こんにちは。おじさんトリオで〜す。
普段は「サンポー」という散歩専門サイトで、頭のおかしな散歩を目指しております。
あ、これを書いているのは井上マサキです。
今日は田園都市線の高津にやってきましたよ。
二子玉川から二駅ほど西に位置し、もうちょい行くと溝の口。渋谷から田園都市線に乗って二子玉川で降りるつもりが、うっかり寝過ごしてハッと起きたあたりの場所。それが高津です。その名の通り川崎市の高津区にあります。「タカツク」って繰り返し発音するとちょっとしたボイスパーカッションっぽい。
そんな高津へ散歩しにやってきたわけですが、今日はせっかくのジモコロですので、ちょっと遊んでみたいと思います。題して「散歩王決定戦 in 高津!」
【ルール】
●街をぶらぶらして、お題に沿った写真をそれぞれ撮ってくる
●制限時間は30分。写真はお題1つにつき3枚
●30分経ったら再び集合。写真を見せ合って、みんなでやいのやいの言う
街から「お題に沿ったもの」を借りてくる、借り物競争みたいな競技です。
そして、本日のエントリーメンバーは、こちらの3名です!
というわけで、3人それぞれ別の方向に散ってスタート。相手が何を撮ったのかはお披露目まで内緒です。
ちなみに、あらかじめ用意しておいたお題はこちらの3つ。
そんなもんあるんかいな、というお題だけど、きょろきょろしながら街を歩くと、なんでもないのぼりベースまで「古代にあったのでは……」と思えてくるから不思議。多少強引でも説明をつければなんとかなるかな……。
〜30分後〜
はい、集合しました。
発表はタブレットで行います。それにしても撮影タイムの30分間、他のメンバーに全然会いませんでした。みんなどこ行ってたんだろう。一回家帰ったりしてないかな。モスクワの写真とか出てきたらどうしよう。
では、いよいよ、みなさんの"散歩力"を見せていただきましょう。
散歩おじさんたちが持ち寄った回答は?
発表タイム〜!!
「じゃあ俺からなんですけど、よく考えたら食えなくもない名前かと思って……」
「七宝焼」
「ん?」
「八宝菜ってあるでしょ。それの仲間として考えて頂いて、なんとか……」
「ああ、そう言われると7つの味わいを楽しめそう。あと、個人的にはその横に書いてある『日本七宝焼作家なんとか』も気になりますね」
「日本七宝焼作家協会、かな。これは多分認定機関みたいなやつですよ」
「業界団体がしっかりしてるな。よし」
「次行きます。これも美味しいと思うんですよね」
「カスティリア」
「これ絶対スイーツですね。甘そう〜」
「お中元とかでもらって嬉しいやつですよ」
「自分で買うのはためらうけど、人からもらうのはウェルカムなお菓子ってあるよね。あと、カステラって自分で切り分けるから、突然お客様が何人来ても量を調節できていいんですよ」
「お、突然のお客様豆知識」
「さて、んで最後」
「未開封のやつが落ちてました」
「本当に食べられるやつじゃん!」
「ミルクミントか。焼肉屋でもらうタイプの飴じゃないですね。自分で買ったやつだ」
「なるほど、マジで喉が痛い人だ」
「駐車場に落ちてたんで、多分キーを出し入れしてるときに落としたんですよ。今頃、あれ! ポケットに入ってたのに!って思ってるだろうなぁ」
えっと、むちゃくちゃたくさん食えるやつがありました。
「繁殖力あるから暴走しがちですよね。アロエ」
「でも栄養価高いですよ。傷口にも効きますし」
「これだけあればしばらく困らない。むしろ消費しきれず増えていく」
「あーでも、あの木の電柱、犬の何かしらがついてそうだな……」
「続いてこれなんですけど、抹茶味だと思うんですけど……」
「フォー。パウダーがめっちゃ振りかけられてる」
「なんならちょっとこぼれてるますよね。フランス料理感がある。高いところからササササーってかけられたと思う」
「というか、像の名前『読書』って」
「図書館にあったんですよ。二宮金次郎の読書に集中したバージョンです」
「読みふけってるなぁ~。抹茶がかかってるの気づかずに」
「こんなになるまで読んでますからね。知らない間に美味しくなってる。あとこれはお土産にもらうと『頭から食べるのかわいそう~』てなるやつです」
「『ひよこ』パターンですね」
「あとは牛角の前に置いてあったこれですね」
「このピンクのストロベリー味のやつが、この穴からすごい出てくると思うんですよね」
「中にびっしり詰まってるのかな」
「ティッシュみたい」
「コォーッ!って吸い出して食べます」
「写真3枚出せるということで、つなげていきますけど……」
「ちょっと腐ったみかん」
「あ~、ここだけ切り落せば食べられなくもない」
「でもこういうの、意外と中のほうまでいってたりするんですよね」
「だいぶ腐ったみかん」
