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登山に行きたい! 『神奈川・大山』初心者でも気軽に登れるコース

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登山に行きたい! 『神奈川・大山』初心者でも気軽に登れるコース

こんにちは、ライターのギャラクシーです。写真は2014年、京都の山に登る僕です。

関西に住んでいた頃はたま~に登山していたのですが、上京してからというもの、コロナのせいもあってほとんど山に行けてません。

 

やっとまん防も解除されたことだし、そろそろ―

 

そう、山に登りたいんです僕は!

というわけで今回は―

 

神奈川県の伊勢原にやってきました

ここには「大山」という山があって、コロナでなまりになまった僕でも気軽に登れるコースがある……らしい!! 関東の山には詳しくないので僕は知りませんでしたが。

 

大山(おおやま)

神奈川県伊勢原市、秦野市、厚木市境にある山。標高1,252 m。

 

今回の登山に誘ってくれたのはこちらのお二人

神奈川中央交通株式会社の齋藤さん(右)と箕輪さん(左)

 

「お待ちしておりました!」

「はじめまして! 関東の山には詳しくないので案内してくれるのは嬉しいのですが……お二人にはどういったメリットが?」

「私たちが働いている神奈川中央交通はバス事業者なんです。そしてバス業界というのは基本的に慢性的なドライバー不足でして」

「そうですか……え? それと今回案内してくれることにどんな繋がりが?」

「ですから、伊勢原駅から大山までの直通バスを運行している我々が、山の魅力を伝えつつ―」

 

あわよくばドライバーの求人を入れ込んでいきたいなと!」

「正直すぎる」

「私は会社に『君も行ってきなさい』って言われたから来ただけです」

「正直すぎるって」

 

神奈川中央交通株式会社ではドライバーを募集中です!詳しくは→こちら

 

直行バスで山に向かう

伊勢原駅の北口からすぐ、こちらが神奈川中央交通が運行する「伊勢原駅~大山ケーブル」直通バス。320円です。

ちなみに新宿や海老名などからの電車と、このバス、そして山でのケーブルカーをすべて含めたフリーパスもあります。くわしくは→こちら

 

「これが直行バス? リュック担いだ人が結構並んでますね」

「これに乗ればおよそ25分で大山の登山口まで直行できますよ!  ちょうど出発するみたいなので、さっそく乗り込みましょう!」

 

ブゥゥ~~ン……

 

「電車の速度とは違って、バスはのんびりしてるのが良いな~。ゆっくり流れる景色を見てたら、“旅感”アガりますね」

「この直行バスでは、伊勢原市出身の落語家さんによる「大山詣り」にまつわる落語を流しているので、そちらも楽しんでくださいね!」

「ふむ、バスの所要時間は25分か……Netflixでアニメ見ていいですか?

「話聞いてます?」

 

なお、車内で落語を流すことで乗客同士の会話を控え、新型コロナウイルス感染症対策につなげる狙いもあるとのこと

 

「着いたー!!」

「絶好の登山日和ですね~」

 

「今日はどこまで登るんですか?」

「今回は初心者の方でも気軽に登れるように、山の中腹にある「大山阿夫利神社下社」という場所に向かいます」

「ということは地図によると1時間ほどの道のりですね。楽しみ!」

※ちなみに山頂までだと2時間半くらい。ただし山頂までだと初心者向けとは言えないので慣れてからチャレンジしましょう

 

 

初心者用の山を登る時に必要な装備

この山は、中腹までなら初心者でも登れるので、ジーパンにスニーカーという格好の人もいました。が、一応「これは揃えておきたい」的なアドバイスを書いておきますね

 

・レインウェア※大事

予報が晴れだろうと万が一の雨で体が濡れると低体温症になる可能性があるので、カッパを持っていきましょう

・インナーウェアズボン

登山メーカーのものが望ましいですが、普通のジャージとかでも可。山の服装で綿(コットン)は厳禁なので、「とにかくぜんぶ化繊のもの」と覚えてください

・帽子

夏場は日差しを防げるつば付きのハットが良いです

・靴

登山靴が望ましいです。舗装されてる部分が多い初心者用のコースならスニーカーの人もいますが、最低限「底にデコボコがなくてまっ平らなスニーカー」はやめましょう。滑るから

