ハンドルネーム「鈴木」さん からのお悩み
私の悩みは「悩みを持ってしまうこと」です。私はいろいろな人に「悩みなんてなさそうだね」と言われます。でも実際はめちゃくちゃ悩みがあります。
そのうえ私は、人に相談するということができません。「私の悩みなんて誰も聞きたくないのでは?」と思うのです。陰で苦しんでいるのは、きっとみんな同じ。暗い話をして困らせるより、明るい話で盛り上がったほうがみんな楽しいに決まってます。
それに、「他人からすれば贅沢な悩みなのではないか?」とも考えてしまいます。素敵な友人がたくさんいて、大学にも行かせてもらって、好きな勉強に打ち込めて、こんなに幸せな環境にいながら、簡単に「ツラい」なんて口にしてはいけないと思うのです。
でもやっぱり、最近なんだかどうしても、以前のように立ち直れないんです。シモダさん、悩みを抱えてしまった時って、どうしたらいいんですか?
シモダテツヤの回答
こんなコーナーやってる僕が言ったら元も子もないですが、僕個人の考えとしては別に悩みなんて人に相談する必要はないと思っています。
「聞いてほしいだけ」とかならわかるのですが、その人本人の性格だったり環境だったりの話なので他人から解決策が出てくることなんてあまりないし、仮に出てきたとしてもそれを「やる」か「やらない」かは本人しか決められないことなので、僕はあまり他人に相談ということをしません。
「聞いてほしいだけ」についても、結局はすでに自分の中でなんとなく答えが決まっていて悩みを聞いてもらって「賛同してほしいだけ」だったりします。
誰かから恋愛の悩みを受けた時なんてまさにそうで、状況を聞いて、自分の意見を言ったところで「いや、でも」みたいな回答が返ってきたら「もう答え出てるじゃない。僕が言った事の逆」と思ってしまうからです。
だから別に無理して悩みを外部に解き放つようなことはしなくてもいいんじゃないでしょうか。それよりもあなたにはアメリカバイソンの飼育をオススメします。
前回のお悩み相談をしてきた方にも「アメリカバイソンを飼うこと」を進言したのですが、これは誰にでも有効なとても良いセレクトです。アメリカバイソンは元々インディアンの主食でした。
しかし、開拓時代に白人がインディアンの食料であるアメリカバイソンを虐殺しまくり、食料不足に追い込む政策をしたため、一時期は絶滅危惧までされるようになりました。現在は保護の結果、その数を再び増やし始めましたが、当時600万頭近くいたと言われているアメリカバイソンは1万5千〜3万頭くらいまで減少しています。
そんな悲しい歴史を持つアメリカバイソンに比べたらあなたの悩みなんて無に等しいです。いつでもそばに偶蹄目アメリカバイソンを置くことによって「こいつに比べたら俺の悩みなんて大した事ないな」と思えたら、すべて解決、ってことになりません? なりませんよね。
あなたのお悩みもお待ちしております
書いた人:シモダテツヤ
1981年京都生まれ。Webクリエイター。バーグハンバーグバーグ代表取締役社長。 代表作は「イケてるしヤバい男 長島からのお知らせ」「インド人完全無視カレー」「分かりすぎて困る! 頭の悪い人向けの保険入門」など。著書に『日本一「ふざけた」会社の - ギリギリセーフな仕事術』がある。Twitterアカウント→@shimoda4md