突然ですがこの、うす緑の巨大なカエルをご存知でしょうか? 僕は知りません。
これは……帽子をかぶったうさぎ?
これもうさぎかな? なんかうさぎばっかりだな……
あ、これはキティちゃんだ! 知ってる!
唐突に始まってすいません、ライターのギャラクシーです。
親が「男の子はロボットと昆虫が好きなんでしょ? そうよね? ね?」という考えだったため、サンリオには一切触れずに生きてきました。
でも実は「かっこいい」より「かわいい」が好きな性格なので、クラスの女子がみんな持っていたサンリオの文房具とか、ずっと気になってたんです……
(C)2020 SANRIO CO.,LTD.
というわけで僕は今、東京都多摩市にある『サンリオピューロランド(以下ピューロランド)』に来ています。ここはサンリオのキャラクターたちとふれあえる屋内型テーマパーク。
今日は『サンリオ初心者でも絶対に楽しめるピューロランド巡り』を探ってみましょう!
サンリオピューロランド
住所|東京都多摩市落合1-31
営業時間・休館日|カレンダーで確認してください
パスポート|平日大人3300円・小人2500円・シニア2200円/休日大人3900円・小人2800円・シニア2200円
といってもマジで未知すぎるので、度を超えたサンリオ好きライター・神田(こうだ)に解説役をお願いしました。
「今日はよろしくお願いします。サンリオ初心者のための記事を作りたいと思ってまして。あえて前知識ゼロで来ました」
「よろしくお願いします。さっそくですがちょっと言わせてください」
「こちらは“けろけろけろっぴ”のけろっぴという超有名キャラクターです」
「あ、そうなんだ」
「こちらはうさぎのマイメロディというキャラクターです。すなおで明るい、弟思いの女のコですね」
「本人のことすら知らないのに弟思いって言われてもな」
「で、こちらは白くてふわふわな子イヌの男の子、シナモロールです!」
「言われりゃ犬だわ(笑)」
「言われる前によく観察してくださいっ!!」
「ひー! こわっ」
「ではそろそろオープンの時間なので行きましょうか。どんなド初心者でもピューロランドを満喫できるスケジュールを立ててきたんで、今日は秒単位で動いてもらいますよ!」
もくじ
1ページ
・キャラクターグリーティング
・~マイメロディ&クロミ~マイメロードドライブ
・グルメ:館のレストラン
・KAWAII KABUKI~ハローキティ一座の桃太郎~
・ぐでたま・ザ・ム~ビ~・ショ~
2ページ
・レディキティハウス
・キャラクターフードコート
・グルメ:Miracle Gift Parade
・ショップ:エントランスショップ
・読者プレゼント
まずはキャラクターグリーティング!
入場ゲートをくぐると巨大なキティちゃんがお出迎え
ピューロランドは完全屋内型のテーマパークなので、雨の日でも楽しめます。バーベキューや釣りなど、屋外のレジャーが雨で行けなくなった時にもどうぞ。
「すごいゴージャス! まさにファンシーの城、kawaiiの要塞。あぁ、今まで知りえなかったサンリオの世界に、僕はついに足を踏み入……」
「ゆっくりしてるヒマはありませんよ! 入場したらすぐにエスカレーターで『ピューロビレッジ』に向かいましょう」
「え? ゆっくり写真とか撮ろうよ」
「その考え方は素人……。オープンと同時に人気キャラクターのグリーティングがあるから早く行かなきゃなんです!」
中央にピューロランドのシンボル、『知恵の木』がそびえ立つこの広場が『ピューロビレッジ』。
なお、ピューロランドの広報の人に「なぜ知恵の木なのか? 知恵の木があるということは、どこかに生命の樹もあるのか?」と訊いたところ、「知りません」とのことでした。
広場にはキャラがうろうろしている……近くに行ってみよう!
え、え、え……
かわいい~~~!!!! 何これーーー!!!! シナモン腕みじけぇ~~!!!
ピューロビレッジではキャラクターたちが交代で登場し、お出迎えをおこなってくれます。触れ合ったり、写真撮影もOK!
「やばい……正直な話、さっきまでサンリオキャラって“他人事”だった。そういうカルチャーもありだよネ、くらいの気持ちだった。でも目の前で見て、触れたら、本気でかわいいわ」
「わかって頂けましたか。実はこのお出迎えグリーティング、どのキャラクターが来てくれるかは、当日訪れるまでわかりません。しかも定員になり次第、早めに締切りになる場合があるんですよ」
「そう言われれば、ずっと上までグリーティング待ちのお客さんが並んでる……。早めに来て良かった」
『ハーメルンの笛吹き男』のごとく列をなすお客さん
なお、ピューロビレッジの中央にそそり立つ知恵の木は、それ自体がアトラクションスポットになってまして、内部には―
大切な人と鐘を鳴らすと幸せになれる恋愛祈願『ハローキティの幸せの鐘』や……
手をつないだまま左右のセンサーに触れると、二人の相性がわかる『ぐでたまの魔法の相性うらない』などが楽しめますよ~!!
僕と神田との相性。
神田のおすすめポイント
「ぐでたまの相性うらない」は以前はハローキティだったのですが、ぐでたまになってから占いっぽさが増した気がします。私はいつも一人で来るので試したことがなかったです。
「次のアトラクションの前にちょっとトイレ行っていいです?」
「おっ、ピューロランドはトイレすらサンリオワールドなので、楽しんできてください」
「トイレを、楽しむ……?」
本当にトイレまでサンリオ色(いろ)に染められてました。
※特別な許可を得て撮影しています
気になって色々トイレを見せてもらったんですが、世界観を崩さない工夫が随所に見られますね
みなさんもキティちゃんに見つめられながらおしっこする不思議な気分を味わってくださいね!
