こんにちは。ジモコロライターの田中です。
こちらは約30年前に、地元のソフトボール大会でフォアボールを選んだときの一枚。基本的にフォアボールで出塁できるようにボールの見極めに全神経を注いでいたタイプです。
そんなぼくですが実は最近、悩み事があります。
少年野球の審判を頼まれたらどうしよう!?
友人の夫婦には少年野球をやらせている人も多い。いつか頼まれることがあったら、野球好きとしては断りたくない。でも、
・野球のルールがよくわからない
・ファールボールが直撃したら超痛そう
・乱闘騒ぎに巻き込まれてボコボコにされそう
・コワモテの監督に猛抗議されたら泣いて判定を覆してしまいそう
など不安は山積み。なかでも最大の不安は、
「かっこよくジャッジできなかったら、どうしよう」
ということです。
そこで今回、ある方にお話を聞くことにしました。
「ッッットラィ〜ク!!!!!!」
「ストライク! ストライク!……ストライ~~~クァ!!」
あたりに響き渡る声と共に登場してくれたのは、元プロ野球審判員の山崎さん。
※取材は2020年11月に行いました
山崎夏生(やまざき・なつお)
1982年にパ・リーグの審判員に採用。以後、29年にわたりプロ野球の審判として、一軍の公式戦1451試合に出場し、2010年現役引退後は、日本野球機構(NPB)の審判技術指導員として後進の指導に当たった。現在は、「審判応援団長」として、講演や執筆、SNSやYoutubeの発信などを通じて、審判の認知度向上に努めている。
元プロ野球審判なら、絶対にかっこいいジャッジの方法を教えてくれるはず!
では、プレイボール!!
かっこいいジャッジのやり方を教えて!
「というわけで、今日はよろしくお願いします! かっこいいジャッジのやり方を教えてください」
「ぼくにできることであれば教えてあげたいのですが、かっこいいジャッジとは……?」
「プロ野球の中継を見ていると、審判のみなさんがキレキレの動きとオリジナリティー溢れるポーズで、ストライクをジャッジされているじゃないですか。敷田審判の『卍(まんじ)ポーズ』とか」
「ああ、なるほど……」
「これとか」
「これとか」
「これとかですね!?」
「カッコいい〜!! それそれ〜! ぜひレクチャーしてください!!」
「そうですね……そのお願い……」
「アウト!!!!!!」
「ええええええええええ!?」
「それっぽく真似することはできるかもしれませんが、まずは基本の型(かた)から身に付けないと! 野球で言うところのキャッチボールや素振りと同じ。我々の業界でも、最初5年は基本に専念してもらっています」
「審判にも基本の型とかあるんですね」
「少しやってみましょう。さ、プロテクターを装着して」
「まずはストライクコールのポーズから。ピッチャーに正対するように立って、右手を上げます。この時、ヒジは90度にしてください。肩は45度(一塁線に沿うように)開いて……ゲンコツはドアを強くノックする要領で、少し内側に向けます」
「そして大きな声で『ストライク!』と言ってみてください」
「ス、ストライク! 」
「声ちっさ~! スタジアムには数万の歓声が飛び交っていますから、それらに負けない声で……」
ッットライ~~~ク!!!
