こんにちは、ライターの松岡です。
カニやフグなど冬の味覚はたくさんありますが、皆さんが好きなものは何でしょうか?
ふむふむ……
えっ? そうなんですか!? じゃあ僕と同じですね!!
牡蠣(かき)~Oyster~
何と言っても牡蠣ですよね。滋味栄養たっぷりの海のミルク……色んな食べ方ができるのも嬉しい。
プリップリの生牡蠣にレモン汁を垂らして、チュルンっと……。最高では?
寒い日には牡蠣鍋で温まるのも良いですね。牡蠣のエキスのおかげで雑炊もうまい!
ジリジリと炙って―
バター醤油で食べたら、そのおいしさはまさに悪魔的!
―というわけで最近は牡蠣をよく食べてます。「贅沢しやがって」と思われるかもしれませんが、僕は別に金持ちではありません。いつも買っているのは……
オイスターシスターズというめちゃめちゃに美味しくて、なのにお安い牡蠣があるのです!
|
こちらの殻付き生牡蠣、こんなに大ぶりなのに50個入って8,500円(送料込み!)。つまり1個あたり170円の計算です。
都内のオイスターバーだと安くても1個400円くらい……そう考えると超贅沢な気分でチュルンチュルン食べられるわけです!
|
ちなみにスーパーでよく売ってるような剥き牡蠣のパックも売ってまして、殻付きとほぼ変わらない牡蠣が約30粒入ってこのお値段です。一粒の大きさをよくご覧ください。自分で食材を買いに行く人なら、このお得感わかりますよね。
もちろん、僕がオイスターシスターズを推すのは値段だけではありません。味もめちゃめちゃうまいからすごいんです!!
漫画家の西原理恵子さんも、オイスターシスターズ の生牡蠣を食べておいしいとツイートしていました。
なんか今までで一番美味しい牡蠣食べてもた。兵庫県坂越の一年牡蠣っていうんだって。物凄いです。 pic.twitter.com/CJuz588bvQ
— 西原理恵子 (@riezo0608) January 28, 2018
というわけで社内で生牡蠣を囲む会を開くとめちゃくちゃ人が集まります。
実際に牡蠣を食べた同僚たちの感想は……
松岡くんが超ウメー牡蠣を大量に買ったら、ゾッとするくらい社員が集まってきた。三界には苦しみしかないのか……
牡蠣はめっちゃくちゃにおいしかった。味、濃っ! pic.twitter.com/ImzPzTlIcH
— ギャラクシー (@niconicogalaxy) January 17, 2020
もし明日死ぬとしたら「オイスターシスターズの生牡蠣が美味すぎる…」という遺言だけ残したいです。https://t.co/dILJ0CvtLu
今日会社で食べて、もっと食べたいから今週末に家でも食べることにしました。 pic.twitter.com/rA8WOv65GQ— かんち (@zmukkuri) March 12, 2019
など、かなりの高評価!
楽天市場のショップレビューで4.5以上を誇り、リピート率90%を超える牡蠣……一体どうやって安く販売してるの?
というわけで僕は今、兵庫県赤穂の海に来ています。
オイスターシスターズ を運営している船曳商店の店長、船曳晶子さんにお話を伺ってみましょう!
おいしさの秘訣は坂越湾にあり?
