。
貝貨(ばいか)。
これはメラネシア地域などで使われていた「貝貨」と呼ばれる貝殻のお金です。儀式やお礼など、さまざまな人間関係に用いられたそうです。
きれいな貝殻を交換の手段に使うなんてロマンチックですてきだなあ、などと思ってしまうのは、現代社会に毒されすぎている証拠でしょうか。
さて、私たち人類は、そんな感じでいろいろなものをお金として使ってきたわけですが、今の時代は「円」や「ドル」などの法定通貨とは異なる「デジタル通貨」という無国籍なお金が、従来のお金に代わる存在になるかもしれないと、大きな注目を集めています。
そこで今回は、デジタル通貨の寵児ともいえる「ビットコイン」を取り上げて、これに詳しい研究者と「これからのお金」のかたちを考えていきたいと思います。
お金の本質に迫るジモコロ的チャレンジ、ぜひ最後までお付き合いください。
それでは始まります。
話を聞いた人:斉藤賢爾(さいとう・けんじ)
1964年生まれ。「インターネットと社会」の研究者。日立ソフト(現日立ソリューションズ)などにエンジニアとして勤めたのち、2000年より慶應義塾大学SFCへ。デジタル通貨研究の博士で、現在同大学SFC研究所上席所員。福島のこどもたちのために活動する一般社団法人アカデミーキャンプ代表理事。著書はこちら→■
ビットコインってなんだ?
「突然ですが、斉藤先生。最近、未来のお金としてビットコインに関心を持つ人が増えているのですが、はたしてこれはイイものなのでしょうか?」
「それについては順を追って説明する必要がありますね」
「結論を急いですみません。お金のことになるとつい・・・」
「いいんです。私も自分の本に書いたのですが、この通貨は大きな意味では、インターネットと暗号技術を使った社会実験なのです。これからご説明しますので、それを踏まえて、この歴史的な実験に参加するかどうかを決めてみてはいかがでしょうか?」
「焦りは禁物ということですね…!」
「はい。理解を深めた上で、あなた自身が態度を決めるということが大事なのです。少しずつ進んでいきましょう」
「しかし、先生。少しずつとはいっても、ビットコインをめぐる経済のスピード感は年々増しているようにも思います。これが広まると、世界経済が活性化してみんながハッピーになると期待している人もいるようですが……」
「どんな新しい技術も、社会のなかで実際に使われながらもまれ、洗練され、私たちの生活を支えるツールとして育っていくというプロセスを経ます。ビットコインもその渦中にあると考えていいでしょう」
「特にお金という事柄はみんなの大きな関心ごとですからね」
「そうですね。では少しでも安心してもらうために、まず、本質的にお金とはどのようなものなのか、ということからご説明しましょう。根岸さんにおたずねしますが、私たちが使っているこのお金、なぜ使えるのかわかりますか?」
「え? なぜって・・・」
「お金というのはですね、実は、そのお金をほかの人もお金と認めているから使えるんです。たとえば、AさんがBさんから何かを買ったとして、Bさんがその代金を受け取るのは、その受け取ったお金が別の誰かに対しても使えると信じているからです。次の図を見てください」
「この図でおもしろいのは、お金を受け取るBさんが、お金をくれるAさんを信用するかは問われないのに、未来のある時点で、次にお金を受け取ってくれる誰か知らない人のことは、暗黙に信用しているということです。目の前の相手ではなく、未来の見知らぬ取引相手のことを信じているから、お金は受け取られるのです」
「おぉ……本質ですね」
「お金がお金であるためには、『みんなからそれがお金であると信じられる』という条件以上のものはありませんから、結局はなんだってお金になれるわけです」
「なるほど。だから貝や石がお金に成り得たんですね。じゃあビットコインというお金は、今、実社会で少しずつお金として認められつつありますが、これはその条件にかなり近づいてきたともいえるのですか?」
「はい。そのデジタルデータをお金としてみんなが認めるようになってきたから、いろんなお店で買い物ができるようになってきたのです」
「いやあ、すごい。でも、デジタルデータのビットコインって、いってしまえばドラクエの『ゴールド』みたいなものじゃないですか。それがどうして現実世界でも『使えるもの』として世界中に広まったのでしょうか?」
「ビットコインがある意味でラッキーだったのは、それが登場したのが、ちょうど従来の通貨への信用がゆらぎはじめる時期と一致していたことなんです」
「運用が始まったのは、確か2009年頃でしたね」
「そうです。その頃は、リーマン・ショックの影響などで世界経済が混乱し、自国の通貨が信用できなくなる状況が生まれていました」
「信用できないから、自分の資産をビットコインに換えて持っておくという選択が生まれ、それが人々の『損をしたくない』という気持ちと合致し、加速度的に広まったのでしょう。ちなみにこれをつくったのはサトシ・ナカモトという人物です」
「日系人ですか?」
「わかりません。サトシ・ナカモトという名の集団かもしれません。謎なんです」
