こんにちは。ライターのたかやです。
僕の趣味は散歩。健康&リフレッシュ目的で、休日は5~10
km歩くようにしています。
※散歩に愛用しているニューバランスの996シリーズ
でもそろそろ、さらなる健康と体力増強を目指して次のステージに進みたい。
……そう、ジョギングとかランニングに挑戦したい!
※ちなみにジョギングは「運動強度=弱」、ランニングは「運動強度=強」という違いがあるのですが、自分自身どれくらい走れるかわからないので記事中では「ランニング」に統一します
読者のみなさんの中にも、ダイエットや健康目的で走ってみようかなと思っている人は多いはず。
となると必要になってくるのはシューズですが……ランニングシューズには多種多様な種類があるのをご存じでしょうか?
初心者向け・競技者向け……素人の自分が己の判断で選ぶのは結構リスキーなんじゃ?
そこで今回は…
ニューバランス原宿にやってきました!!!
広々とした店内にはランニング用はもちろん、カジュアルなストリート用まで星の数ほどシューズが並んでいます。ウェアの品揃えもすごい!
そしてこちらのお店には足のサイズを正確に計測できる「3Dスキャン」というマシーンが導入されています。
この3Dスキャンを利用して本当の足のサイズを調べ、計測データから自分の足に合うシューズを店員さんに教えてもらえるハズ!
【この記事の登場人物】
齊藤剛毅さん:ニューバランス原宿 アシスタントフロアマネージャー。日本ランニング協会ランニングアドバイザーの資格持ち。箱根駅伝出場経験あり。
たかや:この記事を書いているライター。ランニング初心者。運動全般が苦手。大学時代からニューバランスのスニーカーを愛用しており、通学やアルバイトのシーンでお世話になってた。現在も散歩で重宝している。
ギャラクシー:ジモコロ編集長。コロナ前は習慣的に軽いジョギングをしていた。最近はサイクリングにハマっている。
ランニングシューズの必要性
「はじめまして! ランニングを始めてみたいのでシューズ選びのアドバイスを聞きに来ました!」
「ではまず、たかやさんの足を3Dスキャンしましょう! これで足の長さ・幅・土踏まずの高さ・左右差などがわかります」
「つまり、ほぼ全てが分かると」
計測中
「ちなみに、たかやさんはご自身の足のサイズを何cmで把握していますか?」
「25.5cmです」
「どうする? 本当は25.5cmじゃなかったら」
「そんなわけないでしょ。10年以上そのサイズで靴を買ってきたんだから。これで違ったら10年分のスニーカー代を返してほしい」
計測終了!(1分ぐらいで済みます)
「では、たかやさんの足のサイズですが……」
「23cmです」
「えぇ!?」
「2cmも違ってんじゃん!」
「嘘でしょ??? このマシン、ぶっ壊れてません!?」
「壊れてません」
こちらが3Ⅾスキャンによって計測されたたかやの足
約10年間、自分の足のサイズを誤認識していた
「そもそもたかやくんって足のサイズを測ったことあるの?」
「中学のときのスキー合宿で、25.5cmのスキーブーツがピッタリだったんですよね。それ以降、自分の足のサイズは25.5cmとばかり……」
「だいぶアバウトな測り方じゃねぇか」
「まず大前提として足のサイズと靴のサイズは違います。後で詳しくお教えしますが、たかやさんの場合、23cmの足のサイズだと靴のサイズは24~24.5cmくらいが適正でしょうね」
「それにしても適性より1cm~1.5cmもブカブカの靴を履いてたんだ……」
「実は、たかやさんのように自分の足のサイズを把握していない方って多いんですよ」
「確かに。僕は以前ジョギングを始める時に測ってもらったことがあるけど、それまでは自分のサイズなんて把握してなかった……」
「サイズが合ってないシューズを履くと、何か悪影響ってあるんですか?」
「足にフィットしていない=足下が不安定な状態ですからね。不安定さを補う歩行になるので、身体に歪みが生じたり、身体全体への負荷・疲労もどんどん蓄積される可能性があります」
「身体が歪む要因のひとつに『靴が合ってない』もあるんだ」
「あと、サイズが合ってないシューズをそのまま履き続けると、靴の形もどんどん崩れていきます。つまり、シューズの消耗度が早くなるんです」
「せっかく良い靴を買っても、サイズが合ってないだけで損しちゃうのか…」
「シューズの消耗って、パッと見だとアウトソールなどの“外側”に目がいってしまいますが、実は“内側”からのダメージのほうが大きいんですよね」
「気をつけよ…。自分の足のサイズを知れるだけでも、こういう計測器の存在はありがたいな」
シューズ選びのポイント① 「足のサイズ」+「1cm前後」が目安!
