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AIに仕事は奪われないし、シンギュラリティも来ない? ロボット博士が語る驚きの未来

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AIに仕事は奪われないし、シンギュラリティも来ない? ロボット博士が語る驚きの未来

こんにちは、ライターの夜夜中さりとてです。

 

僕は普段から映画・ゲーム・漫画などの娯楽に囲まれた生活を送っていて、特にSF(サイエンス・フィクション)と呼ばれるジャンルが大好きです。

 

古今東西、あらゆるSF作品に登場する多種多様で魅力的なロボットたち。

そんな中でも、特にSFならではの存在といえば、やっぱり「人間型ロボット」ですよね。

たとえば『鉄腕アトム』や『ターミネーター』、『スター・ウォーズ』のC-3PO、『Detroit: Become Human』のアンドロイド……などなど、挙げていけばキリがありません。

 

本物の人間と見分けがつかない精巧なロボットや、人間と同じように考え、ときには人間のよき友人となるようなロボットたち。

でも、気になるんです。人間型ロボットって、いつか本当に実現する日が来るのでしょうか?

どなたか、ロボットに詳しい人に話を聞いてみたい……。

 

そこでやってきたのが、千葉県・津田沼にある千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター fuRo

僕の母校でもあるこの千葉工業大学には、まさにそんなロボットに詳しい人がいらっしゃることを思い出したんです。

 

それがこの方、未来ロボット技術研究センター所長・古田貴之さん!

 

古田さんは、

・世界初のバック転する人間型ロボット「morph2」を開発

・fuRoとして開発したロボット「CanguRo」が、世界最高峰のデザイン賞「A’ Design Award and Competition 2020-2021」でプラチナ賞(※)を受賞

・8/11から上映中の映画「TANG タング」では、ロボット監修や用語監修を務め、さらにfuRoのロボットが映画内にも出演!

※……各部門にひとつだけの最優秀賞

 

……などなど、まさに日本を代表するロボット博士なんです!

 

今回はそんな古田さんに、ロボットに関するさまざまなことを伺ってきました。

 

話を聞いた人:古田貴之さん

工学博士。1968年、東京都生まれ。1996年、青山学院大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士後期課程中途退学後、同大学理工学部機械工学科助手。2000年、博士(工学)取得。同年、(独)科学技術振興機構のロボット開発グループリーダーとしてヒューマノイドロボットの開発に従事。2003年6月より千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター所長。

 

世界をやさしくするための技術

「本日はよろしくお願いします! ロボット博士に取材できるなんて光栄です……! 早速なんですが、SF作品に出てくるような人間型ロボット……」

 

「まあまあまあ、ゆっくり説明していきますから」

「す、すみません……」

「いえいえ。本題に入る前に、いくつか実際にロボットを見てもらいましょうかね」

「ロボット、見せていただけるんですか!」

「もちろんですよ。まずはこれかな〜」

 

「こいつはHallucIIχ(ハルクツーカイ)というロボット。8本の脚の一つひとつがロボットになっていて、おみこしを担ぐようにして車体を動かすんです」

「へえー! なんだか丸っこくてかわいいですね」

「これまでの車にないものを求めて、ロボット技術を活用したイノベーティブな車を目指して生まれたのがHallucIIχです。このビークル(車両)モードでは前後だけでなく、こんなふうに真横にも動いたり、回転したり。そして……」

 

「わー! 変形した!」

 

でこぼこ道を歩くためのインセクト(昆虫)モード

 

「自動車は平らなところしか走れないから、自然を壊して道路をつくりますよね。だったら、でこぼこ道や道なき道も歩けるロボットがあれば、自然を破壊しないで済むんじゃないかな〜、って思って」

「なるほど。地球や環境にもやさしいロボット!」

「本来、高度な技術は環境にも人にも優しくできる。技術が未熟だから、技術に合わせて環境を壊してしまうんですよ」

「人間の業を感じます……」

 

狭い道を進むためのアニマル(動物)モード

 

「HallucIIχは、いろんなモードがあるんですね」

「どんな自動車も基本はエンジンひとつに車輪4つ、前進・後進・旋回の必要最小限な動きしかできない。一方、ロボットにはたくさん関節があって、言うなれば無駄だらけじゃないですか。でも、そんな無駄があるからこそ、ひとつのことをいろんな形で実現できる。冗長性というのは多様性であり、柔軟性なんです

「臨機応変にさまざまなシチュエーションに対応するためには、一見無駄にも見える余白が大事なんですね」

「そうこうしているうちに、今度はちゃんと人間が乗れるものをやろうかといって、このILY-A(アイリー)をつくりました」

 

 

「4つの形に変形できて、これは三輪車のようなモードです。さりとてさん、ちょっと跨ってもらってもいいかな?」

「え! 乗せていただけるんですか!」

 