「うわぁぁぁ!!! 肌がビリビリ感じるくらいの声量! 200mぐらい先で散歩してた犬が振り向いてましたよ(本当)」
「本気を出したら、こんなもんじゃないですよ(笑)。東京ドームなら、5万人の声援にかき消されないように自分のジャッジをピッチャーやベンチに伝えなければいけないわけですからね」
「確かに、審判が小声だと説得力がないですね。『判定に自信がないのかな?』と思っちゃう」
「でしょ? 『声』は審判の気迫を構成する大切な要素です。でも決して特別な能力ではない。やればできる。地道に声を出し続けられれば、声帯は鍛えられますから」
他にも色々なポーズを教わりました。
これはGet Setと呼ばれる基本姿勢。ストライクの時はここから立ち上がってコールし、ボールの時はこの姿勢のままコールする(つまりこの姿勢がそのままボールの意味になる)
何度もレクチャーしてもらったおかげで、少しはさまになってきた……ような気がする……
「ストライクッ!!!」
「おっ、回数を重ねるにつれて、顔つきが変わって、声も出るようになってきましたね! まぁいいでしょう!」
「基本を教わったから言いますけど、山崎さんのストライクコール……アレンジしすぎでは?」
「結局のところ、ストライクかボールかがわかればいいんですよ(笑)。大きい声を出すのもそうですけど、動きも派手なほうがわかりやすいというのもありますね」
心と体を鍛える! 審判たちの知られざるトレーニング
「審判の方たちって練習したりするんですか?」
「もちろん! ジャッジやルールの勉強はやりますし、他にも代表的なトレーニングとして『Go Stop』と呼ばれるものがあります。10mほどの距離を走り、瞬時に止まり、『アウト』『セーフ』『タイム』を繰り返す練習です」
「え!? でも審判って、キャッチャーの後ろで立ったままですよね? なぜそういった運動トレーニングを?」
「審判って意外と動かなきゃいけないんですよ。わかりやすい例でいうと突然のホームスチールの時に、プレーを視認できる位置にサッと回り込んだり。短い距離を突発的に動くことが多い」
「だからストップ&ゴーの筋肉を鍛えなきゃいけないわけか」
「そもそも今お話ししているのは球審の話ですが、審判にはそれ以外に塁審というのがあって、走り回ることも多いです」
▼球審
キャッチャーの後ろに立つ。ストライクやボールの判定を行ったり、内野での捕球判定やファウル・フェアの判定も
※ちなみに球審のことを「主審」と呼ぶことがありますが、本来は野球に主審というのは存在しません(なぜなら副審がいないから)
▼塁審
一塁・二塁・三塁付近に一名ずつ立つ。走塁に関するジャッジや、外野での捕球判定やファウル・フェアの判定も
※昔はライト・レフトに「外審(ラインアンパイア)」という役割の審判がいた。「ホームランかファウルか」などの判定をおこなう役割だったが、現在のプロ野球では限られた試合以外では塁審がその役を兼ねる
「ずっと球審だけやってるわけにはいかないんですか?」
「いかないですね。今日が球審なら明日は塁審って感じで、持ち回りになります」
「うわ~じゃあ本当に大変だ」
「そもそも、選手は攻撃のイニングになったり、交代したりすればベンチに入れますが、審判はグラウンドで立ちっぱなしですからね。もちろん途中交代もない」
「そうか。イニングの表と裏の両方に出なければいけないのか」
「そう、審判だけ9回ではなく18回なんです」
「真夏のデーゲームの審判なんて、ヘトヘトじゃないですか……確かに体力がないとできない仕事ですね」
「他にも、なぜこれほどまでにトレーニングするかというと、試合では常に100点を求められる仕事だからという理由がありますね」
「100点?」
「プロ野球の世界だと、『バッターは3割打てば一流だ』といわれます。10打席のうち3回打てばいいんですよ。でも、審判は一試合に500回ぐらいジャッジするのですが、一度のミスも許されません」
「確かに、言われてみればその通りだ。正しいジャッジをすることが“当たり前”で、一回でもミスジャッジしたら叩かれる」
