みなさんこんにちは、ジモコロライターの松岡です。
去年の3月まで約5年間、テレビ番組の制作スタッフ(AD)として働いていました。
ADとして働いていた時、地方ロケの移動でよく利用していたのが東京駅です。
ADに限らず、東京駅から出張や旅行をする際、誰でも悩む問題がひとつありますよね。
それは……
東京駅の駅弁、どれを買っていいかわからない問題です!
東京駅周辺で販売している駅弁は全国各地から集められた約1000種類。その中から一体どれを選べばいいのか悩みすぎて、新幹線に乗り遅れる可能性すらあります。
ご安心ください。
AD時代に出張ロケで東京駅を利用しつくした僕が、独断で最高の駅弁をランキング形式で紹介します!
今回紹介する駅弁・もくじ
1位 新杵屋:牛肉どまん中(税込1250円)
1位に選んだのは、なんと言っても米沢の名物駅弁「牛肉どまん中」です!
駅弁販売のイベントで数々の賞を受賞。東京駅地下1階で約200種類近くの弁当を販売する「駅弁屋 祭」で一番人気の駅弁です。
モチモチした歯ごたえのお米、山形県産「どまんなか」という品種を使ったこの弁当。もう米が違う! 米だけでも良いくらい。
そんな米を覆い尽くすように、自家製たれで甘く煮込んだ牛肉煮と、そぼろが乗っています。これがまた、優しい味ながらヘビーでボリューミー。満腹感がありますよ!
メインを飾る牛肉煮は、一口食べると、牛肉に染み込んだタレと上質な脂が混ざり合い、至福の時間が訪れます!
主役の脇をかためる、煮物・かまぼこ・玉子焼き・漬物も絶品! 細かい仕事がポイント高し。
「シンプルな見た目が美しい」「好き嫌いがないシンプルなおいしさ」「だからこそ際立つ肉と米の味」「何度食べても飽きない」
以上の理由から1位とさせて頂きました。
地味に、「ニオイが少ない」というのも、新幹線内で食べる時にはありがたいですね。
2位 佐藤水産:鮭のルイベ漬盛り海鮮弁当(税込1380円)
2位に選んだのは、北海道の佐藤水産が作る、「鮭のルイベ漬盛り海鮮弁当」。
※ルイベはアイヌ語で溶ける食べ物という意味。鮭のルイベ漬は一度冷凍した鮭を解凍し、ご飯と合うよう鮭をイクラと特製のしょうゆで漬け込んだ北海道で有名なお刺身。
北海道産の天然鮭にこだわった本物の味を楽しむことができる逸品。ルイベというお刺身の保存がネックとなり2位に甘んじましたが、本来のポテンシャルなら1位と言っても過言ではありません。
「ルイベ漬」は、とろける鮭とイクラの旨みの中に、特製醤油タレのキリッとした味が一本の筋を通していて、目が覚めるようなおいしさ!
一口食べた瞬間、凝縮された鮭の旨味が放流され、ご飯を求め大海原に旅立ちます。
鮭トロ・いくら・サーモンも絶品。脂の乗り切った鮭トロ、弾けるイクラの食感、あっさり爽やかなサーモン……鮭尽くしのはずなのに、この豊かな味の協奏曲は一体なんなの!?
3位 福豆屋:海苔のりべん(税込950円)
3位に選んだのは、郡山の「海苔のりべん」。
お袋の味を再現したというのりべんは、フタを開けた瞬間にノスタルジックな雰囲気を味わうことができます。この趣だけでのりべんとして満点をあげたい。
お弁当は海苔と昆布のつくだ煮、海苔とおかか、という二段の構成になっています。ごはんには、海苔、おかか、つくだ煮がうっすら染み込んでて……深~い味わい。
お米は郡山市のブランド米「あさか舞」、そして主役の海苔は風味豊かな「みちのく寒流のり」を使用していて、香り高~い!
焼き鮭にもこだわりがあり、揚げ物のかわりに脂が乗ったハラス部分を使用。
大きな玉子焼きは職人の手焼きにこだわり、1本1本丁寧に作られています。ほどよい玉子の甘さと、ふんわりとした食感を楽しむことがきます。
作るのに手間がかかるため、1日の生産が400食と数が少ないレアな駅弁! 店頭で見つけた場合、この弁当一択でも良いのではないでしょうか。
4位 豆狸:6種いなり詰合わせ(税込862円)
4位に選んだのは、関西で人気の高い豆狸の「グランスタ限定6種いなり詰合わせ」。
豆狸で人気がある6種類のいなりを一度に堪能することができる詰め合わせです。
お弁当タイプの駅弁とは違い、軽食やお土産としても最適ではないでしょうか。いなりって、食欲がない時でもパクパク食べちゃいますよね~。
いなりを切って中を見てみると、どれも具沢山!