初めてなのでおっかなびっくり進んでいますが、実際はすごく乗り心地がいいです

 

「ゲーム機に付いているようなスライドスイッチを動かしてキープすると、まっすぐ進む。スライド量で速度も変わります」

「た……楽しい……!!」

「さあ、今度は何があっても前進してみてください。絶対止めちゃいけないよ

「絶対に!?」

「ほんとほんと、フルスロットルで」

「ほんとに大丈夫ですか!!?」

 

「おおー! ぶつかる直前で止まった!!!」

「レーザーセンサーが付いていて、障害物を検知すると自動で止まるんですね。これから社会の高齢化がさらに進むと、みんな免許返納しちゃうし、自転車すら漕げなくなる。だから誰でも扱いやすい三輪で、事故を起こさず安全に移動できるロボットを作りました

「なるほど。デザインもすごくかっこいいですね」

「『しかたなく乗る』というのは嫌いでね。やっぱり老若男女がみんな乗りたがるようなものじゃないと。世の中の主役になった高齢者が、自発的に経済を回してくれたらいいかな〜、と思ってつくったんです。でも、これじゃあぜんぜんダメだったんだよね

「え、ダメなんですか!?」

「ダメですねぇ。ちょっとかっこいいだけの、ただの乗り物ではつまらない。それでつくったのが、このCanguRo(カングーロ)

 

「めちゃくちゃかっこいい〜!」

人工知能を搭載した自律稼働するロボットで、バイクのようなモードに変形して人が乗ることもできる。かつての馬のように、ときには乗り物、ときにはパートナーとして人間に寄り添うんです」

 

「おお、勝手についてきてる」

 

「CanguRoは自分のいる場所や周囲の様子を認識して、自動で地図をつくるんです。パネルをタッチすると、その場所までの経路を計算して勝手に移動します」

「わー、賢い!」

「実はこの自動操縦の技術は、みなさんの身の回りのあるものに実装されているんですよね」

「僕たちでも手に入れられるものですか?」

「はい。パナソニックのロボット掃除機『RULO』です。最新のモデルには、障害物を人工知能が自動で避ける機能が搭載されているんです」

 

最新モデルのRULOには「fuRo」のロゴマークが

 

「へえ〜!! 思ったよりずっと身近なところに……!」

 

人間型ロボットをつくって、何をする?

「ロボットもいろいろ見てもらったことですし、今度は質問に答えましょうか。何から話しましょう?」

「先ほど見せていただいたような最新鋭のものは一目でロボットだ、とわかりやすいのですが、最近では家電や子供向けの玩具でもすごく凝った機能が搭載されていたりしますよね。そもそもどこからどこまでをロボットと呼んでいいんでしょうか? ロボットの定義って、一体……!?」

「ロボット、より正確に言えば『ロボット技術』ですね。センサーで感じて、人工知能で考えて、アクチュエーターやモーターのようなものを動かせば、全部ロボット技術です」

 

「結局、ロボットかどうかを決めるのは、形ではなくて機能なんです。そういう意味では最近のAI家電もロボットですよね、エアコンならフラップを動かすし、冷蔵庫ならコンプレッサーを回す。車だってそう」

「どんな見た目かではなく、どんな機能を持っているか、なんですね」

「大事なことがもうひとつ。さりとてさんはさっき『どこからどこまでがロボット?』と聞いてくれましたけど、実は『どのくらいロボットか?』という話なんですよね」

「どのくらい……ですか?」

「たとえば、懐石料理ならわかりやすく『和食』ですけど、フレンチ料理に青のりを加えただけでも多少は和風チックになる。だから『これはがっつりロボットだな』『おもちゃだけど、若干ロボット風味かな?』というように、多かれ少なかれロボットなものが、身の回りで意外と活躍していたりするんですよね」

「なるほど! はっきり分かれ目があるのではなく、グラデーションなんですね」

「そういうことです。それじゃあ、本題に移りましょうか。人間型ロボットですよね?」

 

「はい! SF作品に出てくるような人間型ロボットって、近いうちに実現するんでしょうか? それとも、やっぱりなにか技術的なハードルが……?」

「そうですねぇ、ちょっとうんちくを垂れると……さっきも言いましたが、ロボット技術の核心は形ではなく機能であって、みなさんの生活の役に立つためにある。だけど人間型ロボットに関してはそこが逆転して、『形をつくること』自体が目的になっていることがあまりにも多い。それってとってもナンセンス」

「た、たしかに……」

「たとえば『携帯電話』も『ボイスレコーダー』も名前を聞くだけで、何のためのどんな機能を持った装置なのかがわかりますよね。だけど『人間型ロボット』って……」

「めちゃめちゃ見た目のことしか言ってないですね」

「その通り。だから人間型のロボットがつくれるかどうかよりも、人間型のロボットで何をする? という部分が大事なんですよ。高度な技術はただ存在するだけじゃダメで、みなさんの手元で扱える形に活用して、世の中に貢献しないといけないんです」

「技術で何をするかが大事。本当に仰るとおりだと思いますし、先ほど見せていただいたロボットたちからもその信念が伝わってきました!」

 

“シンギュラリティ”はやって来ない!

