こんにちは、ジモコロ編集部です。
毎月いろんな場所に取材に出かけ、人に会い、記事を書いている我々ですが……実は、取材したすべての内容が記事に書かれているわけではないのです。
インタビューでおもしろい話を聞けたけど、記事の本題から逸れているため泣く泣くカットするというのはよくあること。これってもったいなくないですか?
というわけで、そんなこぼれ話を交えながら、今回もジモコロ編集長・柿次郎と、副編集長のギャラクシーが、2018年2月の記事を振り返ってみます。
2月5日 ライター:友光だんご
「事前に犬養毅のひ孫がゲストハウスをやっているらしい…と内心ビクビクしながら取材に臨んだんですけど…」
「そりゃ、怖いですよね」
「いざ対面したら…めっちゃ目がキラキラしていて、一人称が『わたし』の男性が出てきたので面食らいました。思ってたのと違う!と」
「家族との関係性とか、『恕(じょ)』っていう言葉に対しての価値観とか、さすが犬養家でしたけどね」
「取材後も何度も会って付き合いを続けているんですが、いつもキラキラした目の奥に吸い込まれそうになる不思議な人です」
2月13日 ライター:今井雄紀
「海賊シェフーーー!」
「出会った当初から『これはジモコロ案件だ…』と思って超気合を入れて作ったんですが、話題になって本当に良かったです。ジモコロきっかけで多くの人が海賊シェフのメシを食べに行ってるみたいで」
「見た目からして美味いメシを作る風貌ですもんね」
「記事では触れてないんですが、両親が食にこだわりを持っていたらしく、元々舌が良かったみたいです。現代の料理ってある意味、科学的な感性で試行錯誤を繰り返すことが多いそうで」
「大量の肉と酒さえあれば大喜びな海賊とは違うんですね」
「マインドと見た目は海賊そのものなんですけど、料理に向き合う姿はアスリート的ともいえそうです」
「性欲はめっちゃ強そうですね」
「それはマジ」
2月14日 ライター:みらい
「女性らしさって何なの?という疑問を、八王子の芸者さんに聞いてきました。置屋(芸者さんの事務所みたいなもの)に初めて行ったんですけど、独特の雰囲気がありましたね」
「芸者遊びって、高そうだからしたことないなぁ。でも芸者さんを一人呼ぶのが、2時間で1万4千円(を、人数で割る)なのか。想像してたよりかなり安いのね」
「この写真の左にいる女性・めぐみさんという方に話を聞いたんですが、凛としてる……というか、凛の権化といった佇まいの方で」
「右にいるライターの女性が緊張してるの、めっちゃ伝わってくる」
「そう。すごく緊張してて、正座で足がビリビリに痺れてるのに、言えずに泣きそうになってた」
「慣れてないと一瞬で痺れますよね。特に『足を崩せない状況』だと、プレッシャーで痺れが加速する」
「めぐみさんによると、足が痺れすぎて、襖ごとバターンと廊下に転げ出ちゃった新人芸者さんもいたらしいです。気をつけたいものですね」
2月16日 ライター:おかん
「これは京都精華大学出身のライター・おかんちゃんだったからこそ、取材できた記事ですね」
「マリ共和国のウスビ・サコさんが京都精華大学出身のニュースを見かけた瞬間に『取材してくれー!』って言ってましたもんね」
「いざ初稿を読んでみたら、空間人類学を軸にしためちゃめちゃ深い話で驚きました。良い意味でイメージが全然違った。いつもは顔アイコンで記事を展開するんですけど、ここまで地の文で内容が面白かったら、いっそ名前表記だけで構成した方が読みやすいだろうなと思って変えました」
「約8000文字ありますもんね」
「ページ滞在時間 7分10秒!」
2月19日 ライター:友光だんご
「ジモコロではタバコを吸ってる写真もOKなので、JTとかフィリップ・モリスからお金もらえるかもしれません」
「広告として地味すぎるでしょ」
「牛飼いの光夫さん、普段からめちゃめちゃ美味いもん食ってるんですけど…」
「なんですかこれ」
「焼きスズメです」
「えー!スズメー!よく見たら頭とかそのまま残ってますね」
「岐阜では昔からスズメを比較的食べるみたいなんですけど、頭からかぶりついて食べると超美味いんですよ。脳みそもトロトロで…。食った直後に生命力がみなぎるような…マジでビビりました。骨もバリバリいけます。焼きスズメ最高。ギャラクシーさんも今度どうですか?」
「絶対食べたくない」
2月23日 ライター:おおきち