・リュック

登山用の、ウエストベルトがあるようなものだと荷重が肩と腰に分散できるので楽です。初心者用の山なら普段使ってるものでいいかも

・その他持っていくもの

ライト※大事

どんな山でも迷ってるうちに暗くなってしまうことはあり得るので(そして山で暗くなったらマジで身動きとれません)、懐中電灯かヘッドライトを持っていきましょう

※大事

熱中症対策に必ず水分を持っていってください

地図

スマホアプリ「山と高原地図」などを入れていきましょう。関東の初心者用の山って道標が親切だし、そもそも混んでるので前の人についていけば良いっちゃ良いんですけど

 

▲上記はあくまで初心者用の山なら、という条件です

 

出発

「ここは“こま参道”といって、おみやげ屋とか食べ物屋とか、色んな店が並んでます

「うわ僕こういう、店がたくさん並んでる参道めっちゃ好き! なんか懐かしい感じがするんですよね~」

 

こま参道の名前の通り、コマが名産なんだとか

 

「あれ、何か買うんですか?」

「おだんご買います」

「このタイミングで!?……じゃあせっかくなのでここで軽く大山の説明をしますね」

「お願いします」

「大山は古くから山岳信仰の対象とされ、江戸時代には『大山詣り』が庶民の間で盛んに行われました」

「ふむふむ」

「現在は中腹までケーブルカーが通ってて、ちょうどあの辺りに駅が― 」

 

もぐもぐもぐ……

 

「聞いてます?」

「聞いてます。おだんごおいしいですね」

「(もぐもぐ)多めに買っといてよかったですね」

「とにかくあの辺りにケーブルカー駅があるので、食べ終わったらそこに向かいましょうか」

「わかりました!」

 

少し登るとすぐにケーブルカー駅に到着

 

ケーブルカーを使えば、目的地の大山阿夫利神社下社まで一気に行けるみたいですね」

「はい。でも今日はケーブルカーを使わずに歩いて登りましょう。この美しい大山の景色を見ながら、汗をかこうじゃないですか!」

「激しく同意です!」

「あ、すいません。盛り上がってるところ申し訳ないのですが、私はケーブルカーを使いますね! 先に目的地まで行って、スマホでゲームしながら待ってます!」

「え……」

 

「じゃっ」

 

「………………」

「………………行きましょうか」

 

ケーブルカーはこんな感じ。

歩いて登ると50分の道のりですが、ケーブルカーだと9分です。

 

ケーブルカーの駅~目的地まで

ケーブルカーの駅からすぐ、道は「男坂」と「女坂」に分岐しています。

男坂のほうが険しくて、女坂は若干ラクなんだそう

 

「男坂は岩場があったりするので、初心者は女坂の方がいいかもしれないですね」

「なるほど。では僕は―」

 

当然 男坂っしょ!!!!

 

「オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな!  このはてしなく遠い男坂をよ!」

 

男坂 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 男坂 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

はぁ、はぁ、はぁ……ゼェゼェ……

 

「女坂にします」

「了解です」

 

さっきの階段ダッシュで暑くなったため、Tシャツになる僕。

登山の基本は「暑くなったら脱ぐ、寒くなったら着る」です。こまめに温度調整するのめちゃ大事。

 

鳥の声以外何も聞こえない。都会の喧騒を離れてこういうところを歩くのって良いですよね

 

「はぁ~、良い! 久々に山に来たから、心が開かれたように感じてます。登山最高ですね!」

「大山なら、体力に自信のない方はケーブルカーを使えますし、初心者には本当におすすめです」

「あと地味にトイレが多いというのもポイント高いな~。女性でも気軽に登れると思う」

 

ちなみに僕、普段はソロでしか山登りしないんですが、たまに人と登ると話しながら登れて退屈しないですね

 

「ソロ登山」と「みんなでワイワイ登山」ってまったくの別物なので、「登山に行ってみたけど楽しくなかった」という人は、人数が性に合ってなかった可能性があります。ご一考ください

 

しばらく歩いていると、この登山道に点在する七不思議の立て看板がありました。

曰く、最初は普通のお地蔵さんだったのに、いつの頃からか顔が子どもに変わっていたそうです。ふしぎ~!