「謎……」
「サトシ・ナカモトは、現在の経済に対して非常にネガティブな考え方を持っていて、旧来型のお金を使っていると、個人の自由が奪われることを懸念したのです。だから自分たちでお金を発行し、国家や銀行を介することなく、個人から個人に対して送金できるような仕組みをつくったと考えられます」
「めちゃくちゃアナーキーですね。国家や銀行をすっ飛ばしても成り立つ仕組みをつくるなんて……」
「自分のお金を誰かに送ることを誰にも止めさせたくないという信念でしょう。たとえば、中央銀行や政府が『今の通貨を公式なものにするのはやめます』といったら、それでもう自分が持っているお金が使えなくなることはあるのです。昨年末、インドではそれが起きて、高額紙幣が突然使えなくなりましたね」
「これはつまり、私たちが信じているお金の価値は、それを発行する中央の力が働けば、いとも簡単に変わることを意味しますよね。サトシ・ナカモトはそれが許せなかったのかなあ……」
「はい。だからビットコインでは、そうさせないためにも『どこにも中心がない構造』にする必要がありました。それをブロックチェーンと呼ばれる技術や暗号技術を用いて、かたちにしたのです」
<ここまでの要点まとめ>
●お金が「使える」のは、それをほかの人もお金と信じているから
●ビットコインは銀行や国家をすっ飛ばして、個人から個人に送金できる
●ビットコインをつくったサトシ・ナカモトは今の経済にネガティブな考え方を持っている
ビットコインは「正しい」のか?
「私としては、政府や中央銀行ではない者がお金を自分でつくりだすということには、未来の経済社会を考えるうえで、可能性があると信じています」
「確かにある意味では、民主的かもしれないですね。誰でもコインを生み出せるというのは」
「はい。でも私は『本当に誰でも対等に扱われるのか』というのは、実は疑問を持っていますし、ビットコインの設計の仕方には、いろいろ問題があるとも思っています」
「え、そうなんですか!?」
「ビットコインは『採掘(マイニング)』と呼ばれる作業によって、新たなビットコインを掘り起こし、それを自分のものにすることができるのですが、実はその上限が2100万BTCまでと定められているんです」
ビットコインの概要図。意味がわからなくてもOKなので、適当に読み進めてください!
「へえ、なんだかゲームのようですね」
「この『採掘』は競争的なプロセスで、より高速に計算ができるコンピュータ環境を持っている人が『勝つ』仕組みになっています。ですから、競争が激化している現在は専用のハードウェアを使わなければ、ほんの少しのBTCでも得ることがむずかしいのです」
「じゃあ、そういう環境をつくりだすことができる一部の人にビットコインが集中する可能性がある…?」
「現にそうなっています。また、そこで採掘されたBTCが、正しく送金元から送金先に移動しているかどうか、データの改ざんがないかどうかを確かめる仕組みが構築されているのですが、これもまた、やろうと思えば壊すことができます」
「ええ? どうやってですか?」
「大量のハードウェアです。ただそれをやるには、ものすごく財力を必要とします。財力があるのならビットコインの仕組みを壊す必要なんてないんじゃないか? と思われるかもしれないのですが」
「はい。なんでそんなことをする必要が?」
「さまざまな可能性が考えられます。たとえば、ビットコインがアンダーグラウンドに利用される状況が広まることで、国がその仕組みを壊す必要に駆られたらどうでしょうか」
国って結構金持ちなんです。
「国……!」
「ビットコインがどうなっていくのか、それについてはさまざまな不確定要素がありますが、壊れる可能性のあるものということは知っておいてもいいでしょう」
「なるほど。でも今、結構本気でそこに賭けたいと思っている人もいそうですよね…!?」
「はい。誰もがビットコインに期待し、その仕組みを維持したいと熱意を抱いていれば、これは誰にも止められないものになるでしょう。ただ、私は今のシステムのままのビットコインに対して、そんな熱意が生まれるのをよいとは思っていません」
「どうしてですか? 新しい通貨に可能性はないでしょうか?」
「世界中でビットコインを使うのが当たり前になったら、ある面では、今よりも悪い経済社会が訪れると思っています。なぜなら、ビットコインはそれが使われる市場が広がっていくと、常に希少になるように設計されているからです。希少になれば、当然価値も高騰します」
「確かに、採掘量には上限がありましたが……」
「何をするにもビットコインが必要になっているのに、それが得にくかったらどうでしょうか。持てる者と持たざる者の格差が、今以上に広がることになりませんか?」
「………」
「希少なビットコインを得るために、現実社会でやらなくてもいいような労働をたくさんしなければならなくなるかもしれません。それは、ビットコインの奴隷として生きることです」
「奴隷はいやだ〜」
「新しい通貨にできることはあると思いますが、私は今のビットコインとは異なる、別のかたちをつくる必要があると考えています」
