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平成最後の夏、僕たちはUFOを見た

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平成最後の夏、僕たちはUFOを見た

長野県戸隠山中に位置する「K池」でUFOが出るーーーそんな情報を元に、7月上旬某日、取材班は現場へ急行した。

時刻は深夜24時を少しまわった頃。日中の暑さは過ぎ去り、むしろ肌寒いくらいだった。

 

「本当にUFOが出るんですか?」

「うん、ただし全員が信じてへんと見えんよ」

「本当かなあ…」

 

私はD。今までUFOを見たことはない。長野で出会った男・Kに「UFOを見せてやる」と言われ、友人10人とともにやって来た。明かりの一切ない湖畔は、懐中電灯が無ければとっぷりとした真の闇に包まれる。

 

「出ませんね。それに怖いな…こんなに真っ暗…」

「そんなすぐには出えへんよ。ぼんやり夜空を見上げといてみ」

「…………」

 

時間にすれば5分も経っていないはずだ。突如として同行していたNが声を上げた。

 

「あの光、動いてません?」

 

 

「いや、星でしょ」

「でも、変な動きしてますよ。星はあんな動きしない」

 

Nが指差す、南の山の稜線からやや上あたりの白い光。たしかにジグザグに動いているように見えるが…

 

「目の錯覚で、星が動いてるように見えるだけでしょ」

いや……あれはUFOや!!!! こんなに早く出るとはツイとるで」

「(いやいや、そんなわけないでしょ……)」

 

しかし、友人たちも口々に「俺も見える!」「あれ、マジじゃない…?」と叫び始めた。全員が同じ光を見ている。

それに、UFOかもしれない光の数は増えていく。夜空のあちこちで、光がすごいスピードで動いているのだ。

 

いつしか皆、地面に仰向けになって夜空を見上げていた。こんな夜更けに星を見ているなんて、都会では考えられない。まさしく非日常。なんだか不思議な気分である。

 

「なんかもう、UFOだと信じてもいいような気がしてきました」

「せやろ。おるんよ、UFOは。……最初のやつら、見えんくなったな。そろそろ行きますか?」

「あ、待って……あそこに大きいのがいます!」

 

 

振り返った我々は目を疑った。いる。今までの光とは明らかに違う、オレンジの大きな光だ。

 

飛行機とも思えない。西の空でじっと動かず、静止しているからだ。そして……ゆっくりとその場で静かに消えた。と、つぎの瞬間、再び現れたではないか!!!!

 

「あの動き…間違いない!これはすごいなあ、こんな大物なかなか見られへんよ」

「なんか…よく見るとひょうたん型してる気がする!」

「ほんまか!いやあ、出よったなあ」

 

やがて、スーッと光は消えた。

聞けば、その場にいた12人全員が同じ光を見たという。

 

「あれはマジのUFOかもしれません……」

「せやろ。おるんよ、UFOは」

「いやあ…こんなことあるんですね」

 

と、そこであることに気づいた。

友人の1人、Hだけが起き上がらない。

 

目を閉じ横たわったまま……声をかけても反応がないのだ。

 

「え、やばくないですか?」

「あ、これはあかんかも」

「おい、H、起きろ!!!!!おい!!!!!!!!」

 

……………

 

……………

 

 

……………

 

改めまして、Dことライターの友光だんごです。暑さで頭がやられてしまったとお思いかもしれませんが、いや、あれはマジのマジでUFOでした。まさか、平成最後の夏にUFOを見ることになるとは。

 

皆さんの訝しげな顔が目に浮かびますが、ひとまず話半分でも大丈夫です。

 

今回はみなさんに「ローカルとUFO」の秘められた関係をお伝えすべく、僕がUFOを見るきっかけを作ったKさんの話をお届けします。

 

UFOを見るならローカルに行け!

