どこの学校にもいた、学年トップという存在。
【1人目】中学時代学年トップ! 国立大で奨学金の返還免除も受けたAさん
1人目は、中学時代に学年トップだったAさん!
Aさんのこれまでの経歴はこんな感じ。
エリートすぎるだろ!!
というわけで、遠いアメリカよりビデオ通話にて取材にご協力いただくことに。
このスマホの画面にAさんが映っております。よく笑う明るい方です!
「はじめまして。よろしくおねがいします!」
「こちらこそ、宜しくお願いします」
さあ、学年トップだったヤツの人生を暴いていきたいと思いま〜す!
そもそも、なんでそんなに勉強ができるの?
「Aさんは、学年一位だったんですよね?」
「はい、中学生の時になったことはありますね」
「なんでそんなに賢くなるの〜!? 私、ほんとにアホだったので想像がつかないんですが……」
子供の頃の社領。この日から今まで一切勉強をしてません
「うーん、毎日勉強してたら一位になってましたね」
「毎日!? 怖〜!! 何が楽しくてそんなに毎日……?」
「子供の頃の環境が影響しているかもしれないですね。人からやれと言われるとやりたくなくなる性格だったんですが、親から全く『勉強しろ』と言われなかったとか。テストで満点を取ったら表彰状がもらえるので、それが楽しみだったとか」
「ホアー……」
「あと、もともと飽きっぽくないタイプだったので、勉強もこつこつ続けられたんじゃないかと思っています」
「私は物事に『飽きる』以外の選択肢がないので、素直に尊敬します……」
そのうえ超善人なAさん
「でも勿論、一位を取るためにいろいろ捨てたんですよね〜!? 友達とか趣味とか!」
「捨てたものは……多分無い、ですね」
「無いの!? 趣味は!?」
「漫画を読んだり、友達とゲームをするのが好きでしたね。女っ気はなかったですけど(笑)」
「ふ、普通だな……? でも内心、友達のこと『こいつアホだな〜』とか見下してたりしたんでしょ〜!?」
「見下すって!無いですよ!(笑) 各々みんな、面白かったり良い奴だったり、色々すごいところがあるし……。思考の方法や知識の方向が違うことはあるけど、それは生きてきた環境が違うからなので」
「どうしたらこんなにモラルのある人間になれるの? 1万回くらい転生したの?」
そんなAさん、今は幸せ?
「現在はどんなお仕事をされているんですか?」
「とある金融関係の会社に勤めています。もともと日本の企業で、今は海外にアサイン頂いている状態ですね」
「エリート街道の王道すぎる〜!! さぞ幸せでしょう!」
「まぁ……いい奥さんがいて、お腹の中に赤ちゃんもいて、かわいい犬もいて。間違いなく幸せだとは思います」
「あれ? 微妙に不満そうですね」
「うーん。ぼくの人生って、全部『やりたい!』と思って進んできた道では無いんですよ」
「というと?」
「大阪大学を選んだのも、『センター試験で英語が他の教科よりも良くなかったから』ってだけで。
就職活動中は、『金融関係の人の話が面白いかも』と思い、なんとなく金融関係に。
今こうして海外に来ているのも、『家族の幸せ』が1番の理由だったりするので……」
「えぇー!! 自我が無ぇ〜〜!!今はじめて私の方が勝ってそうな事を見つけて、嬉しくなりました」
「あはは(笑)」
「でも、仕事はお好きなんですよね? なんせ海外でバリバリやれるくらいだし」
「お客様からお金を預かるお仕事ですし、社会的に意味のある仕事だと信じて一生懸命やってはいます。
けれどそういう意味では、社領さんみたいな『これだ!』と決めたものを突き詰めていってる人をすごく尊敬するし、良いなと思いますね」
「や、ヤメテ〜〜〜!!! 真剣に言うと、こっちも同じ気持ちですよ!! Aさんがそこにいられるのって、なんでもこつこつ頑張る事ができるからじゃないですか。 そういう力が、マジの、真剣に、全く無い私からすると、Aさんはめちゃめちゃ羨ましい存在ですよ」
「そうですね……ぼくは自我がないですけど、その分、奥さんが好きなことに興味を持って一緒に楽しんだりっていうのもできますし。
ないものねだりですね(笑)いろんな人が居るし、居るべきなんでしょうね」
「じゃあ、最後に! 自分の人生は、人類73億人中何位だと思いますか?」
「え! どうでしょうか……。幸せは人それぞれ、価値観によって全く違うと僕は思っているので、正直測れないっていうのはあるんですが……。ど、どうかな、真ん中くらいじゃないですか?」
「いやもっと上でしょ〜!? 賢いし、海外勤務でお金もガッポガッポでしょ!?」
「うーん、少なくとも僕はお金を使う事に全く興味がないので……。とりあえず、好きな事に打ち込んでる社領さんには絶対負けてる気がしますよ」
「全然そうは思えないけどなぁ…!」
「あとは意外と、あまり何も知らない人の方が幸せなんじゃないかと思いますね」
「あ、子供とか?」
「そうですそうです。ゲームが自由にできた中学生の頃は幸せでした……。やっぱり、社会人はなんやかんやでつらい!」
【2人目】進学校出身! 模試で全国トップだったBさん
非効率=バカだと思っていた子供時代
「全国模試一位ってすごすぎません!?!」
「そうですね。予備校に通っていた一年間は、ずっと一位でしたね」
「なんでそんなに賢いの……!?」
「もともと効率の良い方法を模索するのが好きで。科目を自分の得意な教科だけに絞って、受験の傾向をかなり綿密に調べて勉強してたら、全国一位になってました」
「クッソ〜!! どうせ、みんなのことアホだって思ってたんでしょ〜!?」
「思ってましたね(笑)」
「思ってたんかい!」
「『根性論で覚えるヤツはアホ』とか言って、当時は相当調子乗ってましたから。嫌われてたんじゃないかな(笑)」
新卒で就活に失敗!有名大卒で派遣社員に
「では単刀直入に聞きますが、なぜ今ニートなんでしょうか?」
「ちょっと重い話になるんですが……。中学時代、かなりのいじめに遭ってて」
「ええ!?」
「あと、親とも不仲で。ちょっとアホなことを言うとすぐ怒られる家庭でした。親父の口癖は『俺は世界一不幸な人間だ』だし」
「で、地元を抜け出したくて都内の某大学に進学したんですが、そこでも結局人間関係で軽い鬱になって……」
「お、重すぎる……」
「大学はギリギリ卒業できたんですが、就活も出遅れたので、しばらくバイトを続けてました」
「もちろんそのあと就職されたんですよね?」
「最初は場末の工場で入力作業してましたね。派遣で」
そこで受かった『超絶ホワイト企業』
「卒業してからの職歴について、詳しく教えていただけますか?」
履歴書を見せて説明してくれるBさん
心理セラピーに通いつめる毎日
「というわけで、僕はその会社で完全に病んでしまって。会社を辞めたあと、メンタルを治すためにあらゆる自己啓発セミナーに通いました。一回数万のセミナーを毎日はしご」
心理界隈からの脱出。やっと第二の人生へ
「で、ある日『この世界にずっといたら駄目なのでは?』とやっと気付きまして。会話の再頻出ワードが『宇宙』『心理』『魂』っておかしいのでは? と」
ユーザーがとにかくボケまくるお笑いWebサービス「ボケて」
そんなBさん、今は幸せ?
「親の影響からか、『自分は世界一不幸だ』と思って生きてきたんですけど、違うって気付けましたし。世界一不幸なわけないし(笑) 今は、人と会って話すのが楽しいです」