<ここまでの要点まとめ>
●ビットコインは高速に計算できるコンピュータ環境を持っている人が「勝つ」仕組みになっている
●ビットコインの仕組みを「壊す」のは財力
●ビットコインは「格差」を広げるかもしれない
お金のいらない世界がある。それは・・・
「これまでの話を聞いて、ふと思ったのですが……どうもこれって私たちが普段使っているお金の状況にも似ていませんか? 格差の問題とかまさにという感じがしました」
「それはビットコインというものが、現代のお金の延長にあるものだからです。それを今から説明しましょう」
(キュッキュッキュ・・・)
「次の図は、地域通貨研究で有名な森野栄一さんという人から教わった『信用の氷山モデル』というものです。これを見ると、人間はどのような場面でお金を使い、どのような場面ではお金を必要としないのか、信用で成り立っている貨幣経済の基本的な構造がわかります」
以下、斉藤さんの著書より引用します。
私たち人間は、生まれてくると、まず最初に、貨幣のない世界で生活をはじめます。それは、家族、あるいはそれに類するコミュニティです。
この図では、貨幣をあつかう取引は、広い意味での人間の経済活動のうち、氷山の一角にすぎず、水面下には広大な信用の世界が広がっています。
そのいちばん深いところにあるのが家族です。私たちはみんな、そこからやって来ました。それと接するように、親しい友人たちとの世界があり、それより浅いところには、あまり親しくない友人や知り合いとの関係が織りなす世界が広がっています。地域通貨は、そんな世界のなかで信用を深めていくのに役立つツールです。
そして「信用=貨幣」の水面の上では、信用の対象は、人ではなく、むしろ貨幣になります。ビットコインは「(人と社会への)信用ではなく、暗号学的な証明に基づく支払いシステムをつくる」という設計思想を持っていますから、その傾向がもっとも強い種類の貨幣です。
引用:『これでわかったビットコイン[生きのこる通貨の条件]』(太郎次郎社エディタス)
「つまりビットコインというのは、この図におけるまさに頂点にあるのです」
「頂点! 極限まで信用のない関係性において使えるお金ということですか?」
「はい。でもそれが悪いと言っているのではありません。人には、人間関係が断ち切られている状態でも経済活動をしたい局面があります。現金やビットコインはそのためのツールとして役立ちます。人間関係がなければ交換ができないとなったら、レジの人が入れ替わる現代のコンビニでは買い物ができないということになってしまいます」
「そうか、なるほど……」
「これはお金自体を信用することによって、相手を見なくてもよくなる、ということでもあります。お金というのは、相手を見なくてもそれが使えるところがすごいのです。その究極形がビットコインですから、図でいえば、私たちはまさにこの頂点にいるといってもいいでしょう」
<ここまでの要点まとめ>
●お金は「信用」を代替するツールである
●人間関係の深さによって、お金の必要性は変わってくる
●ビットコインは人間関係が断ち切られている状態での経済活動に役立つ
「貸し借りの歴史」から考える未来
「もう行き着くところまで来たという感じがしちゃいますね……。この先、どうなるんでしょう?」
「それでいうと私は、人類はこれからものすごい勢いで、下の世界に向かっていくという感覚を持っているんですよ」
「え!? 下の世界というと……お金を必要としない世界へ?」
「はい、そんな感覚があります。たぶんこれからは…」
物々交換の時代になると思います。
「ええ!? 物々交換!? シェア経済が広がりつつあるのでわからなくもないのですが……ええ!?」
「はい。そう言うと、大昔をイメージする人がいるのですが、これまでに物々交換の時代ってありましたっけ?」
「よく習うのは、まず物々交換の時代があって、次に石とか貝とか何らかのものを介して交換をする時代になって、さらに硬貨や紙幣が発明されて、それが便利だからますます経済が発展して、お金がないときでも払える信用貸しも生まれてとか……」
「そうですね。そうやって習うことが多いかもしれません。でも、社会全体が物々交換で成り立っていた時代って、そもそもなかったと思うんです。なぜなら、交換をしようと思った瞬間に人は途方にくれるはずだから」
「ん〜??」
「考えてみてほしいのですが、Aさんが持っているけれどいらないと思っているものが、Bさんは欲しくて、Bさんがいらないと思っているものをAさんが欲しいというようなマッチングが、その時代に起こりえたでしょうか?」
「んー。確かにインターネットのない時代にそれは……」
「貨幣経済の前は、貸し借りの世界だったと思います。人類最古の記録として残されているのは、メソポタミア文明のくさび形文字ですが、そこに書かれていたのは『あいつはこいつにこれくらいの貸しがある。証人は俺(名前)』ですからね」
<ここまでの要点まとめ>
●物々交換が経済活動の中心にあった時代はなかったと思われる
●貨幣経済以前は「貸し借り」の世界だったと考えられる
消費者が消える・・・!?