「サイズが合ってるかどうかは、インソール(中敷き)を取り出して、足を乗せる方法も視覚的にわかりやすいのでオススメです」
たかやが普段履いている靴の中敷きを取り出し、足を合わせてみると……
「うわっ、明らかに隙間が空いてますね」
「たかやさんの場合は隙間空きすぎですが、『隙間がなければ良い』というわけではないので、そこはご注意ください。つま先には少しだけゆとりがあったほうが良いです」
「『つま先を指で押してみて指1~2本分の空きがあったほうがいい』みたいなやつですよね? 実際、どれぐらい空いてるのが正解なんですか?」
「僕、靴を買うときいつも『つま先ってどれぐらい空けばいいの?』って不安なまま買ってます」
「ランニングシューズの場合は、かかとをピッタリつけて1cm前後の隙間が空いているのが丁度良いとされています」
「なので、先程も言いましたがたかやさんの場合、『23cm(足のサイズ)+1cm前後(隙間)=24.0cm前後』のサイズのシューズが適正だと思われます。靴の形状で多少は適正サイズが変わってきますが」
「こういう具体的な情報はありがたい」
「かかとはピッタリつけた状態なんですね。『かかとにも指一本分の隙間があったほうが良い』と聞いたことがありますけど」
「よく言われますが、それ、完全に間違った情報なんですよね」
「そうなんだ…!」
「それで覚えている人も多いだろうな~」
「とくにニューバランスのシューズはミッドソール(クッション部分)が履き心地の肝になります。ですので、ランニングシューズを選ぶ際には『かかとをピッタリ付けた(浮かない)状態』『土踏まずに隙間がない』を意識してほしいです」
「ここまでの話を聞くと、ランニングシューズはとにかくフィット感が大事なんですね」
「めちゃくちゃ重要です。ランニングシューズは、サイズ選びの段階がもっとも重要と言われているほどです」
シューズ選びのポイント②「ウイズ」も知っておこう!
「じゃあ教えてもらった通り、足のサイズが23cmの僕は、24~24.5cmの靴を買うことにします!」
「ちょっと待ってください。23cmというのは足の指先からかかとまでの“縦”の長さ、『足長(レングス)』のことですが、他にも参考にするべき数値があります」
「ランニングシューズ選びではレングスに加えて『足幅』と『足囲(ウイズ)』※も大事になってきます」
「ウイズ?」
※日本では「ワイズ」と呼ぶこともあります
「親指の付け根から小指の付け根まで、ぐるっと一周した“横のサイズ”ですね」
「たかやさんが普段履かれているニューバランスのシューズのタグにも、アルファベットが記載されているのをご存じでしたか?」
「あ、ほんとだ。『D』って書いてある」
「縦の長さは数字で表しますが、『足囲(ウイズ)』の場合は、A~Fのアルファベットで表記されています」
ニューバランスでは、商品により『B・D・2E・4E』の4タイプからウイズサイズを選べます→詳しくはこちら
「今まで靴屋で『縦のサイズはピッタリだけど横幅がキツいな』って時、普通に諦めてたんですが……ひょっとして『もうちょっとウイズが広いサイズありますか?』って聞いたら出てきたってこと?」
「メーカーによってはウイズはワンサイズしかないこともありますが……少なくともニューバランスでは商品によって複数のウイズをご用意していますね。『足の横幅』『足の甲の圧迫感』に違和感があれば、遠慮なくおっしゃってください」
「そうだったのか~~~!!」
「ランニングシューズに限らず、靴を選ぶ上でウイズサイズを考慮することは大切です。例えばパンプスやハイヒールも、ウイズが合っていないとパカパカと脱げやすくなったり、靴擦れが起きやすくなったりします」
「今回は3Dスキャンで測ってもらいましたが、『足長』や『足囲』って自分で測っちゃってもいいんですか?」
「もちろんOKです。メジャーがあれば自宅でも計測できます。ただ自分で測るとどうしても誤差が生まれやすくなります。靴って0.5cm間隔で履き心地が全く変わってくるので、シューズショップやスポーツ用品店で測った方が確実かなと」
「一回自分の足のサイズを知っておけば、通販で靴を買う時にも参考になりますしね」
「みんなもお店で測ろう!」
▼ニューバランスの3Dスキャン詳細はコチラから
ポイント➂ 他にも色々!
