ジョジョの奇妙な冒険!
第6部!
ストーンオーシャン!
アニメ化決定!
いきなし大きい声ですみません。ライターのみくのしんと申します。
ジョジョの第6部であるストーンオーシャンのアニメ化が決まったんだから、ジョジョが好きな人と集まってワイワイお話がしたい……!
戦(いくさ)でもないのに論争するんじゃなくて、だら〜〜っと浅〜〜い話がしたい!
そう思わない?俺は思う!
というわけで、前回は「ジョジョリオン」を語りましたが―
今回は「ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン」を二次会みたいな温度感で語りたいと思います。
▼登場人物
みくのしん|ライター
ジョジョが好き。ストーンオーシャンは5番目に好き。
山下ラジ男|ライター
ジョジョが好き。ストーンオーシャンは7番目に好き。
かまど|ライター
ジョジョが好き。ストーンオーシャンは2番目に好き。
加藤|ライター
ジョジョが好き。ストーンオーシャンが1番好き。
ギャラクシー|ジモコロ編集長
ジョジョが好き。バオー来訪者も好き。
諸注意
・ネタバレを多分に含みます。
・役立つ情報や鋭い考察などは無く、徳の低い会話しかしていません
・座談会のメンバーは特に詳しいわけでもマニアでもなく、ただ「好き」なだけです
・なんというか、怒らないでください。悪気はないんです。
それでは、さっそく〜〜!スタートオーシャン!
ストーンオーシャン、俺のベストバウト
「ジョジョを語るんだったらやっぱりスタンドバトルでしょって事で、僕が一番好きな戦いはこれ!」
「ジョジョのスタンドバトルって6部から急に複雑になって難しいんだけど、このジェイル・ハウス・ロック戦は、わからなくてもハラハラできて楽しい」
※ジェイル・ハウス・ロック=新たな物事を3つまでしか記憶できなくさせる能力
「確かに、6部からかなり戦闘が複雑になる。特にこの戦いは難しかった……でもとにかく絶望的なピンチだっていうのだけはわかるんだよな」
「このバトル好きなんだけど、こいつの倒し方覚えてね―!」
「それが好きでもあるんですよね」
「どういう事?」
「ジョジョの魅力の一つに、勝ったことは憶えてるのに、読み返す度に『え?これ、今回負ける?』って思う事が多くて、特にそのドキドキ感があるのがジェイル・ハウス・ロック戦なんですよ」
「“今回は”負けるかもって感覚わかるなー」
「スタンド攻撃を食らった相手は”3つ”の物事しか覚えられなくなるんだよね。かなり主人公を追い詰めた敵だった」
「結局どうやって倒したんだっけ?」
「数字の”1”と”0”で構成された数列を仲間のエンポリオから貰って、それをストーン・フリーの糸でドット絵の要領で出力したら敵の顔が浮かんで来る。で『こいつが敵だ』って判明して倒せたんですよ」
「実はこいつが一番徐倫を苦しめてるんですよね」
「え?どうして?」
「ジョジョのバトルって、長くても1時間あれば決着が付くのに、こいつに関しては普通に数日過ごしちゃってるんですよ」
「記憶失くしちゃってるからか」
「ジェイル・ハウス・ロックのデザインって、ウルトラ怪獣みたいでかっこいいよね」
「僕もこのデザイン、不気味さと美しさが同居してて好き」
「この戦い、『お前?敵だな?』って徐倫が確認した時に、『違います』って言っとけば敵だと判明しなかったんだから、徐倫が負けてたのでは?」
「たしかに。『ケチャップ!』『マヨネーズ!』とか適当な事言って、記憶埋めちゃえば負けなかったのか」
ジョジョの虚をついたら全てが瓦解するから今日はやめましょう」
加藤・かまどのベストバウト
「ちなみに、僕のベストバウトはプラネット・ウェイブス戦です」
「ヴィヴァーノ・ウエストウッド!この戦い僕も好きです。隕石を操れるスタンドですよね」
※プラネット・ウェイブス=隕石を自分自身に引き寄せる(そのライン上にいる敵に隕石が直撃する)
「この時、サバイバーっていう別のスタンドのせいで、刑務所内でバトルロイヤルするという状況になるんですけど、個性がぶつかるところが最高に楽しいんですよね」
「めっちゃわかる。『ファイトクラブだ!』って次から次へと敵が出てくる所とかも最高」
「プラネット・ウェイブス戦は、今までにない純粋な肉弾戦って感じがしてよかったですね」
「実は徐倫とのバトルシーンでディスクが頭に入ってるヴィヴァーノ・ウエストウッドの顔に凄い異変が起こってるんですけど、みんな覚えてますか?」
「凄い異変?」
「顔が伸びすぎてるんです」
「??? ちょっとコミックスで確認してみていい?」
ドドドドドドドドドド!!
