こんにちは。この世のありとあらゆるアルバイトを熟知するバイト博士です。
世の中には、そのバイトを経験した人しか知らない専門用語というものがあります。
例えばこの言葉、どんな業界の人がどんな時に使うか、わかりますか?
「ワンモア」
「日配」
このコーナーでは、バイト先では当たり前のように使われているけれど、一般人にはまったく意味がわからない「アルバイト専門用語」を紹介したいと思います。
※ちなみに、「ワンモア」は居酒屋などで、グラスの空いたお客さんにおかわりの注文を聞きにいくこと。「日配」はスーパーなどで毎日配送される食品(豆腐やパンなど日持ちしない食品)のこと。
アルバイト用語「問い合わせ」
使い方:「『今日の新聞で紹介されてた誰かの本』っていう問い合わせがきてるけど、わかる人いる~?」
出版社もタイトルも作者名もわからないという雑な問い合わせはよくあること。少ない情報量で求めている本を導き出すには、センスと経験が必要。
また、お客さんの相手をしていると、「問い合わせ係」と思われるのか、話している真っ最中に別のお客さんから次々と問い合わせされるが、ちゃんと順番に対応するのが肝要である。
アルバイト用語「面陳」
使い方:「1巻を面陳にして、最新巻を平積み、残りは差しで」
表紙面が前面に来るように立てかけて陳列すること。
平積みと違い、面陳は「遠くからでも目立つ」「目線の高さに近い位置でアピールできる」などの長所がある。ちなみに普通に背表紙が見えるような陳列は「差し」という。
アルバイト用語「品出し」
使い方:「本が届いたから男子で品出ししといて」
入荷された本を運んで並べる作業。一冊一冊は大した重さではないのに、まとめて運ぼうとすると途端にとてつもなく重くなる。
本屋のアルバイトというとメガネをかけた華奢な美青年をイメージするかもしれないが、実際はかなりの力仕事(コツがわかれば女性でもできるようになる)
アルバイト用語「児童書売り場」
使い方:「児童書売り場がまたメチャメチャになってるから片付けてきて」
棚を完璧に整えた10秒後にはめちゃめちゃに荒らされる。座る。寝る。メリメリメリって音がするくらい本を開く、本を奪い合って泣く、など暴虐の限りを尽くされる無法地帯。
アルバイト用語「スリップ」
使い方:「スリップ切り離して出版社ごとに分けといて」
本に挟まっている細長い二つ折りの紙。折られた半分が「注文カード」、もう半分が「売上カード」になっている。本が売れたら引き抜いて切り離し、注文したり売り上げを管理したりするのに使う(といっても最近はコンピューターで管理しているお店が多い)。
ただし、「売上カード」はまとめて出版社に送ると報奨金(一枚につき5円など)がもらえる場合があるので捨ててはいけない。
アルバイト用語「内容確認」
使い方:「こちらのコミックを内容確認したいんですね?大丈夫ですけど、どうしてもですか?内容確認しない…という方法はないんですか?絶対ですか?」
買おうか迷っている本の中身をちょっと読んでみたい場合など、店員さんに言えばシュリンク(本を包んでいるビニールのパック)されているコミックであろうと、開けて中身を確認させてくれる。店員としては非常にめんどくさいんですけどー!という顔をしないようにものすごく表情筋を使用する。
いかがだったでしょうか。
一般人が決して知ることはないアルバイト専門用語の世界。この世のすべての専門用語を網羅するために、あなたが知っているアルバイト専門用語があれば、私にお教えください。
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ライター:ギャラクシー
株式会社バーグハンバーグバーグ所属。よく歩く。走るし、電車に乗ることもある。Twitter:@niconicogalaxy