「『つま先の隙間は○cm』みたいな身近な疑問が出てきたのでついでに聞きたいんですけど。靴を買うのに適した時間帯ってありますか? 」
「僕は『靴を買うなら夕方がいい!』って親に言われて育ったわ」
「そうですね。靴を試し履きするなら午後の時間帯が向いている…とは言われています。むくみの問題があるので」
「へ~、知らなかった!」
「人間の足は、朝と夕方で0.5~1cmほど大きさが違ってくるんです。足が小さい状態(=むくみが軽い)の午前帯に靴を試し履きしても、あとから足が膨張したときに窮屈に感じてしまいますからね」
「これから、靴屋に行くときは夕方にします!」
「まぁ、足のむくみは個人差・生活リズムがあるので、あくまで参考程度ということで」
「あと細かいことなんですが、ショップで試し履きをするときは、片足だけではなくちゃんと両足で履いてください」
「そうなんですか?」
「データを見て貰えればわかると思うんですが、多くの人は両足でサイズが違うので。片方のシューズのサイズがピッタリだったとしても、もう片方がピッタリではない可能性もあるんです」
「僕、お店で試し履きするとき、なんか店員さんに遠慮しちゃっていつも片足だけで済ませてました」
「わかる~。店員さんは『両足で試してくださいね』って言ってくれるけど、わざわざ靴紐を緩めてくれるのも申し訳ないし」
「それが仕事なので気を遣わなくても大丈夫ですよ!」
ここまでのまとめ
・自分の『足のサイズ(「足長(レングス)」「足囲(ウイズ)」)』は正しく計測しておこう!
・計測は、スニーカーショップや大型スポーツ用品店で出来るよ!
・ランニングシューズの場合、つま先から「1㎝前後」の隙間が空いている状態がベスト!
・かかとはピッタリくっついた状態を意識(「指○本分空けて」は迷信)
・ショップで試し履きをする場合、両足きちんと履こう!
いよいよランニングシューズ選び!
シューズ選びの基礎が分かったところで、いよいよ自分用のランニングシューズを選んでいきます!
「お小遣いで初めてニューバランス買いに来た中学生?」
「うっせ! 改めて、ランニングシューズだけでもめちゃくちゃ種類がありますね」
「たしかに、初心者の方だとどれを選んでいいのか不安になりますよね。ですが、ニューバランスのランニングシューズは大きく2種類のシリーズに分けることができます」
ニューバランスを代表する2つのコレクション
・FuelCell(フューエルセル) …弾むような反発力が特徴。
・Fresh Foam(フレッシュフォーム)…柔らかいクッションが特徴。
「『FuelCell(フューエルセル)』と『Fresh Foam(フレッシュフォーム)』の2種類です」
「それぞれどういった特徴があるんですか?」
「『FuelCell』は、スピード特化型のシューズです。ニューバランスの中でも高い反発弾性の素材が使用されているので、高い推進力が実現できます。スピード練習や自己タイムの更新・レース目的の方におすすめのシリーズですね」
「競技レベルにも対応できるモデルなんだ」
「はい。数多くのアスリートも、普段のトレーニングや大会でこの『FuelCell』を使用しています。ちなみに私がランニングで使用しているのも、このシリーズです」
※齊藤さんは、過去に箱根駅伝にも出場されたことのあるマジのアスリートです。
「そして、もう一つが柔らかいクッション性が特徴の『Fresh Foam』。先ほどの『FuelCell』がスピード特化型なら、こちらは“快適な走りに特化”したシリーズと言えます」
「どちらかというと初心者向け?」
「そうですね。安定したクッショニングなので膝や足首の負担を減らすことができます。これまで運動をしてこなかった人・これからランニングを始めようとする人にもピッタリではないでしょうか」
※上級者ランナーも普段の練習やジョギング時に使うことが多いそうです
「じゃあ買うのは『Fresh Foam』に決定します!」
ちなみに、ニューバランスの公式HPには、自分の目的に合ったランニングシューズを見つけることができるチャート表も用意されています。
「Fuel Cell(スピードタイプ)」「Fresh Foam(クッションタイプ)」のどちらが良いか決まったら、用途に応じてさらに具体的なモデルを見つけることができる!
シューズ決定!