 

………………子どもかこれ?

 

七不思議その三は、弘法大師が一夜にして爪で彫ったという像でした。

これって弘法大師(自分)の像?? 自分で自分の像を彫ったってこと? え、徹夜してまで? 爪で?? 自分の像を???

 

七不思議その四は、逆さに生えているように見える木だそうです。なお、どの木のことかはわかりませんでした

 

このあたりから急激に疲れてきたため、他の七不思議の看板は見落としてしまいました。もし発見した人がいたら教えてください。

僕の考えでは七つ集めると真の不思議……この世の秘密を解き明かす八つめの不思議が現れるはずです

 

地味に石段が続くのがつらい……同じ斜度でも土の道のほうが楽に感じるのはなぜなのか

 

スゲー疲れてきた~~!

しんどくなった時は「景色を見てるふり」をしながら足を止めると、「あいつ体力ね~~www」と笑われにくいです

 

はぁ、はぁ、はぁ……

 

「あああああああ〜〜〜〜」

「!?」

「すいません、登りが続いたので……」

「怖~! 急いでませんから、しんどくなったら気軽に行ってくださいね」

「今、しんどく……なってます……」

 

登山って一回で数千kcal消費したりするので、ダイエットにもぴったりです!

 

▼参考|むかし書いた記事

【高尾山】一日で全ルート攻略したら4100kcal(おにぎり23個分)消費した

 

「ぜんぜん外に出てなかったので、すごい鈍ってるなぁ……山頂まで登る計画だったら終わってたかも」

「下りはケーブルカー使いましょうね」

「ケーブルカーがあって良かった……初心者に優しい山だ」

 

後半に地獄みたいな階段が続いて倒れそうでしたが、こま参道から歩くことおよそ1時間、ついに……

 

着いたーーー!!!

 

目的地である大山の中腹、大山阿夫利神社下社に到着しました

神社では「今年もジモコロが多くの人に読まれますように……」とお願いしておきましたよ! 「あと個人的に500万円ください……」ともお願いしておきました

 

海まで見える絶景。吹き抜ける爽やかな風。苦労した甲斐があったな~

登山楽しいなーって思うのはこういう瞬間ですよね

 

「いや遅~」

「あ、ケーブルカーで先行してた箕輪さん。40分も待たせてすいません」

「暇すぎてちょっと調べたんですけど、すぐそこにおいしいスイーツが食べられるお店があるみたいです。行きましょうよ!」

 

目的地でのひと時~下山まで

大山阿夫利神社下社のすぐ隣にある『茶寮 石尊』さん

ティラミスが有名なお店らしいです。

 

「も~待ち疲れましたよ~」

「奇遇ですね、僕らもまあまあ疲れてまして……」

「甘いもの食べて体力回復したいですね」

 

などと話している内に注文した品が来ました

やべーおいしそう!!!!!!

 

名物の「升ティラミス」750円

 

うめぇぇ~~~!! 疲れた体に糖分が染み込むぜ!