「めっちゃ伸びてる」
「これは凄い異変だ」
「でもこれ、漫画を傾けて覗けばちゃんとした顔のサイズになるんじゃない?」
「どういうことですか?」
「あーすごい! ヴィヴァーノ・ウエストウッドの顔、元に戻りました!」
「どれどれ……。あ、マジだ。戻ってる」
「これは凄い」
「いや、そんなわけないでしょ」
「ちょっと見せてよ」
「どうぞどうぞ」
「元通りだー!」
「なにこれ???」
「おじさんがジョジョを傾けてヘラヘラしてるだけの時間」
「今この時間が終わらなければいいのに……」
ギャラクシーのベストバウト
「僕はマリリン・マンソン戦が好きなんですよね」
※マリリン・マンソン=賭けに負けた相手から、強制的に掛け金相当の物を取り立てるスタンド。このバトルの場合はキャッチボールを何球続けられるか、という賭けをおこなった
「敵とキャッチボールをしてるだけのバトル」
「そう!それが好きなんですよねぇ。3部のダービー戦とか4部のジャンケン小僧とか、ジョジョリオンのクワガタバトルとか、肉弾戦じゃなくて知恵比べみたいなバトルが好き」
「僕もジョジョのこういうバトル好きだなー!」
「確かにジョジョって、どの部でもこういう『戦闘ではないバトル』ありますよね」
「荒木先生はデビュー作『武装ポーカー』から、こういう変なバトルをずっと描いてる。マンソン戦は、キャッチボールの球が落ちるか落ちないかってだけのことを、あんなにハラハラするバトルに落とし込んでるのがすごい」
「あ、負けた……ってところからの逆転も気持ちいい!」
ゴージャス★アイリン (ジャンプコミックスDIGITAL)
デビュー作『武装ポーカー』が愛を込めて併録されています
山下ラジ男のベストバウト
「僕が好きなのは、C-moon戦ですね。これは外せなくないですか?」
「面白い!クライマックスのハラハラ感もあっておしっこ漏らしそうになりながら読んだもんな」
「なんで?」
「C-moon戦って実質ラストバトルなんですよ」
「メイド・イン・ヘブンはおまけって事?」
「おまけって言うより、あれはプッチ神父のPV」
「確かに。ゲームだったらボタンをタイミング良く押すだけのムービーみたいな戦いだもんね」
「世界がどうしようもなくなって行く所とか、もうだめだって時に承太郎が帰って来る所とか、4部のラストバトルみたいな協力して倒す面白さがすきなんですよね」
「バトルはよかったけど、プッチって所々でセコくてラスボス感が薄いよな~。戦闘中に何の脈絡もなく『どこへ行かれるのですか?(ドミネ・クオ・ヴァディス)』とかトンチンカンなこと言い出した時は、正直『……はぁ???』って思ったよ」
「そこへいくと徐倫はプッチ神父との格の違いを見せつけてくれますよね。そのシーンがお気に入りなんです」
「どこのシーン?」
「徐倫はプッチ神父の攻撃を、メビウスの輪で華麗に回避しましたよね?」
「あそこめっっっっっちゃかっこいいんだよなー」
「一方、プッチ神父が徐倫の攻撃を避ける時は……顔が凄いかっこわるいんですよ」
「どんな顔してたっけ?」
「C-moonの能力で顔をひっくり返して」
「これよ。カッコワリ〜」
「かまどは顔をよく見てるなぁ」
「この顔は、みなさんにも改めて見てほしい」
能力で自分の顔を裏返して、攻撃を避けるプッチ神父。
「さすがに面白すぎる」
「これがニュー神父の力」
「もう、C-moonの能力を使いたくて仕方なかったんだね」
ストーンオーシャンの魅力
「ストーンオーシャンからバトルが難しいと敬遠する人も多いんですが、そんな中でもやっぱりジョジョとしての楽しみ方ってあると思うんですよね」
「うん。難しいのはそうなんだけど、ジョジョの雰囲気が変わったわけじゃないから感覚的に楽しんでもいい」
「そうなんです。だからそういう人にはまず、こういう所から楽しんでハードルを下げてほしいと思ってます」
「そういう事なの?」
「何故かストーンオーシャンって、本筋と関係ないキャラクターもかなり個性あって面白。所長とかもなんかパペットしてて変だったけど、特に何もなかったし」
「ちょっとまって!」
「弁護士で言ったら耳でしょうが!」
「楽しそうだなお前ら」
「弁護士のデザイン、クセありすぎるんだよね。短期間に凄いことになってるから」
徐倫の弁護士の耳の成長。前髪も確かにおかしい。
「耳は1巻の短い間にどんどん尖っていって、じわじわとエルフになってるから、普通にスタンド使いを超えた何かか?って思いました」
