ハンドルネーム「まつかた」さん からのお悩み
社内に、ものっすごく香水が臭いオジサンがいます。
大量に振りかけるので、彼が近くにいるだけで、むせ返るほどです。横を通る人は皆、顔をしかめます。本人に「香水臭いです」と言っても、冗談だと思って本気にしてくれません。
あまりに臭いので、香水をつけられないよう隠すこともあるのですが、そうすると新品を大量に買ってくるだけのイタチごっこ。なすすべを失いました。
このオジサンに「あなたの香水が臭いです。迷惑です」と理解してもらうには、どうしたらよいでしょうか?
シモダテツヤの回答
僕は、常に鼻が詰まっているので嗅覚がほとんどないため、そのオジサンの気持ちがわかってしまいました。
高校生の頃に「CK one」という香水が大流行りしたのですが、それを購入したはいいものの、かけてもかけても匂いせず。
セメントでぴっちり封印されているのかと思うほどの鼻づまりのせいで「匂いへの満足感」を一切感じることができない僕は、瓶の中の香水が3分の1になるまでふりかけたりしていました。(それでも匂いせず)
よく「自分の体臭は自分ではわからない」と言いますが、ごくたまに「自分以外の臭いもよくわからない」という人間がいます。
そういう人は、加齢臭が出てもおかしくない年齢に差し掛かったときに、「自分から『7人のおっさんを煮詰めて凝縮した香り』が出ているのではないか?」という疑心暗鬼に苛まされます。
でも、鼻がきかないもんだから確認することもできず、「7人のおっさんの臭いを纏いし8人目のおっさん」と世間に思われることを異常に恐れるようになっていくのです。
そうして、せめてもの対応策として香水を振りまくることになります。しかし、臭いがわからないもんだから、疑心暗鬼の総量とふりかける香水の量が比例していくのです。これがオジサンの香水臭さの原因です。
なので、あなたもスメハラだスメハラだと騒いで邪険にするのではなく、オジサンの気持ちを優しく汲みとり、目からはみ出るくらいまで鼻栓を詰めることで我慢してあげてください。
辛いかもしれませんが、オジサンも辛いんです。オジサンからうんこの臭いがするよりかはマシだと思いますよ。うんこだったら大変ですよ。そのオジサンからうんこの臭いがしてきたら、漏らしてるか、そのオジサン自体がうんこである可能性がありますから。上司がうんこ。生命を宿したうんこ。逆にそれって凄いことじゃないですか?
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書いた人:シモダテツヤ
1981年京都生まれ。Webクリエイター。バーグハンバーグバーグ代表取締役社長。 代表作は「イケてるしヤバい男 長島からのお知らせ」「インド人完全無視カレー」「分かりすぎて困る! 頭の悪い人向けの保険入門」など。著書に『日本一「ふざけた」会社の - ギリギリセーフな仕事術』がある。Twitterアカウント→@shimoda4md