~マイメロディ&クロミ~マイメロードドライブ
続いて向かったのは『~マイメロディ&クロミ~マイメロードドライブ』。乗り物系のアトラクションですね。
上の写真の乗り物、エコ・マイメロカーに乗って進んでいきます。
※婆ちゃんが押す買い物カートくらいの速度なので、絶叫マシンが苦手な人でも大丈夫です
車がレールに沿って進んでいくと、そこは人気キャラクター・マイメロディの世界!
ピューロランドでは珍しい「乗り物系」のアトラクションということで、そこかしこでテンション上がった子どもたちの声が聞こえてきます。
シュールすぎません?
あまりにも異世界すぎて大人もテンションがブチ上がる。
アトラクションの道中にはカメラが仕掛けられています。きっと大切な思い出になるので写真はゲットしたほうが良いでしょう(別途料金が必要です)
写真にメッセージを書き込むこともできるよ!
これからもイーアイデムの地元メディア『ヅ毛コロ』をよろしくお願いします!
神田のおすすめポイント
アトラクションの途中に、おくるみに包まれた赤ちゃん時代のマイメロディが出てくるのですがそれがめちゃくちゃかわいいです。仲間たちの動きにも注目!
「すでに心がKAWAIIに染まってきた」
「そうでしょうそうでしょう。では、オナカも空いたでしょうから、レストランでランチしま……」
「あ、ちょっと待ってもらっていい?」
「?」
ふう
予想はしてましたが、ピューロランド館内は完全に禁煙です。一旦ゲートを出て、左の階段を降りたあたりに喫煙所が設置されてました(再入場できます)
キャラクターと会えるレストラン
そろそろオナカが空いたところで、向かったのは4Fの『館のレストラン』
ビュッフェスタイルなので、和洋中、膨大な料理の中から好きなもの選んで食べられます。基本、どれを食べてもおいしかったです。
ん? なんだ? 向こうのほうが騒がしいぞ?
!? あれは……
うっそぉ~~~~!!! キティちゃん来たーーー!!!
そう、ここはサンリオのキャラクターがテーブルに挨拶に来てくれるレストランなんです。ポムポムプリンやマイメロディなど、数種類のキャラクターが定期的に巡回しています。
僕はそれを知らずに普通に食事していたので、サプライズ度がハンパなかったです。
お子さんを連れて行く時は、ぜひ内緒にしてビビらせましょう!
神田のおすすめポイント
牛タンシチューやローストポークなど料理がとにかくおいしいです。通常はキャラクターグリーティングでもない限り近くで触れ合うことはできませんが、レストランなら確実にキャラに会えるのではじめての人におすすめです。飾られたキャラごとの絵画もかわいい。
シアターショーを観る
オナカもいっぱいになったところで、シアター系のアトラクションを2本連続で見てみましょう。
まずは1Fメルヘンシアターでやっていた『KAWAII KABUKI~ハローキティ一座の桃太郎~』。
サンリオキャラクターと歌舞伎がコラボレーションしたミュージカルショーです。
※許可を得て撮影しています
「えっ! キティちゃんが喋った!? ヒトの言葉を喋れるんだ」
「そこから驚くの!? 当たり前でしょ!」
「いや普通に考えたらネコが喋るのは当たり前じゃないからね?」
「そんなことより舞台を見てくださいよ。これ、歌あり踊りありストーリーあり(この時の演目は桃太郎でした)で、かなり気合が入ったショーなんでおすすめですよ」
「サンリオのかわいいキャラと歌舞伎っていう組み合わせが不思議でおもしろい! でもさ……」
「キティちゃんが二人いるのはなんで? ハンターハンターのカストロみたいに分身(ダブル)を会得したの!?」
「キティちゃんは念能力者ではありません。左はボーイフレンドのディアダニエルですね」
「キティちゃんってボーイフレンドいるの!? えー! そういうのアリな世界観なんだ!?」
「知らない人って、キティちゃんにボーイフレンドがいるだけで、こんなに驚けるんだ」
神田のおすすめポイント
KAWAII KABUKIは演技はもちろんのこと、照明や音響の使い方もすごい。キャラクターの圧倒的なかわいさとサンリオの世界観に触れられるので、はじめてならまずこれを見てほしいです。キャラそれぞれの動きにも注目で、舞台でこっそりシナモンにちょっかいを出すばつ丸がかわいい! 鑑賞に慣れてきたらかけ声を出すとより舞台に没入できます。
かなり見ごたえのある舞台でおもしろかったです。
続けてニ本目は1F、ディスカバリーシアターの『ぐでたま・ザ・ム~ビ~・ショ~』。
スクリーン上部に写っている『ぐでたま』と、進行役のお姉さんとのコンビでショーが展開していきます。
ショーはお客さんにポーズをとってもらったり、マイクを向けて質問に答えてもらったりという、漫才の「客いじり」みたいな感じ。見知らぬ子どもたちが笑い転げてました。
15分~20分くらいでサッと見れるのがいいですね。
神田のおすすめポイント
ぐでたまの客いじりがうますぎる。前列にいる親子連れや、ぼーっとしているお父さんがよく当てられています。自分は指名されたくないのでいつも客席の後ろ側にいます。内容は都度変わるので何回でも楽しめます。
「もう中年だから、こういう『見るだけで楽しめるアトラクション』めっちゃ良いな。疲れなくて」
「でしょう? サンリオのことをよく知らないパパさんとかにもオススメですよ! じゃあ予定が押してるんで、次に行きましょうか」
「い、忙しすぎない!?」
「ピューロランドを舐めるなーーッ!!!!!」
「ひー!」
「今回は取材しながらなので、このペースでも時間的に厳しいんですよ。さあ、走って!」