抹茶の上品な苦味が効いてて、甘すぎずサッパリした後味ですね

 

「いや~最高のご褒美でした。体力もバッチリ回復したぞー!! じゃあそろそろ下山しましょうか」

「帰りはどうします? ギャラクシーさんの体力が回復したということなら、歩いて下山し……」

「ちょっとお二人とも何してるんですか? ケーブルカーの駅はこっちですよ、早く行きましょう!」

 

ちなみにこのケーブルカー、運転手は存在せず、山の上で巻上機がロープを引っ張ることで上がったり下がったりするそうです(つるべ式といいます)

 

ケーブルカーからの絶景

 

一瞬で下山できました。登りの苦労は何だったんだ……人類の叡智エグいな

 

「こま参道でおみやげ買って帰りたいんですが、いいですか?」

「あぁ、いいですね。ここは豆腐も名物だし、他にもおいしいおみやげがたくさんありますよ!」

「何を買うんですか?」

「これです

 

コマ~~~!! 子供のころ得意だったし、コマが名物のこの地で買ってみようかなと!」

 

「名物ってことは、遥か昔から職人が連綿と受け継いできたコマ作りの技とかあるはずだし、そういうのって大切だと思……」

 

「あー良いんじゃないっすか?」

 

2100円の立派なコマを購入したところ、「その場で回してもいいよ」とのことだったので回してみますね

 

 

むっず

 

帰りのバスで

早朝からの大山登山もこれにて終了。直行バスで伊勢原駅に戻ります

 

「では取材終了ということで、今日はお疲れ様でした!」

「お疲れさまでしたー! 升ティラミスおいしかったですね~」

「お疲れさまでした~~って違う!

「!?」

 

ドライバーのっ!!求人っ!!!!

 

「あぁ」

「すっかり忘れてましたが、そういう話でしたね」

「では少し説明します。神奈川中央交通は小田急グループのうちの一社で、日本最大規模のバス事業者です。神奈川県、東京都、山梨県でバスを運行していまして、この直行便も弊社が運行しています」

 

つまりこの運転手さんは齋藤さんと箕輪さんの同僚ってことですね

 

「バスって誰でも運転できるんですか?」

大型2種免許が必要になります。そして大型2種免許は、普通自動車免許を取得してから通算3年以上の運転経験がある21歳以上の方しか取得できません」

「今回は最初から大型2種を持ってる人を募集するってことですか?」

「もちろん大型2種を持ってる人は優遇しますが、普通免許を取ってから2年以上経っている人なら、入社してから会社がサポートしつつ免許取得するパターンもあります」

「最近では普通免許を持ってない人を採用したこともあります」
「え! 入社→普通免許取得サポート→3年経過→大型2種免許取得サポートってこと? 免許だけ取ってさっさと辞めちゃう人がいたらどうするんですか

「免許取得費用は“お貸しする”みたいな形なので返してもらいます。ただし入社してから5年間退職しなければ、返還義務は無くなります」

「なるほど。年齢的には何歳くらいまで募集してるんですか?」
大学新卒から中途50歳代まで広く募集してます。バスの運転が未経験って人も半数くらいいますよ」

 

大事な話の途中なんですけど、柔らかい座席に座ってたら登山の疲労がドッと出てきちゃった……

 

「ドライバーは基本的に8時間労働です。大まかに言うと、早朝5時~午後まで、午後~23時までという2種類の勤務形態があります」

「起きるのは大変ですが、そのかわり突発的な残業はほとんどありません。台風とか大雪とかじゃなければ、決められた時間に帰れます」

「転勤とかもないです。新しいエリアの路線図とか覚えるのは大変ですから」

「なる……ほど……」

残業が少なく、常に一定の収入がある安定したお仕事。免許取得もサポートしますので、みなさん、ぜひ神奈川中央交通のドライバーに応募してください!

「…………」

「……あれ? ギャラクシーさん?」

「ギャラクシーさん? 聞いてます?」

 

「ZZZZzzzz…………」

 

 

~FIN~

 

まとめ

というわけで今回は、神奈川中央交通さんの案内で大山に登ってみました。

どこの都道府県もだいたい初心者用の山・コースってあるはずなので、みなさんもぜひ調べて挑戦してみてくださいね。これからの季節の登山、最高ですよ!

 

構成:らむ屋敷

 


 

現在、神奈川中央交通さんではドライバーを募集中です!

詳しくは→こちら


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