どうも、こんにちは! 年間20〜30回、地方出張で全国を飛び回っているジモコロ編集長の柿次郎(@kakijiro)です。
先日も長崎県の五島列島に2泊3日で取材してきたばかりなんですが、さすがに1年半ぐらいこんな生活をしていると旅レベル&荷物のパッキングレベルが上がります。とはいえ、最低限の服装、荷物。そして取材に欠かせない資料、カメラ、バッテリー、充電ケーブルなどなど…そこそこ量が多くなるのは否めません。
日々、荷物との格闘。いかに効率を上げるかが順調な取材旅行につながります。
え? このリュックですか?気になる?
これみよがしにアピールしているのバレてる…?
実はこれ…これから日本上陸予定のスイス発のプロダクト「SLICKS(スリックス)」のリュックなんです。現在、クラウドファンディング「Kibidango(きびだんご)」でプロジェクトを進行中。目標金額が集まらないと日本には入ってこないそうです。
で、実際に背負って活用しているのは日本に数人。なぜか、その一人に僕が入っているんです! というのも、Kibidangoの中の人から「柿次郎くん、よかったら使ってみてよ。仕事のスタイル的に絶対相性良いと思うから!」とサンプルが会社に届いてですね。まぁ、白羽の矢というか、気に入ったら紹介してよね圧力というか。
仕方なく、取材旅行で使ってみたところ…
感想:このリュックめっちゃ良い
世界的なアウトドアブランドのリュック製作をOEMで引き受けてきたメーカー「FLINK」。旅行、登山、自転車など、使用シーンによって求められる機能は様々ですが、専門性の高い商品開発に携わってきたメーカーだけあって、ノウハウが超溜まっているそうです。いわばリュック製作の職人集団。
彼らが本気を出して自社ノウハウを詰め込んだリュックを開発したらどうなるのか…?
その観点で開発に取り組み、これまでに無かった高機能を携えて生まれたのが「SLICKS Backpack」。実際に使用してみた感想をいえば、僕自身が求めていた理想のリュックでした! そうそう、こういうのが欲しかったんだよ!
「これは、旅好きの多いジモコロ読者にも自信を持ってオススメできるな…」、そう確信したので「SLICKS Backpack」の機能をスイス人に代わって熱弁したいと思います!
先に動画を見ると捗るよ。
リュック革命①「スーツケースと同じ構造×大量の収納スペース」
SLICKSは背負うスーツケースです。
いきなりで意味がわからないかもしれませんが、開くとスーツケースと同じようにパカッと両開きできます。荷物の視認性が高く、管理が楽チン。普通のリュックにありがちな「奥の荷物が取りづらい!」となりません。
取り外し可能な収納ケースが超便利。上部には衣類スペースになっていて、2泊3日分のシャツや下着類が収まります。
脱ぎたてホカホカのリアルな写真で恐縮ですが、これぐらいは軽く入ります。
同じスペース内には使用済み下着を入れられる着脱可能なランドリーポケットも。濡れたタオルやおしっこを漏らしたパンツも隔離して収納できます。つまり、切り離してそのままコインランドリーに持っていけるってこと。便利だな、おい。
入り口はゴム仕様なので「せい!」とブチ込むだけでOK。これは地味に便利…!
さらに下部は、無印良品やトラベル用品で人気の…
吊り下げ式のお風呂セット&化粧品ポーチがスッキリ収まっています!
うおおおお! 個別で使うだけでも便利なのに、リュックの中に収まる構造は斬新すぎる。歯ブラシや洗顔料、化粧品などなど、ホテルに着いたらまず取り出して引っ掛けておけば驚くほど捗ります。
ちなみにジッパーを完全に開いた裏側にも、収納スペースがたっぷり用意されています。どんだけ〜!!
リュック革命②「スーツと靴を収納できる」
遠方の結婚式やスーツが必要な出張時など、スーツ上下一式の扱いは誰しも困ったことがあるでしょう。僕自身は年中無職みたいな格好をしているんですが、フットワークが重くなるスーツケースの利用は極力避けています。
SLICKSのすごいところは、リュック内にスーツ一式が収まる構造になっている点!
一般的なスーツカバーのように見えますが、三つ折りでたためるようになっていて…
メインの収納スペースの底にグッと押し込むことで、スーツカバーがピタリと収納できます。ハードケースでシワがつきにくいよう設計されていて、初めて見たときは「ここに収まるんだ…!」と正直ビビりました。
ただ、その分全体的な収容力は落ちるため、スーツ収納時は全体的な荷物を減らさないとキツいかもしれません。
かっこいい外国人が使うとこんなにも見栄えします。
サイドにはシューズ専用のポケットがあります。もちろん革靴を入れることも可能。
僕はかっこいい外国人ではないため、ビーチサンダルを入れていましたが…登山&旅行好きにはビーチサンダルの価値が伝わるはずです! ビーサン最強!