「ミスったら本当に集中攻撃されます。試合中に選手やファンからヤジを浴びせられたり、球団から『あの審判はやめさせろ!』と電話が入ったり、マスコミからも『ミスジャッジ!』と書かれたり」
「選手もヤジを浴びせてくるんですか?」
「ぼくが現役の頃はありましたよ。誰が言っているのかだいたい目星もついているので、睨み返してやったこともありました(笑)。でも、ミスが続けば選手同様、2軍落ちや解雇もあり得ます。だからシーズンを終えた頃には、肉体的にも精神的にもボロボロでしたね」
「そんな状況で正しいジャッジが求められて、抗議や乱闘にも対応していたなんて……」
「2010年からビデオ判定制度(現在のリクエスト制度 ※)が導入されたこともあって、今はだいぶ減りましたけどね」
※リクエスト制度……審判の判定に異議がある場合に、各チームの監督がビデオ映像によるリプレー検証を求めることができる制度。
「印象に残っている抗議はありますか?」
「ぼくが所属していたパ・リーグは当時『エキサイティングリーグ』とも呼ばれていたんですが、その名の通りエキサイティングな方が多かったですね。金田正一さん、“親分”こと大沢啓二さん、仰木彬さん、上田利治さん……」
「コワモテの方ばかり……! 僕が審判なら、抗議されたら一瞬で『間違いでした。すいません』って言っちゃいそう」
「かつての川崎球場はグラウンドの出入り口が金網製で。審判団が入場すると、背中のほうでガッシャーンと大きな音を立てて閉まるんです。右を見ると金田、左を見ると大沢。まさに金網デスマッチの心境でしたね」
「そうなってくると、やはり体格も重要なのかもしれませんね」
「ぼくが身長183cm、体重90kgなのですが、プロの審判としては標準サイズです。190cm以上あるひとはゴロゴロいます。やはり抗議のときに相手の監督に見下ろされたら弱そうだし、ジャッジも大きく見えた方がかっこいいですから」
「痩せ過ぎとかもよくないんでしょうね」
「そうですね。だから現役時代は、午前中を筋トレの時間に充てていましたね」
なぜ審判は夜空に消える白球を追えるのか
せっかくの機会なので、山崎さんのご自宅にお邪魔してもっと話を聞いてみたいと思います
「そもそもなんですが、プロ野球の審判ってどうやったらなれるんですか?」
「ぼくの時代は3つの道がありました。1つは、プロ野球選手が引退後に球団の推薦をもらって審判になる。1つは、東京六大学や都市対抗野球などのアマチュア野球で腕を磨き、それぞれの連盟から推薦をもらう。もう1つは、公募です」
「ちなみに、山崎さんは……?」
「実はぼくはこの3つのどれにも当てはまらないんですよ。ワハハハ(笑)」
「え……? いや、笑い事じゃないですよ。もしかして裏口ってことですか?」
「まぁ近いかもしれませんね(笑)。スポーツ新聞社で働いているときにパ・リーグの会長のところへ直談判に行ったことがきっかけです。『ぼくを審判にしてください』って」
「え?」
「最初は門前払いでしたね。でも諦めきれなかったから、サラリーマンを辞めて、ルールブックを丸暗記して、現役審判の方のところでトレーニング。そして、再びパ・リーグの会長のところへ足を運び、頭を下げました」
「審判界のサラリーマン金太郎じゃないですか」
「その結果、ありがたいことにテスト生として採用。特例中の特例でしたね。後にも先にもぼくだけです」
「すげぇ〜!!!」
自身のように未経験でも審判になりたい人のために、山崎さんが開設に尽力したのがNPBアンパイア・スクール。年齢・性別問わず誰でも入学できるが、めでたく審判としてデビューするのは全体の5%弱とかなりの狭き門
「審判に必要なスキルって、ルールを把握してることや体力以外に何があるんでしょうか。たとえばぼくがナイター観戦に行くと、ホームランやファールのボールが全然目で追えないんですよね。審判の方は追えているんですか?」
「もちろん。特に視力を訓練するようなことはしてませんが、みんな目は飛び抜けて良いですよ。検査をした眼科医が数値の高さに驚いていました」
「プロ野球の打球速度って時速150km以上と聞きました。やはり動体視力がよくないとジャッジはできないんですね」