「リュックの底にまだあったぞ、みたいな」
「世紀末には、これを数人で取り合うんですよね」
「みんなに分け与えるのか、力あるものが奪いとるかですよ」
「そう言われると、核の炎に包まれたみかんに見えてくる」
「腐ったみかんからの、苔ベースの盆栽」
「口の中モッシャモシャだろうなぁ。飲み物ほしいなぁ」
「上の茎と葉っぱを抜くかどうかも悩むところ」
「そこ持つところなんじゃない?」
「カブみたいに?」
「えっ? カブってそうやって食べる文化ありましたっけ?」
「これはねえ……」
「『ゴミのルールの盾』です」
「あらゆる属性が入ってますね~ 」
「火属性と水属性が共存してるもん」
「効果としては、ルールを忘れた時に「何曜日だっけ?」って確認できる」
「パズドラの右上にあるやつと同じだ」
「属性が三角になってるあれですね」
「いつも木属性と水属性のどっちが強いかわかんなくなっちゃう」
「そんな時にこの盾」
「かさばる~」
「あとこれ」
「『落ちてるジーンズ』」
「いにしえ感がありますよね。精霊の効果が付与されているレアアイテムか…… 」
「それともただの『ぬののふく』か…… 」
「効果はね、これ履いてるとお金がもらえるんですよね。かわいそうで」
「『ぬののふく』だったか…… 」
「この植木鉢にお金をいれてもらいます」
「サイズ的にもらう気満々じゃないですか。期待高すぎですね」
「『大は小を兼ねるって言うしさ!』って」
「これは『キャプテン感が味わえるリボン』。腕に巻けばあなたもキャプテンに」
「なんでこんなところに結んじゃうかな~。でもこれ、まず取るのが大変でしょ」
「ああ、固めに結んでますからね」
「きっと選ばれし者しか取れないんですよ。キャプテンじゃないと」
「あー、伝説の剣が土から抜けない的なノリで、手先が器用な勇者じゃないと結び目が解けないんだ」
「何人か挑戦しているとこに「どけ!俺がやる」って」
「『バカな!あんなに固かった結び目がスルスルと……!』 」
「でも、取ったはいいけど、一人じゃ腕に巻けないですよね」
「『ちょ、巻いて』ってなっちゃう」
「じゃ僕も盾から…… 」
「みんな盾持ってるんですね」
「『安全で住みよい街づくり』」
「宣言してますね。街を守る気がすごい」
「草の大きさと比べてもらうとわかるんですけど、めちゃめちゃ小さいです」
「盾なのに身を守りづらい」
「そこは、これを何個かハメられるデカい盾が別売りであるので、お好みで組み合わせてもらえれば」
「次、これは……」
「赤いベストとですね、よく見るとウサギの耳元にカチューシャがぶらさがってます。ボディを守ります」
「これから寒くなりますからね。防寒にいいですよね」
「それにしても、どんだけここで衣類をポロポロ落としたんだって話ですけど」
「この先に湯でもあるのかな」
「あー、近づくにつれてズボンとか靴とか段々脱いじゃって」
「待ちきれなかったんですね」
「最後ですね。これは装備というか、ここから出てくると思うんですけど……」
「この『E』をボイーン!って叩いたら……」
「あー、これは、出ますね」
「エナジーの『E』だと思うんですよね。ロックマンのE缶みたいな感じで」
「回復とかいいアイテムが絶対出るじゃないですか。叩きたいなぁー」
「横から叩いてもいいですよ」
「横から叩くと反対側から出ちゃうんだけど、崖になってて落ちちゃうパターンとかありましたよね」
「すぐ回りこないといけないパターンね。そんなときは、一旦スクロールアウトするとまた叩けます」
「できるんだ」
「じゃぁ盾から……」
「まず盾を出す流れができた」
「これは何でも跳ね返すというか、むしろ攻撃されて喜ばしい効果があります」
「あ、『私は豚野郎です』ってことか」
「挑発じゃないんだね。宣言なんだね」
「ためらうなぁ。攻撃」
「んでこれは…… 」
「攻撃を2方向にわける 」
「やばい、送水口を武器の目で見たことがなかった。2WAYだ! 」
「真ん中に当てるにはちょっとずらさないといけない」
「便利そうで不便! 使いこなすにはスキルが要る」
「最後これ」
「何かのガスがでる」
「強そう。今度は4WAYか~」
「メカ感がすごい」
「たぶん、いろいろ混ぜて調合できるんですよね。空気とかアセチレンガスとか」
「あれだ、色のやつ。4原色の」
「ここからブラック、マゼンダ、イエロー、シアンが!?」
「ここでなんでも印刷できちゃう」
「これ逆に言うと、よく1本の根本から4つに分かれるなぁ」
「ゴミの分別のやつみたいじゃないですか。ビン、缶、ペットボトルを捨てるとこが全部つながってるやつ」
「あれ納得いかないですよね。説明に従ってわざわざ捨て口を変えたこの労力は何だったのか」
「これはね、」
「古代の椅子ですね」
「古いなー」
「まだフカフカさを発明する前ですね」