「もちろん将来的にはいろいろ役立つでしょうから、人間型ロボットの研究は僕らもやっているんですよ。おそらく5年〜10年後には、人間型ロボットがみなさんの身の回りのいろんな用途で使われているはずです」

「そうなんですね! じゃあ近い将来にはきっと『ドラえもん』が……」

「いや、それがですね」

 

「いわゆる”自我”を搭載した『ドラえもん』のようなロボットは絶対にできないんです」

 

「え!! 技術が進歩していけば、いつかロボットにも自我や感情が芽生えるんじゃ……」

「よく言われる”シンギュラリティ”ってやつですね。人類の知能を凌駕した人工知能(AI)が”自我”に目覚めて、極端な例だと『ターミネーター』のように人類に反旗を翻す……みたいなイメージ。でも、たとえ人間型になっても、ロボットはあくまでも機械であり、人間の道具である。そんなもんなんですよ」

※シンギュラリティ:技術的特異点。人工知能の性能が人間の知能を上回る到達点や、その結果訪れる革新的な未来のことをまとめてあらわす概念。

「そんな……」

「たとえば『人工心臓』は、心臓の代わりになる人工の臓器ですよね。『人工皮膚』も、『人工毛髪』もそう。だから人工知能も、脳という臓器の代わりだと誤解している人が多いけれど、『人工脳』ではないんです。人工知能は、ただの情報のカテゴライズ・取捨選択をするコンピューターの計算方法に過ぎません」

 

「最近流行りの『ディープラーニング』だって名前がかっこいいだけで、やってることは同じなんですよ。たとえばネコの写真のデータをたくさん与えて学習させると、この画像はネコっぽい、こっちはネコっぽくない、とかカテゴライズできるようになるだけ」

「人工知能がイチから考えて決めるんじゃなくて、これまでの膨大なデータを参考にして、傾向的にこっちかな〜というのを選ぶ感じですね」

「そうそう。だから、人工知能に人間のような自我や喜怒哀楽が芽生えるなんてことはないんです。そもそも我々は、自分たち人間の喜怒哀楽の仕組みすらわかってないんだから

 

「そもそも人間が感情や自我の仕組みを解明していないってことですか?」

「そうですよ。だから、わからないものを再現するなんて無理じゃないですか」

「なるほど。だから、人間につくられるロボットが感情を持つこともない」

「ただ、たとえばポンと頭を撫でられてスイッチがオンになったら、あらかじめ設定された動きを行う。そんな入出力をたくさん集めれば、見かけ上は感情を持っているように見えなくもない」

「ああ、たしかに……」

 

「これはちょっと哲学的な話になっちゃうんですけど、人間も同じなんじゃないかという議論もある。僕だって今朝、うちの妻の『行ってらっしゃーい』という音声を聞いて、条件反射的に『行ってきまーす』と返したし」

「見方によっては、それも入力と出力ですね(笑)」

「そうなんですよ。人間の感情だって、インプットに対する反応の組み合わせにすぎないのかもしれない。ただ、娘の言う『パパ大好き!』はそうじゃないって信じたいから、僕は人間の自我はあると思うんです……」

 

「そもそも、人工知能なんてスマホの予測変換に毛が生えたようなもんですからね」

「じゃあ、シンギュラリティが訪れて人工知能が反乱を……というのも、あくまでフィクションの中での話なんですね」

「そうそう。シンギュラリティ、絶対きませーん

「そっか〜、愛に目覚めたロボットが涙を流すことはないんですね……。でも、未来から『ターミネーター』も送られて来ないんだ! やったー!!」

「ただ、人工知能の発展にともなってなくなる……というより、業態が変わる職業はたくさんありますよ。たとえばスポーツの審判にはもうAIが導入され始めていたり、裁判や医療の場での活用も模索されています」

「へえー!」

 

「でも、どれだけ人工知能が発展しても絶対にできないのが『責任を取ること』。どんなにいろんなデータを与えて学習をしても、理論上、正答率100%には絶対にならない。だから、特に間違えたらおおごとになる場合には、たとえ間違える確率が10万分の1だとしても人間が最終判断をしなくちゃならない」