「ひと口に動体視力と言っても、場面によって使用する機能は異なります。遠くの打球を見極めるのは『遠見視力』、フライがフェンスを越えたかどうかを見極めるのが『深視力』、投球判定では『追跡視力』も大事です」
▼追跡視力
投球判定で時速150kmのストレートや視界から消えるようなスライダーを追いかける視力
▼瞬間視力
カメラのシャッターを押すように、塁上でのプレーを瞬間的に捉える視力
▼遠見視力
遠くの打球を見極める視力
▼深視力
ポールの上空を通過する打球の前後を識別する視力
▼中心外視力
自分の視界に複数のプレイを入れて同時に識別する視力
「ああ……絶対にぼくには無理です……視力0.1以下なので……」
「ある程度は後天的に鍛えられますよ。少なくとも審判は毎日150km/hのスピードボールを見て、ジャッジしているわけです。審判としての日常が、このうえないトレーニングになります」
ちなみに、『追跡視力』は頭を動かすとぶれてしまうため、審判は眼球だけを動かしてボールを追っているそうです。確かに野球中継で審判の顔をよく見てみると、マスクの奥で目だけがギョロギョロ動いている気がする
「続いての質問です。野球漫画『ドカベン』で主人公のキャッチャー・山田太郎が、ストライクゾーンを外れたボールをミットを動かしながらキャッチすることで、審判にストライク判定させるシーンがあります。アレって意味あるんですか?」
「確かに昔はああいうキャッチングをする選手はたくさんいましたね。でも……」
「でも?」
「審判の“見る力”を侮ってもらっちゃ困るんですよねぇ……」
「……ゾクゾクッ!」
「ぼくに言わせれば昭和の野球ですね。アレで騙される審判はプロにはいません」
「し、失礼しました」
「だいたい、キャッチャーがミットを動かす理由は、ボールがストライクゾーンを外れているからなんですよ。つまり、自分から審判に『ボールですよ〜』とアピールしているのと同じ。そのことに気づいていないバッテリーコーチは、いまだに選手たちに教えているようですけどね(笑)」
「(そのバッテリーコーチが、この記事を読んでくれますように……!)」
『リクエスト制度』が審判にもたらしたもの
「最後にどうしてもお聞きしたいのが、『リクエスト制度』についてです」
「まぁ、そうですよね。プロ野球ファンなら気になるところだと思います」
「実際のところ、リクエスト制度をどのように受け止めているんですか?」
「個人的にはまだ答えは出ていませんね……人間のジャッジにも機械のジャッジにもそれぞれメリット、デメリットがあるので」
「というと……」
「リクエスト制度が導入され、ジャッジをカンタンに覆せるようになりました。言葉を選ばずにいうと『とりあえず仮判定しておいて、正確なジャッジは機械に任せましょう』と。ぼくはこの状況が、スポーツの本質を揺るがしかねないような気もしていて」
「スポーツの本質……」
「野球に関していうと、プレーするのも観戦するのも人間なんです。それを人間がジャッジして、盛り上げてきた。たまにはミスをしてしまうのが人間で、『その人間くさい部分も含めて楽しんでもらいたい』というのが、ぼく個人の願いです」
「なるほど、ヒトがプレーしてヒトがジャッジするから、時に珍プレーやミスジャッジがある。だからこそハラハラするし、ファインプレーには興奮する。それに野球に限らず、運やミスジャッジのエピソードの方が語り継がれていく印象がありますね」
「そういうことですね。ただ……間違えたものを正してくれるのが良いことなのは事実で。選手もファンもそして審判自身も損はしない。この制度に救われている審判はいると思います。それはそれでとても価値があることなんですよね」
「う~ん、難しい! さきほど『最近はビデオで確認できるから抗議が減った』とおっしゃっていましたけど、たった一球の判定を巡って監督と審判がアツくエキサイトして退場になったりするのも、プロ野球のおもしろさだったよなぁ……」
技術指導員時代のノートには、アンパイア・スクール出身の研修生たちがジャッジする様子が事細かに綴られている