「フカフカという概念がない」
「フカフカの夜明け前ですね」
「権力者でもこのカッチカチで満足したんですね」
「どんな王でもこれにふんぞり返ってますからね」
「ふんぞり返って『もっと黒く塗るのだ〜!』って言ってる」
「色のほうが気になっちゃうんだ。まだそこしか差別化できないから」
「『背もたれ以外も塗るのだ〜!』って言ってそう」
「あとこれ」
「古代の水道ですね。まだ蛇口が中途半端なところにあって使いづらい」
「水が出るのが結構先なんだね」
「わざわざこっちまで戻ってきてひねらないといけない」
「結構遠いんだ」
「巻いたらいいんじゃないですか?」
「それに気づくのが100年後です」
「さっきの椅子といい、ヤスノリさんの古代人は頭悪すぎませんか?」
「最後のは珍しいですよ」
「アルファベットが日本に伝来した直後の試し書きです」
「だいぶ苦悩してますねー。雑だなぁ~」
「右上の『CREATIVE DRUG STORE』がお手本なんだな」
「『あれ……?あれ……?』って」
「まだ縦書きの概念が捨てきれてないんですね。お手本通り横に書こうとして、ななめに行ってる」
「スラスラ~って流れるように字をつなげちゃうから」
「『O』は結構完成度高いんですけどね。簡単だから」
「『E』とか『G』とかもうパニック」
「それにしてもこんな大イベント、絶対筆がうまい人が選ばれてるはずですよ」
「第一人者ですよね、アルファベットを筆で書くなんて」
「弘法とか来てますよ」
「さすがの弘法もアルファベットでは筆を誤っちゃう」
「シンプルに、めっちゃ古いのを見つけたので……」
「古代のショベルカーです」
「かっこいいなあ。これは普通に見れる」
「よくこのままの形で残ったなと」
「貝塚掘れそう」
「高床式倉庫の基礎とかこれで掘ってますから」
「捗ったでしょうね。弥生時代」
「次行きましょう」
「ピラミッドに貼ってあったという『広告募集中』です」
「建設の予算が足らなくなったのかなぁ」
「ピラミッド、4面ありますからね。せっかくだから使わないと」
「『コンビニ1km先』とか目立ちますよ」
「『この先砂漠。最後のコンビニ』とか」
「水買わなきゃ!ってなる」
「最後、これは、」
「古代の実力者達の肖像画です」
「四天王だ」
「昔はかなり若い段階で頂点に登ったんだなと」
「この4人が大体のことを決めてたんですね」
「東西南北を治めてね」
「年1くらいで集まるんでしょうね」
「正月とかに『これ東のほうで採れたカニ』とか持ち寄って」
「和気あいあい」
「でもみんなスーツなんですね」
「正装だからね」
「古代の携帯電話なんですけど……」
「パイプの先を耳に当ててもらって。ここから何十キロも続いてますんで」
「リアルにつなげちゃった」
「『そうだ!筒をつなげればいいんだ』ってひらめいちゃったんだ」
「『どこまでも音が続くぞ!』って」
「王に知らせよ!ってこれ繋いで」
「王様も『本当じゃ!』ってなる」
「そんで『黒く塗るのじゃ!』って言う。
「次が初期のラーメン二郎なんですけど…… 」
「ここからスタートかー。まだ食べ物と非・食べ物の境界を越えてない」
「今はだいぶ食べやすくなりましたけど」
「だいぶ太麺だったんだな。黒いの混じってるし」
「まあでも、面影ありますよね」
「最後。これは、」
「古代のジャングルジムです」
「低っ! 高さの概念があまりないのかな」
「これで子供たちはすごい満足してましたから。鬼ごっこしようとしてもすぐ捕まっちゃう」
「もっと重ねたらどうだろうってのは……」
「100年後です」
「横からだいぶ激しくぶつかった跡がありますね」
「大人気ですからね」
「今はこれで遊んでいる子はいない?」
「今はもう……おじいちゃんが寂しく観てるくらいですね」
「『昔はこれで満足したもんじゃ……今はポケモンGOだなんだと……』」
散歩王決定戦 in 高津の勝者は?
わーわー言うてるうちにお時間です。それではここでMVPを決めましょう。ホントは誰か審査員でもいればいいんですが、初回ということで内輪で「よかったよねぇ」というゆるゆるな審査基準で決めた結果……。
MVPはぜつさんの「2WAY」に決定しました!
初代チャンピオンおめでとう!もう、2方向に何かを発射するようにしか見えない!
ぜつさんにはだいぶ腐ったみかんを差し上げます!すばやさが5さがります!
以上、高津からでした!
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書いた人:井上マサキ
ライター。好きな路線図はロンドンとプラハ地下鉄。子供のころ「脱サラ」はサラ金から逃げ切ることだと思っていました。 Twitter:@inomsk 個人サイト:イノミス