「カメラマンとして取材に同行したんですが、衝撃だった。僕、軽い潔癖症なんで、ドアを開けた瞬間に『あ、絶対無理!』って思いました」
「写真でもすごさが伝わったわ……」
「身長より高くゴミが積まれてる。歩く時は一歩一歩ズブブブ……ってゴミに沈んでいくんです」
「現場はニオイがすごかったんじゃない?」
「部屋はそうでもなかったですね。業者の人が『ちゃんと弁当を残さず食べる性格の住人ですね』って言ってたのが印象的だった。弁当を残す人は腐ってニオイが出るそう」
「あと、慣れてない僕らのために、わざわざ悪臭用のマスクを用意してくれてて、そのおかげもあったかもしれません」
「そんなマスクが存在してることに驚いたわ」
「このかわいらしいヌイグルミの目は、一体どんな光景を見てきたのだろう」
「大ざっぱな性格の人は、大ざっぱにゴミ出しできるからゴミ屋敷になりにくくて、逆に神経質な人がゴミを溜めちゃうっていうのが『なるほど』って思った」
「神経質な人の気持ちが理解できて怖かった。僕も、自分が完璧にコントロールできないものは、いっそ『見なかったこと』にして放置しがちなんですよね。もっとユルく生きよう!」
2月26日 ライター:吉川ばんび
「僕もギャラクシーさんも大阪出身なので、文化住宅は馴染みがありますよね」
「高度経済成長の時代に、人口がブワーっと増えていったから必要だったのかなぁ。友だちも結構住んでいました」
「あと大阪の賃貸物件って、敷金・礼金だけじゃなくて『保証金』っていう謎の制度がありますよね。保証金3カ月分とか。なんなんすかあれ」
「家賃3ヶ月分を先に支払うとか無理ゲーすぎる」
「貧乏人に優しくも厳しい街。それが大阪…」
「今後も高度経済成長期の建物が老朽化して、どんどん立て壊しが増えていくはずなので、解体自体をエンターテイメントに昇華する前田文化の活動を応援したいなぁ」
2月27日 ライター:松岡クジャク
https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/matsuoka03
「『旬八青果店』という躍進してる八百屋さんの記事ですね。社長にインタビューしたんですけど、“仕組みを考える力”というのがすごくて圧倒されました」
「規格外品を仕入れることで、規格品まで安くなるって聞いて、最初は『どういうこと?』って思ったけど」
「農家の人にしたら、『今まで捨てていた規格外品に値段をつけてくれるなら、規格品も安くしとくよ』ってことですね」
「味はおいしいの?」
「規格外の大根食べてみたんですけど、おいしかったですよ。規格外品って、曲がったり歪んだりしてなきゃもっと高い値段で売られてたはずの野菜だから。見た目気にしないなら超お得です」
「大根農家が、規格外品を毎日500kg捨ててるって衝撃的だった。でも、農家の人にしたら捨てるしかないんでしょうね」
「それはもったいないから売ったほうがいいよね。で、売れ残る前に弁当にしちゃうと」
「旬八の弁当、マジでおいしいのでおすすめです。野菜がおいしい弁当ってなかなか無いし。気取ってないけど、なんかおしゃれっていうのも最高。女子には嬉しい弁当です」
「あなたは女子じゃなくてオッサンですけどね」
連載マンガ・コラムなど
まとめ
というわけで、今回のまとめはここまで! 来月のジモコロをお楽しみに!
なお、ジモコロでは、皆さまからのネタ提供や、調べてほしいことなどを常に募集しています。
【地元ネタ求む!】ジモコロは今年5月で3周年を迎えます!しかし奈良・愛媛・広島・鹿児島の4県にまつわる記事はまだありません…。47都道府県制覇を目指して地元ネタ(場所、仕事、人、小ネタなど)を大募集!取材してほしいネタがありましたらこちらからお送りください→ https://t.co/AP6C46NvS7
— どこでも地元メディア「ジモコロ」 (@jimocoro) 2018年1月30日
2018年5月11日に丸3周年を迎えるジモコロですが、47都道府県制覇は残すところ「奈良県」「愛媛県」「広島県」「鹿児島県」の4つ。3月、4月に編集部がガガっと取材ツアーを敢行するので、ぜひジモコロで取り上げて欲しいネタをお送りください!
(おわり)
書いた人:ジモコロ編集部
どこの地元にもコロがっているような魅力ある「場所」や「仕事」「小ネタ」など、地元愛を感じてしまう話の数々を集めて発信していくメディアの編集部です。Twitter|Facebook