「じゃあ、物々交換の社会は人類がこれまでに到達したことのない未来ってこと……?」
「はい。とはいっても、今の時代で使っているお金がまったくなくなるわけじゃないでしょう。それは今でいうと贈与経済、つまりお歳暮を送ったりとかの風習が残っているように、お金も残るかもしれません」
「あ、そうなんですかね」
「でも、お金を使って買い物したんだ? めずらしいね、昔を大事にするんだね、みたいな話にはなると思います」
「それって、今から100年後ぐらいの話ですか?」
「30年後かもしれません」
「!!!」
「今の世の中のスピード感を考えたら、それもありうるでしょう。じゃあ、そこで何が起こるか。まず、消費者がいなくなります。消費者へのメッセージもなくなるでしょう」
「じゃあ、広告が……?」
「なくなります。看板もなくなるでしょう。なぜなくなってもいいか。それは必要な交換のマッチングをコンピュータとインターネットと人工知能によって、誰もができるようになっているからです」
「へええ。たとえば、お米がないなあというときは……?」
「余っているところから届きます。その人のニーズは何で、余計に持っているのはこの人で、というのがわかるんです。技術的にはもうそれができるようになっています」
<ここまでの要点まとめ>
●30年後に物々交換の社会が訪れている可能性がある
●必要な「交換」はコンピュータとインターネットと人工知能によってなされる
●お金は残るかもしれないが、ほとんど使われないかもしれない
私たちは今、何に「投資」をすべきなのか?
「うーん、SFの世界みたいだなあ……。でも、斉藤先生。どんなにすごい未来が訪れようと、現状ではまだお金というものに、人間の活動が寄りかかっている部分って大きいですよね」
「そうですね」
「個人の捉え方ひとつなのかもしれないのですが、この過渡期ともいえる時代をよく生きるには、どういう風にお金と向き合っていったらいいと考えますか?」
「私は『投資』のためにお金を使うことがいいと思います。それはお金を増やすための投資ではなくて、長らく価値を生み出し続けるものに、自らの資産を投じるという意味での『投資』です」
「長らく価値を生み出し続けるもの、ですか?」
「そうです。では自分にとって、いちばん長く続くものとはなんでしょうか?」
それは自分です。
「自分!」
「自分にとってもっとも長く続くのは、自分自身です。そして、自分と周囲の関係です。さらにいえば、自分の寿命を超えて生きていく、この星を継ぐ子どもたちです」
「まさにそうですね……」
「自分を高めるための勉強や経験にお金を使ってもいいでしょう。自分を支えてくれる人や、困っている誰かのためにお金を使っていくこともいいでしょう。どうせお金を使うなら、新たな信用の海に飛び込むために使いましょう。それが投資となって、自分にとって長らく価値を生み続けてくれるはずです」
まとめ
話題のデジタル通貨「ビットコイン」の仕組みから、未来の交換のかたち、そしてこの時代におけるお金との向き合い方にまで、広く話が及んだ今回のインタビュー。
お金につい主導権を握られがちな今の世の中で、私たちは何を大切にし、どう生きていくのか。それを決めるのは、ほかならぬ人間としての自分自身であることを、あらためて考えさせてくれる貴重な機会になりました。もしかしたら、むずかしい話もあったかもしれないのですが、みなさんはどう感じましたか?
詳しく知りたくなったら、本を読んでみてください↓
ビットコインをめぐるニュースでは、最近はこんなサービスの登場も注目を集めましたね↓
実は、今の時代には今回取り上げたデジタル通貨や、円やドルなどの法定通貨とも異なる、もっとアナログ的なお金のかたちも存在します。それが、地域の仲間内で使える「地域通貨」です(斉藤さんが描いてくれたピラミッドの図では、ちょうど真ん中あたりに位置していましたね)。
これは、お金を必要としなくなるかもしれない未来への道標になるものだと、私自身は感じています。次回はそれを取り上げて、みなさんと一緒に「これからのお金」について考えていきます。
またお会いしましょう。
書いた人:根岸達朗
ライター。発酵おじさん。ニュータウンで子育てしながら、毎日ぬか床ひっくり返してます。メール:negishi.tatsuro@gmail.com、Twitter ID:@onceagain74/Facebook:根岸達朗