さらに…!
「襟ガード付きシャツケース」なんて気の利いたアイテムも用意されています。
さらっと触れておきますが、3WAYバッグ仕様になっています。スーツ姿でリュックを背負うのはちょっと…という人も手提げスタイルにすれば安心ではないでしょうか。僕はどんな格好でも背負うつもりです。常に両手をフリーにしたい信仰なので。
リュック革命③ 「利便性を考えたポケット構造」
「先生、Macbookは入りますか?」
「余裕でMacbook Proも入ります」
はい。当然この質問が来ると思っていました。上部からアクセスできるノートブック専用のスリーブがあります。クッション性の高い構造なので衝撃面も安心。
内側の左側には3段階構造の収納スペースがあって、二つ折りにできない書類や雑誌なんかもスッポリ入ります。メッシュのスペースは、アウトドア用のアウタージャケットなんかを突っ込んでおくと便利そう。ざっくり使ってOK!
表側にはスマホ、モバイルバッテリー、名刺なんかを入れておくと便利な小ポケットが。すぐに取り出したいモノを入れておくと便利です。個人的にはここの小ポケットの使い勝手がグッドグッドグッド!
ある意味SLICKSにしかない構造ともいえるのが、ジッパーでど真ん中をパックリと開くことができる大容量スペース。これは珍しいのではないでしょうか。
こんな感じで何でも突っ込んでおけます。消化不良、神経性胃炎に効く漢方薬も余裕で入ります。押し込めば厚手のダウンジャケットぐらいいけそうです。
大きな靴を入れたり、裏側のメッシュポケットに物を詰め込んだりしすぎると収容力は当然落ちますが、ペットボトルやカメラ、サコッシュなど、「邪魔だから、とりあえず詰めちゃおう!」ってときに便利です。
ちなみに、登山用ザックのノウハウを生かした雨対策のカバーもあるよ!
慣れれば10秒もかからずに装着可能。このリュックを背負って登山はしないと思うので、自転車通勤をする人には便利すぎる機能ではないでしょうか。
旅先で使ってみて地味に嬉しかったのが、リュックそのものがハード素材のため、荷台や車の後ろに積んだときに収まりがいいところ。
抽象的な表現になってしまうんですが、普通のリュックって荷物が底に寄ってしまってペシャってなるじゃないですか。SLICKSは元の形状のまま、それこそスーツケースのような状態で積み込めるのが嬉しい。思わずニヤニヤしてしまいました。
公式の機能をまとめた画像。あくまで使用例として考えて、各ポケットや収納スペースは使いたいように使えばいいと思います。
まとめ
というわけで、スイスのリュック職人がノウハウを詰め込んだ「SLICKS Backpacks」を紹介させていただきました。正直、欲しくなりませんか?
僕自身、自宅にリュックが10個くらいある大のリュック好きで。嫁に「もうリュックいらんだろ!」と怒られるレベルなんですが、「この発想があったのか!」という機能の連続に興奮しっぱなしでした。使いこなすうちに自分にぴったりな最適解のパッキングが見えてくるんだろうなーと。同時にモノへの愛情が強くなっていきそうです。良いプロダクトってそういうことなんでしょうね。
まとめるとこんな感じ!
●2泊3日の出張、旅行の相棒として活躍すること間違いなし!
●ビジネスユース、アウトドアユースの両軸で使い分けられる
●新しモノ好きのガジェットおじさん、WEB界隈でもウケが良さそう
●熟練者であれば4泊5日〜7泊8日の海外旅行にも使えると思う
●個人的には向こう5年ぐらいこのリュックを使い倒したいです
冒頭で触れましたが、この魅力的なリュックもクラウドファンディングのプロジェクトが達成しないと、そもそも日本に入ってきません。カラーは「ブラック」「イエロー」の2色。フル装備の価格は36,800円と決して安くはないですが、スーパー早割=32,800円、早割=34,800円とお得な仕組みになっています。
このリュックが欲しい人は、Kibidangoのプロジェクトでぜひ〜。
書いた人:徳谷 柿次郎
ジモコロ編集長。大阪出身の33歳。バーグハンバーグバーグではメディア事業部長という役職でお茶汲みをしている。趣味は「日本語ラップ」「漫画」「プロレス」「コーヒー」「登山」など。顎関節症、胃弱、痔持ちと食のシルクロードが地獄に陥っている。 Twitter:@kakijiro / Facebook:kakijiro916