「どんな漫画も最終巻と1巻で絵柄が違うってよくあるけど、1巻の、しかも序盤でどんどん変わるから、意図があるとしか思えない。なのに何の意味もないっていう」
「こいつだけ先にメイド・イン・ヘブンを食らってるのかもしれない……」
「時間経っても耳は伸びないだろ」
「僕は最初、同じキャラだと思ってなかったな」
「スタンドバトルに疲れちゃう人は、まずはこういう所から楽しんでほしいですね」
「ストーンオーシャンに限らず、ジョジョは本筋じゃないところでも楽しめるって事ね」
「本筋じゃない所で言うと、このシーンについて少し話したいですね」
「ウェザーが死んだ直後にワニではしゃぐってどうかね? アナスイも人殺しの癖に楽しそうだし」
「ここ大好き」
「ジョジョあるあるだよね。めちゃくちゃ悲しい別れをした後なのに、1話過ぎたらもう、なかったかのようになってるやつ」
「ジョジョって結構主要キャラクターもバンバン死んでいく漫画で、そこに妙なリアリティを感じるのも魅力ではあるんですが、死に関してはかなりドライ。みんな全然引きずらない」
「ウェザーが死んだ時は、”もう一度話したい。あなたと、そよ風の下で……”とか言ってるのに、1話過ぎたらでっけえワニ見てハシャいでるの、不自然じゃない?」
「突然ギャグパートみたいな温度感になってるよね」
「僕は、この時アナスイが徐倫に渡した指輪を、でっけぇワニに投げられた時の顔がめちゃめちゃ好きです」
「“呆然”と“切なさ”が入り混じった、なんとも言えない顔してる」
「この記事でも使ってる、『顔アイコン』は指輪を投げられたアナスイが発祥なのかもね」
「そんなわけない」
「あ…」
「こういう事?」
「どういう事だよ」
「ぼくアナスイの純愛が凄く好きなんですよね~。世界の危機なのに愛の告白するの、徐倫が言ったように希望がある」
「『結婚でもしようかなー(チラッ)』って弱気なプロポーズしてるのとか、かわいいですよね」
「ずっと祝福してほしかったんだろうな。最初にも言ってたし」
「でも人殺しだからな……」
徐倫がかっこいい
「あと、ストーンオーシャンの魅力で言うと主人公の徐倫。歴代主人公の中でもかなり好きですね」
「すっげーわかる!」
「ジョルノとか承太郎みたいな最初から何でも出来る天才的な主人公じゃなくて、 家庭がうまく行っていないだけの普通の女子が、タフで優しい戦士になっていくのがカッコいい」
「ゴリ押しできるほどパワーがあるわけでもないし、かといって搦め手でやってくほど器用でもないストーンフリーというスタンド。これをどんどん使いこなしていくのも見ていて面白い」
「そのままだと弱いけど、創意工夫が必要な『上級者用』スタンドだよね」
徐倫のスタンド『ストーンフリー』
「成長過程のかっこよさ、ジョースター家の血を受け継いでる感もどんどん伝わってくる」
「見た目も細くて筋肉の少ない女性が、最終的には細身のマッチョになっていくというのもしっかりと描かれているんですよね」
「キャラデザもすごい好き。髪型とかファッションもおしゃれ!」
「スタンドとか話は少し複雑だけど、女性のキャラクターとしては漫画の中でもかなり上位でイカしますよね」
ラストバトルについて
「ジョジョを語る上で欠かせない話題として、ストーンオーシャンで一番好きなスタンドを発表させてください」
「わかるー!」
「ケンタウロスの後ろ足を切ったような異形すぎるデザイン! かっこよすぎ! そしてなにより勝てる気がしない怖さがあるんですよね」
「メイド・イン・ヘブンはもう、デザインが戦闘用じゃないのがいい。もうバトルする必要ないんですよ。強すぎるから。得体のしれないこわさがある」
「まあ……」
「うーん」
「……メイド・イン・ヘブンって、かっこいいか?」
「え?満場一致で『わかる〜!』じゃないの?」
「股間に馬が付いてるのとか、あれアヒルだったら志村けんだよ?」
「なんかしっぽも背中にくっついてるし」
「今までのボススタンドと比較すると、“凄み”がない」
「ザ・ワールドとかキラー・クイーンよりも断然かっこよくないですか?」
「えー!? 無い無い! キラークイーンがこの世で一番かっこいいスタンドだって!」
4部のボス・吉良吉影のスタンド『キラークイーン』
「メイド・イン・ヘブンよりDIOの方が強いし」
「DIOに勝った承太郎を倒してるんだから、メイド・イン・ヘブンの方が強いのでは!?」