特に好きなのが、ふっくらとした「穴子」。味付けが濃すぎず、優しいのが最高なんです。
黄金しょうがと五目も文句なしにうまい!
他にもわさびや柴ば漬け昆布といった名脇役が固める詰め合わせ。
におわない、こぼさない、程よいボリューム、ということで、女性にもオススメです!
5位 eashion:イベリコ豚重(税込1100円)
東京駅地下1階にて多数の駅弁を販売するグランスタで、一番人気なのがeashionの「イベリコ豚重」。
イベリコ豚の中でも、最高級品とされるベジョータの肉を厚切りにカットし、甘辛く炒めた逸品。
ガツンと濃い味のこちらの駅弁、その味に負けないくらい、イベリコ豚の甘い脂と旨味が、口の中に広がります。
リミットを超えて味が強くなり過ぎないように、シシトウがピリッと刺激を加えてくれるのも良いですね。
若い人にはこれくらいの“強打者”がおすすめではないでしょうか。旅行や出張の帰り、疲れたカラダにスタミナを補給するにも最適です。
6位 崎陽軒:シウマイ弁当(税込860円)
6位に選んだのは、言わずとしれた崎陽軒の「シウマイ弁当」。
年間販売数約890万個の売り上げを誇る、定番中の定番駅弁と言えるでしょう。ロケ弁としてタレントさんにも人気が高いお弁当です。
肉の旨味をギュウギュウに詰め込んだ、ムチムチ食感のシウマイ……は、もはや言うまでもないですね。
シウマイ以外にも、本来なら4番打者でもおかしくないマグロの照り焼や、タケノコ煮など、オールスター勢揃い。
どのタイミングであんずを食べるのかも悩ましいですね。
これで860円! コスパもクオリティもいいので、王道の駅弁を楽しみたい方にオススメな駅弁です!
7位 新発田三新軒:えび千両ちらし(税込1300円)
7位に選んだのは、新潟市の「えび千両ちらし」。
2017年に開催された”JR東日本 駅弁味の陣”で駅弁大将軍に選ばれ、その人気からテレビ番組や雑誌でも取り上げられることもしばしば。知名度が急上昇している駅弁です。
お弁当のフタを開けると、エビそぼろが乗った厚焼き玉子が、全面にびっしりと敷き詰められています。果たして、玉子の下はどうなっているのでしょうか? これは調査の必要アリですぞ~!
こうなってました。
なんだこれ。おいしいものをおいしいもので蓋すな。
具材はえび・いか・うなぎ・こはだの4種類。全部おいしい! これ、玉子と一緒に食べたらマイルドかつボリューミーになって最高なんですよねぇ。
1日の販売数に限りがあるため7位となってしまいましたが、味はとにかくおいしいしいので、旅行に行く前に贅沢の前借りをしたい方にオススメしたい駅弁です!
8位 地雷也:天むす(税込680円)
8位に選んだのは、名古屋で有名な地雷也の「天むす」。
プリップリの海老をカラッと天ぷらにし、風味豊かな海苔で結ぶという、ハズれようが無いおいしさ。
竹の皮で包まれた見た目も、インスタ映えしそうで良いですね。
気軽に食べることができ、軽食としてもグッド。お値段680円と控えめなのも嬉しいですよね。
9位 国技館サービス株式会社:国技館やきとり(税込650円)
9位に選んだのは、両国国技館での相撲観戦に欠かせない名物「国技館やきとり」。
意外なことに東京駅の売店でも購入することが可能なんです!
やきとりをタレにつけて焼き上げる作業を、計6回繰り返すことで、味を染み込ませています。
香ばしいつくねも良い!
おつまみとしても最高の逸品。
お米は入っていないので、おにぎりなどをプラスしましょう。650円という安さなので、おにぎりを買ってもまだ安く済ませられます。
10位 えび寿屋:鶏めしおにぎり(税込507円)
10位に選んだのは、ロケ弁としても大人気の、えび寿屋「鶏めしおにぎり」。
醤油やみりんで味つけをした、国産の鶏とゴボウがたっぷり入ってます。モチモチとしたお米との、食感のハーモニーが堪りません!
旅行の時などは、他にも現地の食べ物やお菓子なんかを食べるので、逆にこれくらいのボリュームの方がありがたいことも……。