こちらが冒頭にも登場したKさんもとい、日下慶太(くさか・けいた)さん。

 

日下さんは、UFOを呼ぶバンド「エンバーン」として活動していたり、UFOを呼ぶ活動=「U活」にどハマりしていたり、見た目通りのUFO愛に満ちた方です。

 

写真の下段中央、金色の人が日下さん。縄文時代の「遮光器土偶(しゃこうきどぐう)」をモチーフにした格好だそう

 

「日下さん、よろしくお願いします。『いやいや、UFOなんているわけないでしょう!』とここまで読んでいる人もいると思うのですが…」

「まあね、ただ、みなさんにまず伝えたいのは」

 

「UFOはロマンです」

「おおお……聞き手としての公平性を期すため、いったん僕はUFOに関する記憶を忘れて進行したいのですが」

「記憶、消してあげましょか?」

「え、『メン・イン・ブラック』みたいなやつ? できるんですか???」

 

「ええ。うーーーーん…………」

 

「はいっ!!! これで記憶が消えました」

「おお!……って、消えてませんね」

「嘘です。超能力者とかではないので。ただ、UFOに関してはマジです

「安心しました」

 

UFOを見るならここへ行け!

取材当日に日下さんが着ていたTシャツ。宇宙感がすごい

 

「ではまず、UFOってそもそもなんなんでしょう?」

「『未確認飛行物体Unidentified Flying Object)』の略ですね。前提として、地球人以外の知的生命体は存在すると仮定します。これだけ宇宙は広いんやから、僕は宇宙人はおると思う。で、彼らが地球人とコンタクトをとるために地球へ近づいた姿がUFOとして目撃されてると」

「なるほど。それで……UFOとローカルの関係が深いってどういう意味なんですか?」

「彼らは基本、猫のように臆病なんです。誰かが来るとすぐ逃げる。バレると攻撃されたりもするみたいだから。それで飛行機がよく飛んでいるところや、人気が多い場所、明るい場所では出にくい。必然的に、ローカルのほうが目撃されやすいわけ

「人が少ないところで、と。UFOがよく出る場所ってあるんですか?」

「霊山といわれる有名な山には出るね! 関西でいうと、生駒山、三輪山、六甲山、妙見山。関東やと高尾山もそうやったかな」

「霊山ですか」

「俺の考えやけどね、古くからの祈りの場所っていうのはUFOに祈ってたんじゃないかと思うのよ。祈り=宇宙との交信って説もある。山にある寺も、不思議なことが起きたから建てられたのかもしれんよね」

「ははー。日本で有名なUFOスポットってあるんでしょうか」

 

「いくつかあるね!まずは石川県の『羽昨(はくい)』。ここはUFOで町おこしをしてて、UFO記念館もある。それと、北海道の『八雲町』。ここは『UFOの墓場』と呼ばれてて、住民の8割がUFOを見たことがあると言われてる」

「どっちもすごいな。その2箇所へ日下さんが行ったことは…」

「まだないねんなあ、めっちゃ行きたいんやけど。あ、宮城県の『加美(かみ)町』には先週行って、UFO見たよ。山形県との県境にある田代峠ってスポットで」

「えー!そこの地元の人はみんなUFOを見てるんですか?」

「おお、地元のおじいちゃんに『田代峠にUFOを見に行きます』って言ったら『あそこは出るわ! 山形のほうからUFOが来るぞ〜!』って言われたね」

「山形に何があるんですか…?」

「あとは高知の『唐人駄場(とうじんだば)』! 僕のブログにも目撃した時の話を書いとるよ。ここは巨石が有名なんやけど、巨石があるところにはUFOがよく出る。パワースポットでの目撃情報ってめちゃくちゃ多いんよ」

「そういえば、僕らがUFOを見た戸隠もパワースポットでしたね…」

 

人間は人間の視点でしか物事が見えてない

「日下さんにとって、UFOってどんな存在なんでしょう?」

ロマンであり、人生においての『解決策』かな」

「解決策?」

「えっとね、地球に比べて、宇宙人の方がすごい高度な文明を持ってると思うんよ。宇宙開発の進み具合を考えても、地球人はアポロ13号が月に行って以来、他の星に行けてないでしょう?」

