ジモコロをご覧の皆さん、はじめまして。吉本ユータヌキです。
皆さんは『とびだしとび太』をご存知でしょうか?
この看板なんですけど、なぜか片手だけ手袋がつけられていて『地獄先生ぬ〜べ〜』みたいになってるの、なんでなの???
1973年に『久田工芸』という滋賀県東近江市の看板屋さんから生まれた『とびだしとび太』ですが、もしかしたら関西の方は街中で一度は見たことあるのではないでしょうか?街で児童が道路に飛び出して自転車や車との接触事故を防ぐ為、注意を促す看板です。
あれ?確か、名前はとびだし坊やの『とび太くん』じゃなかったっけ?と思ったあなた!実は正式名称を『とびだしとび太』に改名したのです!これ、最新情報です!
飛び出し坊や - Wikipedia(Wikipediaにも項目が!)
以前にタモリさんやみうらじゅんさんがこの『とびだしとび太』が好きということでTVでも紹介していたので知っている方もいると思います。さらに最近はガチャポンでキーホルダーにもなり認知度も広まってきたと思うのですが、まだまだ知らない方も多い様です。
このキャッチーでかわいいデザイン性についてもっと知りたいのですが、個人的には去年子どもが生まれ、もうあと半年もすれば子どもが一人で歩きだすので街中で起きる飛び出し事故などが気になります。
ハーネスなどの対策もありますが、子どもの飛び出しの注意だけではなく車を運転する側の注意も必要だと思うので、全国の方にこの『とびだしとび太』を知ってもらえたらと思いまして、『久田工芸』へいろんなお話を聞きに行ってきました!
そんなわけで・・・
警察庁のホームページから27年度の事故件数を調べてみると、年間で約53万件。うち歩行中の事故が約5.5万人。19歳までの事故が約1万人。1日あたり約28人が歩行中の事故 にあっています ( ソース=統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103 )。
この数字が多いか少ないか、うち飛び出しがどれほどかという詳しい情報はわかりませんが、この『とびだしとび太』の看板で事故は減らすことができるんじゃないかと思っています。
実際に車に乗っている時、特に暗くなってきてライトを点けていると光に照らされて本当に子どもが飛び出してきたかのように感じて、軽くブレーキを踏んだり、スピードを出しすぎないようにしようって自ら注意するようになります。
もちろん無許可では街中に設置することはできないので、役所などで許可をもらった上で自治体やPTA、山梨の警察のように『とびだしとび太』を使って街が交通安全の啓蒙を進んでおこなって、子どもの命が少しでも多く救われるよう全国に拡がればいいなと思います。
【取材協力】
●久田工芸
書いた人:吉本ユータヌキ
イラストと文章と背中をかいてる大阪人。ブログ「さっきもUたやん」を運営。 Twitter: @gonnakill_uta
怪奇現象!? 飛び出し坊や大量出現の怪
2005年11月15日、星海社の編集者・今井雄紀(@seikaisha_imai)さんが偶然撮影した写真なんですが、車を走らせていたらいきなり飛び出し坊やが大量出現したようです。狂気のエンカウント率。10年経ちますが、この謎はいまだ明らかにされていません。当時の記事はこちら→■
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