「スタンドバトルの優劣はその時々で変わってくるんだが?」
「あん?」
「だめだ。らちが明かねぇ」
「デザインは置いといて……メイド・イン・ヘブン戦は、歴代のラスボス戦の中でもかなり面白くないですか?」
「はい、大好きです」
「まじでエンポリオ以外全員死んでますからね。やばすぎる敵に震えた」
「血統とか運命の輪の外に居た脇役(エンポリオ)が、たった一人でラスボスを倒すの良さすぎる」
「プッチ神父のメイド・イン・ヘブンの能力で宇宙が”一巡”しちゃうんだよね。しかも続編のジョジョは”一巡”した世界で続いていってるのも凄い」
「ただ、能力を正確に説明しにくいんだよなぁ。めっちゃ早くなってるだけ?」
「おそらく、他の人間は周りのスピードについていけてないからものすごい早送りになってるように感じるけど、プッチ神父から見たらみんなが遅くなってる……って感じじゃないかな?」
「なるほど、じゃあなんでプッチ神父はイルカに追いつけなかったの?」
「しらん」
「あれは単に距離と持久力の問題だったような。いくら素早く動けても、人間(プッチ)はイルカほど長距離は泳げないから追いつけない、みたいな」
「ところで、一巡した世界のアナザー承太郎の帽子って、頭と一体化してましたっけ?」
「本来のデザインは頭部と帽子が一体化してましたけど、確かに一巡後の世界ではどうなってたんだっけ」
「急ぎで確認しよう」
「これは……どっちだ!?」
「一体化してる?一体化してない?」
「どちらとも言えませんね…一体化してるようにも見えるし、そうじゃないようにも見える」
「これはもうジャンプ編集部に直接聞くしかないかもしれない」
「こんなことで連絡したら怒られるよ」
「そろそろこの収録もシメの時間ですが……最後に、ラストのエンポリオの顔について話していいですか?」
「また顔の話?」
「かまどは顔をよく見てるなぁ」
「裸のエンポリオ。ガッシュベルと同じちんちんだった事は話さなくていい?」
「話さなくていいです。かまどは気にせず続けてください」
「メイド・イン・ヘブンに主人公メンバーが全員負けて、絶望してビビりきっていたエンポリオなんですけど、ギリのギリで調子乗るんですよ」
「そのシーンはわかるけど、念の為に教えてもらってもいい?」
「じゃあ山ラジ、プッチ役やってもらっていい?」
「覚悟を決めろッ!覚悟は『幸福』だぞッ!エンポリオ」
「うああああ!あああああ!」
「これが人類のためなのだぁーッ!」
「うあああああああああ!」
「……っていうビビリ顔から、ウェザーリポートのスタンドディスクを挿入した途端―」
「これです。ディスク入って勝つ可能性が出た瞬間に、この顔」
「あったあった。確かに急に調子に乗ってた」
「あんなにパニクってたのに、凄いよね」
「今までの言動を見るに、エンポリオって地味に性格が悪いよね」
「この後、プッチ神父を倒すんですけど、ゆっくりこめかみに向かって拳を下ろして潰すのも、ものすごい性格の悪さ」
「まさかおばけのスタンド使いがラスボスを倒すとは思わなかった」
「本当に僕、なんだったらプッチ神父が勝っても良かったと思ってます」
「なんで?」
「こいつはこいつで正義があるんですよね。プッチが勝てば、誰しも人生でこの後起こる事を知れるようになって、死ぬことも覚悟できるから人生をより良く生きれるという、真っ当じゃないけどちゃんと目的があるんですよ」
「正直、プッチが唱えてる幸福モデルが『いらねーwww』としか思えないんですが、まあ、プッチなりに人類のために行動してたってのは理解できる」
「ジョジョのボスキャラって、結構敵が悪じゃなかったりするんだよね。でも何億人も殺してるよ?プッチ神父」
「それ言ったらアナスイも人殺しだから」
「アナスイは純愛だから良いやつなんだよ」
「あー、一生こんな話してたいな」
まとめ
気の合う仲間とジョジョを浅くゆるく話すのってめっちゃ楽しいですね。
放送はまだ未定ですが、アニメ化が決定したストーンオーシャン。放送される前に読んでおくとアニメも数倍楽しめると思います。
というわけで、みなさんからも「ストーンオーシャンのここが面白い!」などがありましたらぜひ教えてください!
それでは……決着ゥゥ―――――ッ!!
TO BE CONTINUED……
ジョジョの奇妙な冒険 第6部 モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)