「はじめまして! 今日はオイスターシスターズで販売している牡蠣の秘密を伺いたいと思っております。単刀直入に、なんでおいしいのでしょうか?」
「おいしさの理由は、牡蠣がとれる坂越(さこし)湾にあります。坂越湾の近くには原生林の島がありまして、そこから流れてくる豊富な栄養でプランクトンが育つんです」
「良質なプランクトンがいると」
「他の海と比べるとかなり狭い湾なので、プランクトンがたまりやすいことも特徴ですね。坂越の牡蠣は栄養豊富なプランクトンをエサにしてるから、おいしいんですよ」
「良いエサを食べてるから丸々と太ってるし、うまいんだ……」
「そうなんです。もう1つの特徴として、坂越湾には日本名水百選にも認定されている千種川の水が海に流れ込むので、森の養分と水質がすごく恵まれた海なんですよ」
「めちゃくちゃ良い環境! 牡蠣が住みたい海ベスト5に入りそう」
「アンケートが取れたら入るかもしれないですね」
「坂越湾で育った牡蠣の特徴ってありますか?」
「牡蠣が育つのにすごく適した海なので、早く成長して身が大きいってことですね」
「早く……? 牡蠣の養殖って、普通はどれくらいかかるものなんですか?」
「普通は大体2〜3年で収穫します。でも坂越の牡蠣は1年牡蠣と言われてまして、1年で出荷できるほど成長のスピードが早い。だから海の磯臭さみたいなものが少ないという特徴もありますね」
「牛肉でも子牛のほうが臭みが少ないけど、そういうことかな……。僕が食べた印象だと、坂越牡蠣は甘みがすごいですよね」
「はい。同じ兵庫県の牡蠣でも、坂越牡蠣がいちばん甘みが強いです。食べた後の余韻が、洋梨のようなフルーティーな香りがします」
「おいしさの表現がおしゃれ!ちなみに晶子さんがオススメする、いちばんおいしく牡蠣を食べる方法はなんでしょう?」
「殻付きの焼き牡蠣です。いちばん良いダシがでて、牡蠣がより甘く感じておいしいですね」
「坂越牡蠣は身が縮まらないのも特徴で、ふっくらと香ばしく焼けた身とダシが絡むと格別においしいです」
「うまそっ! 生で食べる時のオススメの食べ方はありますか?」
「生牡蠣だったらシンプルに酢醤油をかけて食べたり、大根おろしとポン酢の組み合わせでもおいしいですよ」
「この機会にすべて聞いてしまいますが、鍋で食べるとしたらどんな食べ方が?」
「鍋は水炊きでも味噌ベースでも、なんでも合いますよ。個人的には豆乳鍋で食べるのが好きですね」
「豆乳は意外だ! 牡蠣といえば味噌とかキムチ鍋のイメージが強かったので、今度試してみます」
「あの~、横から突然すいません」
「急に誰!?」
「カメラマンとしてこの取材についてきたギャラクシーという者です。どうしても、牡蠣を燻製にするとどんな味になるのか聞きたくて……。美味しいんでしょうか?」
「牡蠣と燻製の相性は良いので、すっごくおいしいですよ。でも、なぜそんな質問を?」
「『将太の寿司』っていうマンガで、牡蠣の燻製を寿司にしてまして……メッチャおいしそう!どんな味なのか食べてみたい!と常々思っていたからです。では、僕はカメラマンの仕事に戻ります」
「何だったんだ」
将太の寿司(25) (週刊少年マガジンコミックス)
三姉妹で牡蠣を売り始めたきっかけとは
「牡蠣は美容にいいと聞きますが、実際はどうなのでしょう?」
「牡蠣には亜鉛やグリコーゲン、タウリン、ビタミンも全部入っているので美容食と言えますね。それに1粒5kcal前後とかなり低カロリーなので」
「5kcalって、味付けのり1枚くらいじゃん! 20個食べても100kcal程度?? ダイエット中だから、鍋には肉よりも牡蠣を入れよっと」
「いっぱい食べて美しくなってください」
「オイスターシスターズは美人三姉妹で牡蠣の販売をしてらっしゃいますが、いつからインターネットで牡蠣の販売をはじめたのしょうか?」
「2011年の12月からです。もともと祖父の代から続く、船曳商店という海産物の卸売りをしている家業の娘だったんですね。インターネット販売に関しては、私が楽天で働いていたのが大きいですね」
「え、楽天に勤めてたんですか!」
「はい。新卒で入社して企業広報として働いてました。でも、商売人の血のせいか、企業相手の広報より……単純に物を売って、喜ばれて、何円で売れた!って方がおもしろそうだなと」