「ビデオに関しては現在はまだ100%の正確性ではないのが、また判断に困るところですね」
「え? 機械なのに?」
「結局、映像データを見てジャッジするのは人間の目ですからね。カメラもせいぜい2〜3台。画像も不鮮明なので、確たる証拠が出てこない限り覆せない」
「ぐむむ……」
「今後も運用していくとしたら、まだまだ改善の余地はあると思います。アメリカではスタジアムに12〜20台の専用カメラを設置して、ニューヨークの本部判定室で専任の審判たちが8人ぐらい待機しているほど。システム構築に、15億円ほど投下したと聞きました」
「じゅ、15億円!? すご……! さすがメジャーリーグ」
「どんなに高性能な機械も、扱うのは人間ですからね。最終的にリクエスト制度が運用されていくかどうかは、ファン一人ひとりの判断にかかってくると思います」
「山崎さんが『審判応援団長』を名乗るのには、どういう想いがあるのでしょうか」
「審判は、黒子や裏方に思われがちです。でも、基本的にゴルフ以外のスポーツは審判がいないとゲームが成立しない。そういう意味では、審判も選手たちと同様ゲームの主役だと思っています。実際、プロ野球の審判を素人がやっても絶対良いゲームにはなりませんから」
「なるほど、プロ野球が成立するのは、プロの審判がいるからなんですね」
「ぼくらはいままで責任とプライドを胸にジャッジしてきました。見えないところで一生懸命練習もしてきたし、たった一度のミスで布団のなかで涙を流したこともたくさんあった。それでも頑張れたのは『プロ野球を盛り上げたい』という気持ちが心の奥底にあったからです」
「普段はポーカーフェイスだから、そのアツい想いに気づけなかったな……」
「よく『審判は石ころだ』なんていうひとがいますが、そんなことありません。傷つけば血が流れるし、涙も流す、同じ人間です。同じ人間がジャッジすることのおもしろさを伝えていくことが、審判という仕事に魅了されてしまったぼくの使命だと思います」
山崎さんの胸にきらりと光るMLBアメリカン・リーグのバッジ。MLB現役審判員からのプレゼントだそう
「山崎さんにとって、審判の醍醐味とはなんでしょうか?」
「一概にこれとは言えませんが、やはり一流選手のプレーを直近で見られるのは、審判の特権です。イチロー選手も落合選手も……全員目の前で見てきましたから」
「……やっぱりイチロー選手や落合選手は違いますか?」
「全然違いますね。腕からバットが生えているんじゃないかと思うくらい、見事に一体化していて……最初からそういう生き物だったみたいな感じです」
「うわあ……!」
「あと、醍醐味としては判定を決められることもすごく気持ちいい。たとえばタッグプレーがあると、一瞬の静寂があるんです。『アウトか? セーフか?』と球場中の注目を集める。そこで、大きな声と大きなアクションでジャッジする。ドカーンと地響きのように盛り上がる観客……! あの興奮を味わってしまったら、抜け出せませんよ」
「ちなみに山崎さんが好きな球団はどこですか?」
「はいはい、わたしはね……」
「セパ12球団、全部好きじゃないんですわ(笑)」
「そ、それはミスジャッジで泣いたり、監督とバチバチにやりあったたから……?」
「いやいや(笑)。特定のチームを応援していないという意味です。チームの勝ち負けには全く興味がなく、野球そのものが好きなんです」
「なるほど! これからも野球と審判を愛し続けてください! 今日はありがとうございました」
「ありがとうございました。これからプロ野球の試合を見る時は、審判にも注目してくださいね」
まとめ
知られざる審判の世界を少しだけのぞけたような気がする今回の取材、おかげで、もし地域の少年野球の審判のオファーが来てもがんばれそうです!
いつでも来い!
では、ゲームセット!!
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今回お話を聞いた山崎夏生さんの著作を、一冊ずつ計2名にプレゼントします
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