「たしかに。もし人工知能に任せきりで医療ミスが起こってしまったら、悪いのはお医者さん? 人工知能の開発者? それともメーカー? ってなりますもんね」

「そう。だからたとえば裁判や医療の人工知能が実用化されても、スマホの変換と同じように、あくまで人工知能が出した結論は人間の補助のために使われる。そうやってさまざまな面で補助されていくことで、医者や弁護士などといった職業の業態は変化していくはず。ただ、仕事のすべてを”AIに奪われる”なんてことはないと思いますよ」

「あくまで人間の負担が減って楽になるような形で、人工知能の力を借りられるようになっていくんですね」

 

技術はなるべく早く届けなければ

「最近、ロボット技術って身の回りにどんどん増えてますよね。生活がちょっとずつ便利になって嬉しいです」

「それがですね、私はまだまだ世の中にロボットが広がってないから苦労してるんですよ」

「え、これでもまだ足りないんですか?」

「まだまだ、ぜんぜん増えてないですよ。ロボット技術がフルに活用できれば、本来はもっともっといろんなことができるのに」

「一体、何がネックになっているんでしょうか?」

「やっぱり、メーカーの技術力が低くなってしまったことですかね。昔は、どのメーカーも『10年後の我が社は〜』と言って、先端的なR&D(研究開発)、未来に向けたロボット技術や数十年後のことを考えたテクノロジーを研究してきました。ハイブリッド車なんかは、その頃から作っていたから、まだハイテクだった」

 

「しかしバブルが弾けて不景気になり、あらゆる技術がアウトソーシングされるようになった。しかも、どの経営者も10年後には経営者じゃなくなってるから、とりあえずこの3ヶ月失敗しなければあとはどうでもいい、という短期的な思考になる。なので……」

「長期的に結果が出るものより、目先の利益を優先したんですね」

「そうそう。それで日本のメーカーはどこもすっからかんになってしまった。技術も全部海外に任せて、ソフトウェアもそのまま買ってきて、日本は組み立てるだけ。だから、結局は安い海外製品に負けて終わっちゃうんだ」

「なるほど……」

「日本は本来、『とても高価だけど、他に代わりがない高い技術を持ったもの』を作り続けるべきだった。そんな昔のMade in Japanをやめちゃったんです」

 

ライターさんが『いい文章書くな〜』で人の心を動かすように、技術も人の心を動かすためにある。でも、不景気に陥った日本のメーカーは、安易に”安さ”で惚れさせようとしたんですね。だけど、価格競争では絶対に、アジア諸外国には勝てない」

「人口規模が違うからですか?」

「そうですね。国の資源の量も違いますし。だからフェラーリやエルメスとまでは言わないけど、『高いけどいいな』『他に代わりがないな』というブランドを目指さなければならなかった。テスラやAppleは、それを続けたから今があるんです」

「ジモコロでは伝統工芸などを取材した記事も多いんですが、すごくいいものを作る職人さんでも、大量生産の安い製品が出てきたことで価格競争に負けて、結局その技術が残らなくなってきている……というような話をよく聞きます」

「ああ、伝統工芸に関してはちょっと一言言いたいね。実は僕、織部焼きの古田家の直系なんですが……

「ふむふむ……え!? そうなんですね!? 古田織部(ふるたおりべ)の???」

「古田織部のお兄さんの家系で、僕は古田家19代目当主でもあるんです。まあそれはさておき、僕はあの『職人芸』『匠の技』ってやつが大嫌いなの」

 

「(さておくんだ……)それは、どうしてですか?」

属人的すぎるでしょ。技術を継承するシステムがしっかりしてなくて、その人が死んだらもう終わり、ってやつがあまりにも多い。あれではこの世に貢献できないで、芸術品で終わってしまう。技術はちゃんと開かれて、庶民に使える文化として土着していかなきゃいけないんです」

「今日見せていただいたロボットたちは、まさに広く開かれて世の中の役に立つ技術でしたもんね」

「そう。さきほどのロボット掃除機のように、僕らのミッションのひとつとしては、最新の技術をなるべく早く世の中に届けていこうというのがあって」

 

「ゴッホのひまわりも、ミケーレ・デ・ルッキのトロメオも、ジャン・コクトーの映画だって、100年経っても新鮮なままで美しい。だけどロボット技術やハイテクというのは生もので、10年経つとローテクになっちゃうんですねぇ。腐る前に、いち早くみなさんのもとに届けないと」

 

おわりに

高度な技術で何をするか、新しい技術をどう世の中の役に立てるかこそが大切。

 

古田さんのお話のおかげで、漠然と抱いていたロボットへの自分勝手なイメージが払拭され、より現実的で、ロボット技術の核心に迫った考え方に触れられたように思います。

 

人工知能に”自我”は芽生えなくても、最新のロボットや人工知能からさまざまなアシストを受けて、今よりもずっと豊かな暮らしを送れるようになるかもしれない……。

 

夢物語かもしれないと思っていたSFチックな未来が、僕らのもとへグッと近づいた気がしました。


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