「で、辞めて牡蠣の販売を始めたと。結果、大成功したわけですが、よく大企業を辞める決断ができましたね! 入社何年目の時に決断したんですか?」
「何年目っていうか……」
「入社して数ヶ月の時です」
「即決すぎ」
「で、10月に辞めて楽天市場に出品してみたいと思ったんですね。当時、牡蠣業界はネットショップに参入できていなかったので」
「牡蠣業界を変えてやろうと」
「1人でやるよりも、三姉妹でやったほうが面白いなと思って、二人の姉と共に始めました」
「仕事を辞めると言った時、同僚や先輩で反対する人はいなかったんですか?」
「それが今でも感謝しているんですけど、みんな応援してくれて。楽天市場に出店しますと言って辞めたので、それが大きかったですけどね。今後は楽天にとってはお客さんになるってことなので」
「10月に退職したのは何か理由が?」
「牡蠣が売れる時期の前に辞めて、ホームページ作成をしたかったからです。どうしても12月にオープンをしたくて」
「退職理由が『牡蠣の売れる時期を逃したくない』って、はじめて聞いた……。オープン当初の売り上げはどれくらいだったんですか?」
「オープンした初月の売り上げは30万ほどでした。それも、ほとんど楽天の社員さんが買ってくれて」
「めちゃくちゃいい話じゃないですか! だけど、みなさん損はしてないどころか、得をしているわけですよね。今まで食べたことのない、おいしい牡蠣に出会えたんだから」
「おかげさまで元上司の方からも、未だに毎年注文が来ています」
「実際食べたら『なるほど、そりゃあ辞めるわ』と思ったでしょうね。リピート率90%以上の理由がわかりました」
鮮度の良さと安さの理由について
「僕がオイスターシスターズの牡蠣を食べて驚いたのは、通販なのにめちゃめちゃフレッシュだな!ってところです。鮮度を保つ秘訣はどこにあるのでしょう?」
「水揚げから出荷までの流通を徹底してこだわることですね。これはどこの産地の工場にも負けないと自負しています。例えば朝、剥かれた牡蠣が工場に届いたら、夕方には関西の市場に出荷します」
「めちゃくちゃ速い!」
「他の県だと、剥いた牡蠣を3日〜4日置いたりするところもありますが、うちはとにかく早いです」
「ネットショップとしての配送も早いですよ。12時までの注文で即日配送サービスもしていますし、日にち指定の注文でも前日にとれた新鮮な牡蠣を出荷しています」
「それは管理も大変ですよね。まして、生牡蠣を工場で取り扱うのって大変じゃないですか?」
「めちゃめちゃ安全性に気を配らないとダメな食材なので大変ですね。他の海産物……例えば魚の場合、使うのは身だけですけど、牡蠣は内臓もまるごと食べる食材なので」
「たしかに安全性大事ですね」
「もちろん検査をして陰性の物のみ出荷してますから、問題はないんですけど。こちらでできるケアは徹底してやってます」
「そんなにケアをしてたら、牡蠣の値段が上がりそうですが……なぜ僕らは安く食べることができるのでしょう」
「卸価格で販売してるからですね。船曳商店が漁師さんから直接買い取ることでコストが省けるので、中間の業者にマージンを取られません。だから安く販売できるんですよ」
「くうっ……あんなおいしい牡蠣があの価格で食べられるなんて、ネットショップをはじめてくれてありがたい」
「そういっていただけると嬉しいです」
「今後も牡蠣をネットショップでバリバリ買うぞー!」
「ありがとうございます。これからもオイスターシスターズの牡蠣を応援してくださいね!」
おまけ
記事中でカメラマンのギャラクシーが食べてみたい!と騒いでいた『牡蠣の燻製寿司』(将太の寿司25巻に登場)。
後日作ってみたのがこちらです。ちなみにまあまあ時間がかかりました。
念願の寿司、実際に食べてもらいましょう! さあ、お味は!?
「うん、うん、もぐ……もぐ」
「牡蠣はうまいけどシャリが邪魔してる」だそうです。
牡蠣の燻製の作り方
①生牡蠣をザルに入れて1時間〜2時間ほど、日陰に干す
②燻製機で低温(30度以下)の温度で30分ほど燻す
③オリーブオイルに数時間ほど漬ける
④完成
牡蠣の燻製はそのまま食べてもおいしいのですが、漬けたオリーブオイルと茹であげたパスタをあえても相性が抜群なので、ぜひ試してみてください!
(おわり)
取材協力「船曳商店(オイスターシスターズ )」
・殻付き50ヶ
|
・殻付き10ヶ
|
・むき身500g(1パックに30粒前後入り)
|