「アポロ13号が40年以上前で、それから一度も行ってないって変な話ですよね。これだけ技術も進歩してるのに…」

「その理由は諸説あるけど、消されるとあかんからここでは言わんとくね」

「誰に……? ジモコロが消されると困るので、あとでこっそり聞きます。で、宇宙人の方が高度な文明を持ってるって話ですよね」

 

「うん、そしたらもし宇宙人と仲良くなれたら、地球のいろんな問題を解決してくれそうやんか」

「ああ……地球もゴタゴタしてますもんね。国際情勢もそうですし、大きな災害も頻発していて。人間の力で解決できないことってたくさんあるので、それらに対する心の拠り所としてのUFOというか?」

「そうやね。例えばさ、天文ウォッチャーの人ってほとんどUFOを見たことがないらしい。なんでかわかる?」

「え、めちゃくちゃ夜空を見てるはずですよね。それならバンバン見てそうですが」

「『星しか見てない』から、UFOが見えないのよ。人間って、自分が知ってる範囲外のことって認識できないからね」

「なるほど……これは深い話な気がする。あの、UFOを見て『いいこと』って何かあるんでしょうか?」

 

『科学で説明できないことがある』とわかっておくこと。現代社会って『科学』が神様みたいなもので、絶対的な存在とされてるやん? でも、絶対的なものはないと理解しておくことって大事ちゃう? 科学では説明できないけど、圧倒的な身体感覚で掴めることってUFO以外にもあるやんか」

「人間の本能的な感覚というか……」

「そう。体験で知ることはある。あと、自分の気持ちが別なものに通じたら嬉しくならん? UFOを見る時って、こっちの居場所を知らせるために、光で合図するんよ。それに反応してUFOが出てきたときは、伝わった!って感動するんよなあ」

「別なものかあ。幽霊とかは信じないんですか? 僕の友達がポルターガイストを体験して『終わった後にめちゃくちゃ疲れた』って言ってたんですが」

 

「ポルターガイストはただの『低周波』やから」

「そこは現実的なんだ」

「幽霊はいると思うよ!でも見たことないし、興味ない。怖いから」

「UFOは怖くないんですか?」

「怖くないよ!疑わない方がええと思うねん。インベーダー(侵略者)ではなく、友好的存在。霊というか『怨念』も存在すると思うけど、それは負の感情でしょう? UFOはそれと違くて、めっちゃ頭のいいすごい先生が来るみたいなことやから」

「高度な文明ですもんね。それは丁重に扱わないと」

人間は人間の視点でしか物事が見えてないけどさ、もっと色んな見方ができたら面白いし、世界が平和になると思うね。僕は『UFO友達』のことを『U友(ゆーとも)』って呼んでるんやけど、だんごくん、もう僕のU友やろ?」

「もちろんU友です! また一緒にUFO見に行きましょう!」

 

おわりに

UFOを見たくなってしまった人のために、日下さんに聞いたコツをまとめました。ぜひ参考にしてください。

 

ちなみに、日下さんは商店街のユニークなポスターを作り町おこしに繋げる『商店街ポスター展』の仕掛け人であり、『迷子のコピーライター』という著書も最近出版したすごい人だということは最後にお伝えしておきますね。

 

日下さんの本業について気になった方は『迷子のコピーライター』をご覧ください。過去のUFO遭遇体験についても、なぜか全部書いてあります。

 

そういえば冒頭で気絶していたH君ですが(上はマジの現場写真です)、その後普通に起き上がりました。

ただし『夜空を見上げてて、次の瞬間みんなが心配そうに自分を見てた。意識を失ってた感覚はない』と話していたのです。

 

果たして彼の身に何が起きていたのか……?

 

それはUFOのみぞ知る……!

 

 

それでは皆さん、楽しいUFOライフを!

 

 

☆9月1日、日下さんが「日本のへそ」でUFOを呼ぶイベント「ヘソノオ宇宙祭」を開催!詳しくはこちら→facebookイベントページ

 

イラスト:日向コイケ(Instagram


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