「僕は『Fresh Foam』から選べばいいのは分かりました! よっしゃ~高いの買っちゃお~~~!」
「コイツ……記事の予算で買えるからって…」
「ひゅーひゅー!」
「ただですね…。たかやさんの足のサイズから考えると、メンズサイズよりも、ウィメンズ(女性用)サイズの方が良いかもしれません」
「え!?」
「たかや君の足、男にしては小さいからな…」
「……」
「まぁ、メンズ・ウィメンズと分けてはいますが、機能面で変わりはありません。繰り返しますが、ランニングシューズ選びで一番大切なのはフィット感ですからね」
「ぼ…ぼ……」
「僕、女性用のシューズ履けるんですね!!!やった~~~~!!」
「どういう情緒?」
というわけで、最終的に斎藤さんのチョイスでランニングシューズを選んでもらいました。決定したシューズがこちら
Fresh Foam X 1080 v12 F12
【商品説明】モダンなシルエットと360°コンフォートを実現した「Fresh Foam X 1080 v12」を、ブラックベースのアッパーとカラーソールで演出。
プレミアムなクッショニングを提供するFRESH FOAM Xミッドソール、着地から蹴り出しまでスムーズに支えるアウトソール、通気性とフィット性に優れたHYPOKNITアッパーが、長時間のランニングからデイリーユースまで快適にサポート。→詳細
そしてその履き心地ですが…
「すげぇ!!! なんか! フカフカする!!!」
「そんなに違うの?」
「軽く立ち上がっただけでも、普段履いてるスニーカーとは全然違うのが分かる! なんて言うか、トランポリンの上に立ってる感じ…。ちょっと見てください!」
「すごい跳べる!!!」
「普段のたかや君だったら考えられない跳躍力だ…」
「あ~、ピョンピョンするんじゃ~」
その場を歩いてみる
「クッション性が高いから前に進みやすい! あと、見た目が『いかにもランニングシューズ』って感じじゃなくて、普通にオシャレですね」
「そうですね。Fresh Foam(フレッシュフォーム)シリーズはファッション性の高いモデルが多く、通勤や通学・タウンユースでも利用できる人気のシリーズなんですよ」
「日常使いもできるのはありがたいな。…よしっ、このシューズに決めました!」
「よかったです。では、ついでにランニング用のソックスも購入するのはどうでしょう?」
ニューバランス・ランニングソックス
「靴下にもランニング用があるのは知らなかった…」
「ランニングソックスは一般的なソックスに比べてクッション性も高く、土踏まずのアーチ部分をサポートする機能があるため、ケガ・疲労の軽減に効果的なんです」
「そんなに? そんなに違うの?」
「僕は大した距離を走ってたわけじゃないけど、それでも足に大量の汗をかくから、普通の綿(コットン)の靴下だと汗を吸ってビチャビチャになるのよ。ランニング用のソックスは速乾性が高いから快適だよ」
「そんなにか~」
というわけで…
購入しました!!!
・Fresh Foam X 1080 v12 F12(17,600円)
・ランニングソックス(1,650円)
「やったー! 遂に、僕もランニングデビューができる!」
「是非とも走り易さの違いを実感してください! これまでより、何倍も走るのが楽しくなるはずです」
走ります!
ニューバランスを後にした我々は、続いて都内でも人気ランニングスポット、千代田区の「皇居」にやってきました。
先ほど購入したシューズを着用してランニングデビューをしてみます!
斎藤さん曰く、「ランニング初心者は、まずは無理せず1~3kmで走るのが良い(慣れたら徐々に距離を伸ばしていく)」とのことなので、今日は約3㎞ほど走ってみます。
日頃運動を全くしないライターでも、シューズの力を使えば走り切ることは可能なのか?
それでは……
スタート!
「ホッ ホッ ホッ ホッ!」
「どう? これまでと違う?」
「はい!!!! マジで走りやすいです!」
「やっぱり、クッションの厚みがかなりあるから地面からの衝撃をあまり感じないですね。そして軽い踏み込みでも、弾むように一気に前に進みます」
「やべ~。超気持ちい~~~」
「おぉ~」
「自分の足じゃないみたい!」
「浮かれてんな~」
「足が軽くなった分、姿勢も良くなってる気がする!」
「う~ん…まぁ、悪くはないかも…?」
ランニングソックスも着用しています
「ランニングソックスも良いですね! 普通の靴下よりもフィット感が強いから、なんていうか、より“素足”で走っている感覚が強い。走りやすい!」
「坂道も余裕~~~~」
そして…
走破!
「やった~~~~~! 走り切った~!」
「ランニングほぼ初めてで、ちゃんと3km走りきったの偉い」
「オエ゛――――!!! ゴホッ、ゴホッ。ヒューッ。ヒューッ」
「めちゃくちゃ息上がってる」
「ゼェ…ゼェ…。走りやすくなったのは…ゼェ、本当ですが…ゼェ……体力が急にヒューッ、上がったわけではないのゲェーーーッッホ!!!」
「とりあえず休んでくれ」
まとめ
以上です。
今回は、ランニング初心者が初めてのランニングシューズデビューをしました。
ダイエット目的や純粋な体力づくり、新年に新しいチャレンジとしてランニングデビューを考えている人は、是非ニューバランスのランニングシューズを試してください!
(おわり)
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